艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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ゲーム 二

「ですが、妙ですよね

何で提督なのでしょうか?」

 

 

大井が怪しみながら佐渡を見ており指を指す

 

 

「貴方……なんかしたんですか?

提督殺しに狙われる何かを……?」

 

 

「んー……えー……何だろう?

何かある?皆?」

 

 

佐渡は全員に尋ねると全員悩ませながら必死に考える

 

 

「セクハラ?」

 

 

「サボり?」

 

 

「出撃しない?」

 

 

「ご飯が美味しい?」

 

 

「え、それだけで俺殺されるの?辛くね?

あと待って最後のご飯が美味しいのは罪に入るの?

何それ酷くね?」

 

 

佐渡がそれぞれツッコミを入れているのだが、大井がタブレットで提督殺しに調べているがどれも該当しない

 

 

「……変ですね

その程度なら特に何にもないと思います

もしかして、提督殺しは海軍の人間?」

 

 

「え!?まさかの!!

いや、確かにそれならこの小切手の理由もつくか……

あれ、マジで俺消されるの?」

 

 

「そんなこと絶対にさせまセーン!!

提督は私達が守りマース!!」

 

 

「おぉ、金剛さんやもっと抱き締めていいのよ?」

 

 

「セクハラ!!!」

 

 

「魚雷は辞めてっ!!」

 

 

 

金剛がそう言うと佐渡に抱き付くのだが直ぐ様大井が魚雷を投げつけ見事顔に命中する

 

 

「ゴホン、とりあえず提督どうしますか?

相手は完全模倣してくる連続殺人鬼です」

 

 

「そうだなぁ……

と言うかイムヤ、この封書どこで拾ったの?」

 

 

「え?古鷹さんから貰ったのよ?」

 

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

 

流石に驚き全員古鷹に目が集中する?

 

 

「え!わ、私ですか!?」

 

 

「うん、イーちゃんと廊下を歩いていたら目の前から古鷹さんが来て『これを提督にって』渡されて

ねぇ?イーちゃん?」

 

 

イムヤがそう言うとイーちゃんも頷きそれが真実であることが証明される

 

 

「恐らく、それも提督殺しが化けていたんでしょうね……

でも、何で直接渡さなかったんでしょうか?」

 

 

「恐らくですが、もしかしたら渡すことが不味かったんじゃないですか?

提督はかなり洞察力が高いですから、下手をすればそこすらも見破られる可能性がありますから」

 

 

「それもそうね、司令官相手だとかなりキツいものね

今回のこれは」

 

 

二人が佐渡を見ると金剛が腕に引っ付きながらもえっへんと胸を張っている

 

 

「とりあえず、今日1日何をしていたか確かめましょう

今の時刻は一000、皆さんどこで何をしていましたか?」

 

 

全員のアリバイを調べるために一人一人事情聴取を行うことにした

まずは叢雲からである

 

 

「私はいつも通り朝のランニング後イーちゃんとお風呂

朝ご飯後は親方に魚雷の事を聞いて、そのあと砂浜で近接戦闘のイメトレ

それで、汗を掻いてね気持ち悪かったからお風呂に入ろうとしたら大井に呼び止められたのよ」

 

 

「……いつも通りの叢雲だな?」

 

 

「証言出来る人は?」

 

 

「朝のランニングなら、金剛とグラーフ

次は全員、次は親方ね

最後は流石に居なかったけど、鎮守府正面よ?」

 

 

「あ、それなら私が見ました!

叢雲は砂浜で近接戦闘練習してましたよ?」

 

 

古鷹の証言によりこれで叢雲のアリバイは証明された

特段変わったことの無い叢雲の朝だ

 

 

「次は古鷹さんですね」

 

 

「私は、今朝起きてイムヤさんと洗濯物を乾かして

その後皆で朝ご飯を食べてイムヤさんと掃除してまして終わったので別れた後にグラーフさんに洗濯物を押し付けられたんです」

 

 

「えぇ、今朝はほぼずっと一緒に居たわ

私はその途中でイーちゃんと会って鎮守府内を歩いていたら古鷹さんにこの封書を渡されたの」

 

 

「まぁ、いつも通りだな?」

 

 

「特に気になる点はありませんね…」

 

 

古鷹とイムヤもいつも通りの生活をしており、アリバイも証明される

 

 

「次は、金剛ですね」

 

 

「私は、朝叢雲のランニングに付き合って、その後ご飯を食べてやることも無かったデースから鎮守府内を歩いて居ましたー

その途中で、叢雲が砂浜で近接戦闘のイメトレを見た後グラーフがお茶菓子を持っていたので少し話をして

終わったので紅茶を飲もうとしたら提督に会いましたー?」

 

 

「グラーフと?」

 

 

「あぁ、お茶菓子が足りなくなっていたからそれを取りに行ってその帰りに金剛に会ったんだ」

 

 

「そう言えば、グラーフさん席外してましたね」

 

 

「んで、二人は俺と一緒だったもんな?」

 

 

これで今朝からの全員のアリバイが実証された

誰一人として不審な点が見付からず

佐渡は溜め息をつく

 

 

 

 

 





次回

会合

奴は誰に化けているのでしょうか?


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