艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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第七章 提督ヲ狩ル者
大本営からの召集


ビスマルク達が帰った後時は流れ10月の上旬

佐渡達は

 

 

「これが薪か……暖かいな…」

 

 

「グラーフ、そんなに近づくと服が燃えるわよ?」

 

 

「ヘーイ!提督ー!今日は何するのー?」

 

 

「んー?焼き芋でもやろうかなとね?」

 

 

「良いわねぇ!焼き芋甘くて美味しいのよね!!」

 

 

「もう!叢雲ってば食べ物ばっかり!」

 

 

「そう言う古鷹さんも焼き芋大好きなんでしょ~?」

 

 

拾った落ち葉で火を焚きながら縁側に座りのんびりとしていた

本日も快晴、周辺海域特に何も無し

平和な小笠原鎮守府

 

 

「秋はこれが出来るのが良いよなぁ

グラーフは焼き芋初めてか?」

 

 

「う、うむ食べたこと無いな」

 

 

「えー!グラーフ食べたことないの!?

あんたかなり人生損してるわよ……」

 

 

「そこまでなのか!?」

 

 

「でも、美味しいですよね焼き芋」

 

 

全員薪で暖まりながら火が小さくなるのを待っていると「そろそろかな?」と佐渡が言うと落ち葉の中からがさごそとアルミホイルに巻かれた芋をそれぞれ皆に渡していく

 

 

「熱いから気を付けろよー?」

 

 

「「「「はーい」」」」

 

 

各々アルミホイルを破り芋を割るとそれぞれ食べ始める

 

 

「やっぱり秋と言ったらこれよねー!」

 

 

「美味しいですよね!焼き芋!」

 

 

「これが焼き芋か……」

 

 

グラーフも恐る恐る焼き芋を口に含むとその甘さと柔らかさに驚きながらも美味しく食べている

 

 

「確かに…これは納得する美味しさではあるな…」

 

 

すると佐渡の携帯が不意に鳴り出し電話に出る

 

 

「はいはい、こちら小笠原鎮守府提督 佐渡です」

 

 

『佐渡提督、お久しぶりです大淀です』

 

 

「おー、大淀さんどうかしましたか?」

 

 

佐渡は、焼き芋を縁側で食べていると大井達がはしゃいでおり部屋の中に入っていく

 

 

『相変わらず楽しそうですね?

グラーフさんはいかがですか?』

 

 

「えぇ、良い娘ですよ

前向きに真っ直ぐに真面目な可愛い艦娘です」

 

 

佐渡は、グラーフへ向きなおると叢雲達と笑い合いながら焼き芋を食べており微笑む

 

 

『それなら良かったです

やはり貴方に任せて良かったです』

 

 

「で?そんな話ではないんですよね?」

 

 

『お察しがよろしいですね

佐渡提督この後何かございますか?』

 

 

「いんや、全く?」

 

 

『でしたら、大本営までご足労お願いできますか?』

 

 

その言葉を聞くと嫌な予感しかせず、溜め息をつく

 

 

「分かりました、では叢雲と大井で……」

 

 

『あ、いえ叢雲さんだけでお願いします』

 

 

「ん?また何でですか?」

 

 

『少し事情がありましてね、すみませんがお願いします』

 

 

「分かりました、では今から向かいますね」

 

 

佐渡は携帯の電話を切ると叢雲に声をかける

 

 

「おーい、叢雲!

ちょっと大本営行くから付き合え~?」

 

 

「またなの?何かあったの?」

 

 

「大淀さんからでな

大本営で何かあるらしい」

 

 

「はいはい、分かったわ」

 

 

叢雲は立ち上がるとドッグに向かい佐渡も準備をする

 

 

「古鷹、大井、後は頼んだ」

 

 

「分かりました、何かありますか?」

 

 

「いや、特にはない

留守を頼んだぞ」

 

 

そう言うと佐渡はそそくさと大本営に行く準備を始める

 

 

 

 





次回

不穏漂う大本営

今回は仲間ではなく敵?との対峙です
章で分かる人は分かってしまいますがね……


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