艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉
<< 前の話 次の話 >>

210 / 231
大本営からの召集 六

時は少し遡り、叢雲と佐渡が別れさせられた後叢雲は別室に招かれていた

その部屋は別に監禁などに使われる部屋ではなく普通の会議室であったその扉を開けると中には艦娘達が話し合いながら待機していた

叢雲が入ってくると同時に部屋の中に居る艦娘達が一斉に叢雲を見る

 

 

「あっ!叢雲!」

 

 

「叢雲さん!お久しぶりです」

 

 

「あら、阿武隈に大和さん久しぶりです

貴女達も来ていたの?」

 

 

入ってきた叢雲に対し阿武隈と大和が走ってきており側まで来ると三人で話し始める

部屋の中には幾人かの女性憲兵がおり艦娘達を監視している

 

 

「珍しいわね、大本営も堂々艦娘と提督を分けるようになったのかしらね?」

 

 

「いえ、そうではないみたいなんです

先程憲兵さんから事情を聞きまして」

 

 

「どうやら!提督殺しが原因らしいんだって!

何か奴は艦娘の可能性がかなり高いらしいよ?」

 

 

「ふーん?それで私達と提督を分けたのね?」

 

 

叢雲はそう言うと席に座ると大和と阿武隈のその席に座っていくと目の前に長門が腕を組ながら眼を閉じている

 

 

「……チッあんたの居たのね」

 

 

「悪かったな、私もここに呼ばれていてな」

 

 

「『正義の戦艦』様でもここに呼ばれるとは海軍も本当に舐めてるわよね」

 

 

「お前も『雷撃姫』なのにここに呼ばれるとはな私も同感に思うよ」

 

 

「同感に思われるのは屈辱ね

海軍の犬が」

 

 

「同意したくないが私もそう思っていたよ

裏切り者共」

 

 

二人から漂う完全な敵対ムードに阿武隈と大和は縮こまっており二人はひそひそと話し始める

 

 

「あのぉ、大和さん

何でこの二人仲悪いんですかぁ?」

 

 

「この二人はお互いの鎮守府自体が運営方針が違いますからね

長門率いる舞鶴は必ず深海棲艦を殲滅し戦争を終わらせる為に日々戦う鎮守府

対する

叢雲率いる小笠原は基本的に出撃をせず、最低限の事しかしない鎮守府

ですからね、真逆の二人なんですよ」

 

 

「成る程……」

 

 

「でも、そう言うこと以前にあの二人には何かあるみたいですけどね……」

 

 

二人は顔を合わせずにお互い別方向を向いている

 

 

「でも、長門さんって確か沖縄で叢雲を助けたんですよね?」

 

 

「は?阿武隈何それ?」

 

 

その言葉に長門もピクッと反応し叢雲は阿武隈に詰め寄る

 

 

「え、えっと……戦艦棲姫との戦いの時小笠原鎮守府全員が気を失ってその時叢雲を運んだのが長門さんだったって……」

 

 

阿武隈に事実を言われ、叢雲は長門をじぃーと見ているとゴホンッと喉をならす

 

 

「あのまま倒れていては邪魔だからな

仕方なくだ、それに戦果を上げた者がその様では示しにならんからな」

 

 

「でも、長門さんあの時叢雲さんを抱えて誰よりも先に入渠させろって確か詰めよってーー」

 

 

「大和!!!それは言わない約束だろう!!!」

 

 

「へぇ……そーなーんだー?」

 

 

長門は紅くなりながら大和の口を塞ごうとするが叢雲はニヤニヤと笑いながら長門を見ているとイラッと来たのか長門が叢雲を指差す

 

 

「第一!貴様があんな奴如きに倒れるなんぞ情けないと思え!!

九人係で仕留められないとは海軍の恥去らしめ!!」

 

 

「何ですって!?あんたねぇ!最初は三人でやってたのよ!!勝てるわけないでしょうが!!」

 

 

「ハッ!私なら一人だけでも奴を仕留めて見せるさ

流石は裏切り者の提督が指揮する鎮守府の駆逐艦だな!!」

 

 

「もう一度言ってみなさいよ?

あんたぶっ殺してやるわよ!!!」

 

 

「やるか?駆逐艦風情が戦艦の私に勝てるわけないだろう?」

 

 

 

 





次回

小笠原と舞鶴

実はこの二人因縁があるのですがそれはまた別のはなし






※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。