艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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ドイツからの来訪者 二

「そんなことより!ビスマルクさん達はこの後帰ってしまうのですか?」

 

 

「いえ、折角だから少し休んで行きたいと思ったんだけど泊まる家が無いのよ……」

 

 

「なら、良ければうちの鎮守府に泊まって行きますか?」

 

 

「「「え?」」」

 

 

佐渡は、大井達に頭を向けると全員OKサインを出している

 

 

「良いの?」

 

 

「まぁ、別に私達は構いませんよ

部屋もありますし、服は他の艦娘から借りるしかありませんがそれでも良ければ?」

 

 

ビスマルクは、プリンツとU-511達と話し合うと向き直り佐渡に頭を下げる

 

 

「「「お願いします!!」」」

 

 

「よし来た!それじゃ、グラーフと古鷹達三人を案内してあげて」

 

 

「分かった!」

 

 

「分かりました」

 

 

すると、ビスマルク達は提督室を後にしようとするが

 

 

「あ、ビスマルクさんと大井は残れ

ちょっと話がある」

 

 

その言葉に大井とビスマルクは顔を見合わせると佐渡が頷き理解したのかソファに戻っていき三人以外がのんびりも部屋を出ていき足音が聞こえなくなると、ふぅとため息をつく

 

 

「さてと、ではビスマルクさん良いですか?」

 

 

「えぇ、グラーフを連れ戻したい理由よね?」

 

 

「あぁ、何があったんだ?」

 

 

ビスマルクは立ち上がり、提督室の扉を開け廊下に誰もいないことを確認すると鍵をかけソファに戻ると艤装から写真を取り出し佐渡に手渡すとそれを二人で見る

 

 

「……これは?」

 

 

「ここ最近ドイツの近海西方海域で確認された深海棲艦よ

識別名 欧州棲姫 こいつが原因なの」

 

 

「新型ですか?」

 

 

「いえ、昔に一度西方への大型作戦の時に姿を現した姫級よ

でも、その時この個体が多く見られたのだけど、今はこの一体だけ

ただし、こいつはその時より遥かに強いわ」

 

 

その写真の容姿はまるで姫騎士を連想させるほどに美しくドレスの様な艤装と左目に傷を負ってはいるものの見えているらしく目が開いており巨大な剣を持ち水上オートバイの様な艤装に乗っている

 

 

「こいつがどうかしたのかい?」

 

 

「実はね、西方海域は未だに制海権を奪還出来てないのでもここ最近その突破口を見付けてね

何とかアゾレス諸島の奪還に漕ぎ着けそうだったのだけれど……」

 

 

「こいつが現れたと」

 

 

「えぇ、その通りよ

この個体とは昔、私の前がビスマルクdreiが対峙していてね

その時の履歴と戦いかた等が全て残っていたのだけど

そんなのとは桁違いの実力を誇っていたわ

剣の一撃で船を切り裂き、私達の艤装すら切り裂き砲撃の火力も遥かに高い

恐ろしかったのはその剣裁きよ

正確に私達の艤装を切り落とし、無力化した後彼女は去っていったわ

正に貴方達が見付けた歴戦種と言っても過言ではないくらいにね」

 

 

佐渡はその話を聞くと溜め息をつきながら海を見ておりお茶を飲み始める

 

 

「新種の歴戦種……か…」

 

 

「えぇ、ドイツ海軍はこれを

欧州棲姫ー壊ー 歴戦種と定めているわ」

 

 

「これを日本の海軍には?」

 

 

ビスマルクは首をふるとその理由を話始める

 

 

「日本の状態は知ってるわ、最近確認された戦艦棲姫の歴戦種、そして霧の海域、南方棲戦姫の歴戦種、飛行上姫の歴戦種

これほどの敵に囲まれているのにも関わらず戦い続けているのに私達ドイツの問題も持ち込むわけにはいかないと上層部は日本へこの情報は秘密にしているの

それに奴が現在動いておらず、向こうからも仕掛けてくる事が無いため無駄に情報を与えて混乱させては不味いと言っていたわ」

 

 

「そうだったのか……ありがとう、ビスマルクさん」

 

 

「いいえ、これくらいはどうってことないわ

貴方は我が友グラーフを救ってくれた、そのお礼にしては大したことないもの」

 

 

ビスマルクはニコッと笑うと佐渡も微笑みながら手を差し出す

 

 

「もし、力が必要になれば俺達を呼んでくれ

どこにでも駆け付けよう」

 

 

「良いの……?だって、貴方達の方が…」

 

 

「グラーフをここに置いてくれるお礼さ

どんなことよりもそちらを優先して助けにいくさ

約束しよう」

 

 

「……ダンケ、それならお願いするわ!」

 

 

ビスマルクは出された手を握り返すと二人とも微笑んでおり大井がごほんと喉をならす

 

 

「で、提督私は何のために?」

 

 

「今の情報を秘匿しといてくれ

それと、ビスマルクさんの案内を頼む」

 

 

「分かりました

では、行動させて頂きます」

 

 

大井は立ち上がると、ビスマルクを案内していこうとする

 

 

「それに、貴女は優しいですね

ビスマルクさん

この、写真はグラーフが拒絶したときの説明用だったんですよね

それを言わなかったのは彼女の意思を尊重するためですよね

彼女は真面目ですからね

多分無理にでも貴女達を助けようとしますからね

だから、ありがとうございます

精一杯おもてなしさせて頂きますね」

 

 

「……えぇ、そうさせてもらうわね」

 

 

話終わるとビスマルクと大井は提督室を出ていくと佐渡は大きく溜め息を付くと同時に欧州棲姫の写真を睨み付ける

 

 

「………欧州棲姫…

西方に巣くう姫級…か」

 

 

 

 

 




次回

ドイツ艦娘達が居る日常

分かる人分かりますがゲームの方で出てきた欧州棲姫です
作戦名 西方再打通 欧州救援作戦で登場致しました!

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