艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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敗戦

それと、同時に深海棲艦が合図をすると、艦載機による大本営への本格的な攻撃が開始され、大本営は壊滅

 

 

しかも、深海棲艦は同時期にその当時あった鎮守府を同時に全戦力で攻め落としたのだった

戦争が終わるそう聞いていた艦娘達と提督達

なのに、その三体の深海棲艦によってそれは成されなかった。

 

 

 

これが、人類最大の敗戦であり、大事件である

その当時、生き残った提督はたったの六人

しかも、二人は意識がない重体

そして、艦娘は三人だったらしいが、大本営はそれが誰かは秘匿した

 

 

 

この時、大本営に現れた深海棲艦は、

 

飛行場姫

 

空母棲姫

 

南方棲戦姫

 

の三体、どれも様々な海域に現れては気紛れに艦隊を壊滅させた、強者である

 

 

大本営は、これら三体のうち一体でも倒したものには、報酬とは別に更に何でも欲しいものをやると破格の条件を出すぐらいこの者達を警戒した

 

 

そして、この三体が大本営が確認できている

最強の歴戦種である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐渡は、自分の部屋にたどり着くと、直ぐ様布団へと倒れこみ、枕に顔を埋める

 

 

「あー……つっかれたぁ…」

 

 

ゴロンと寝返りをうち仰向けになり眼を瞑る

そして、今日スカウターで見ていた叢雲の戦果を思い出す

 

 

『アイツ、駆逐艦を見て余裕そうな表情をしてたもの』

 

 

(余裕そうな、表情……

駆逐艦をなめていたってことだよな……

でも、何故だ?奴等は駆逐艦と軽巡の違いが分かるのか……?

それとも、駆逐艦の叢雲を知っていた?なら逆に警戒するべきだ

あいつは、一度だけ同じル級の『歴戦を倒している』のだから……)

 

 

佐渡は思考を巡らせるが、全く答えがでない

 

 

「何時だぁ?」

 

 

ふと、時間が気になりベットの上の目覚まし時計を見る

今日は満月で夜でも明るく、部屋の電気を付けなくても、月の光で部屋がよく見える

 

 

「…2400かぁ、寝よ」

 

 

明日は、新人の歓迎会やらないとなぁ…

あー、メニューどうしよっかなぁ……

 

 

そんな他愛も無いことを考えながら、佐渡はいつの間にか寝息が静かになり、熟睡する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーあ、うちの艦隊を全て撃沈させるとはやるねぇここの提督と艦娘達は?」

 

 

 

月夜の夜、時間は0200を既に回っており、草木も眠る頃。

ある女は、鎮守府の見える崖に座り込み、のんびりとカップアイスを頬張っていた

 

 

「まぁ、『うちの』ル級の油断が行けないんだけどさ、一人で五人倒すとはね……

いやー、流石は『あいつが作った』歴戦を倒すだけはあるわぁ

んー!新発売ってか期間限定のサクラ味のアイス美味しいー!!」

 

 

カップアイスを食べながら、鎮守府を見るその女は、両脚に黒いブーツを履いてはいるが、そのブーツはふくらはぎ全体を覆い、太股の半分まであり、それを崖に当てる度に岩が崩れていく

座っている両端には、腕に付ける真っ黒な艤装を外している

そう、彼女は深海棲艦なのだ

空から黒い深海棲艦の艦載機が、手紙付きでその女に近付く

 

「あら?脆い崖ね、危ない危ないっと…

んー?どしたのー?」

 

 

女はアイスを太股に置くと、渡された手紙を見る

 

 

内容は

 

 

 

大本営ヘ先入シ

奴等ノ動向ヲ探レ

期間ハ六月二八日ノ作戦終了マデ

シクジルナヨ

 

 

「んー、次は大本営か

人の事こきつかうねぇ、あの脳筋さんは

了解」

 

 

女は受け取った手紙を、海に投げ捨てると、艦載機に命じ、手紙を撃ち抜かせ、バラバラになった手紙は海に散っていく

 

 

食べ終わったアイスカップを空に投げ、女は立ち上がり、両端に置いてある艤装を持ち上げ、両腕に付けると、真っ白な髪を左上にまとめ上げ、潮風に靡かせながら、鎮守府を見下ろす

 

 

 

「またね、反逆者の提督と艦娘さん達?貴方達が私達相手にどこまで足掻けるのか、今は静観しといてあげるわ

精々、艦娘を大事にしなさいねそうじゃないと……」

 

 

そう、言い終わる寸前に、女は人差し指をその投げたアイスカップに標準を合わせる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『貴方を殺さないといけなくなっちゃうんだからね

 

 

バァン」

 

 

その瞬間、アイスカップが何かに撃ち抜かれたのか粉々粉砕され、辺りに再びの静けさが戻り、女は夜の闇へと消えていく

 

 

 

この時、鎮守府内の深海棲艦の接近を告げる筈の、警報機は正常に起動しているのに鳴ってはいなかった

 

 

 

 

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