艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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ゲーム 三

「そもそも、今日入れ替わった訳ではないって事か?

となると、本当に分からねぇな……」

 

 

「ねぇ、司令官それならさ

私に作戦があるんだけど」

 

 

「ん?何だよ?」

 

 

 

叢雲が人差し指を佐渡に向けると提督殺しを見つけ出すために案を出す

 

 

「これから、五日間あんたと一人ずつ一緒に居るってのはどう?」

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

「それって、金剛の時みたいにか?」

 

 

「そうよ、あんたなら提督殺しを見破れるでしょ?」

 

 

「まぁ、そうだけどよ……」

 

 

「確かにその手がありましたね!」

 

 

「叢雲の言うとおりね!!

やりましょう!」

 

 

「賛成デース!!」

 

 

「良いんじゃない?司令官」

 

 

「意義なしだな」

 

 

佐渡以外全員がそれを承諾すると佐渡も溜め息を付きながらそれを許可する

 

 

「では、提督予定を組んでいきましょうか?」

 

 

「はいよ、全く誰が提督殺しなのやら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜、佐渡は自室のベッドに寝転びながらのんびりと携帯での予定を確認していた

 

 

「明日からか

叢雲

古鷹

大井

金剛

イムヤ

グラーフか……

確かに着任順の方がやりやすいけどなぁ…」

 

 

佐渡は携帯を確認すると、ふとあることに気付き部屋の時計を見る

 

 

「そうだ、良いこと考えたっ!!」

 

 

それを実行しようとベッドから起きると部屋のドアがノックされる

 

 

「んー?誰だ?」

 

 

「私だよ佐渡大尉」

 

 

「元帥!?どうしてこちらに…」

 

 

その声の主は羽田であった、全く変わらない声色そして口調端から聞き間違いがないほどに

 

 

 

「少し緊急の話があってね

良いかね?」

 

 

「あっはい!!どうぞ……

何て言うわけないだろうが」

 

 

「……ふふ、流石に引っ掛からないか

佐渡提督?いや、『最悪の天才』さん?」

 

 

「……てめぇ、何のつもりだ

『提督殺し』

それと、『何でそっちのアダ名』を知ってるんだお前?

お前、陸軍か?」

 

 

佐渡は静かな起き上がると音も立てずにドアに向かっていくが

 

 

「おっと、このドアを開けたらゲーム終了だぞ?

その時点でお前の負け

即ち、預かっている艦娘の命はないと思え?」

 

 

そう言われると歩みを止めその場に立ち尽くす

何故かは分からないが提督殺しにはどうやら佐渡の行動がバレているらしい

 

 

「チッ、何の用だ?」

 

 

「決まってるだろう?ルール説明さ

お前と俺のゲームのな?」

 

 

提督殺しはそう言うと背中をドアに付けるとこの最悪のゲームのルールを説明し始める

 

 

「ルールは簡単

六人の中に隠れた俺を五日後の夜に見付け出し答えること

ただし、他の者第三者に伝えた場合預かってる艦娘の死体を君にプレゼントし俺はここから消える

以上だ」

 

 

「質問、良いか?」

 

 

「あぁ、そうだと思ったからここに来てやったんだ

答えてやろう」

 

 

 




次回

ゲームスタート

次回は佐渡と提督殺しのみの話です
今回は小笠原鎮守府にとって最悪の敵になりますね…



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