艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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偽物探しー金剛編ー

「ふぅ~何か疲れたなぁ……」

 

 

佐渡はのんびりと湯船に浸かりながら今日一日を振り返っていた

今日は金剛なのだが正直大変だった他の艦娘が居る前で堂々とスキンシップ取ったり身体に抱き付いたりしており大井に殴られたり叢雲に蹴られたり等されて居るが金剛は離れず言ったのは「今日一日は提督を独り占め出来るんですから!!楽しませてもらいマース!!」と言うことだった

 

 

「にしても、今日のスキンシップは凄かったなぁ……

やけに激しかったけど」

 

 

確かに元々金剛のスキンシップは激しかった良く抱き付いてきたり執務中に紅茶等のティータイムやらそう言うのはいつも通りなんだが今日に関してはやけに

 

 

「なーんか、金剛何だけど違ったんだよなぁ……」

 

 

そう呟きながらのんびりとしていると風呂の扉が突然ガラッと開きその方角を向くとそこには

 

 

「ヘーイ!!提督ー!お背中流しまーす!!」

 

 

「ちょ!金剛!?待て待て!!何でここに入ってきてるんだよ!?」

 

 

「え?駄目デースか?大丈夫デース!水着着てますよー?」

 

 

そう言うと金剛は佐渡の話も聞かずに湯船に飛び込むと佐渡の背中に抱き付く

 

 

「おぉおいぃ!?人の話は聞くもんだぞぉ!?」

 

 

「嫌デース!今日は聞きませーん!!」

 

 

すると佐渡はため息を混じりに背中に飛び付いている金剛の頭を撫でる

 

 

「どうした?今日は

何かやけにスキンシップ多くないか?」

 

 

「気のせいデース!!

それとも、提督は嫌でしたか?」

 

 

「いや、構わないけどさ?

風呂にまで無理矢理入ってくるとなると色々とな?

何かあったか……何てのは野暮だけどさ」

 

 

「………大井から聞いたんデース

提督殺しは必ず狙った提督を殺すってだからその…」

 

 

「思い出作りか?なんだそりゃ俺を信じてないのか?」

 

 

「違います!!信じては居ます!!

でも……」

 

 

そう言うと佐渡は振り返り金剛を抱き締める

 

 

「なぁに、任せておけ

提督殺しに何て殺されてやらねぇよ

お前の止まり木になるって言ったんだ、こんなところで死なねぇよ!!」

 

 

「……ふふ、そうでしたね

ごめんなさい

提督ちょっと不安だったんです許してください」

 

 

「おう、と言うか久しぶりにそっちで話してるな」

 

 

「正直に言うと、こっちの喋り方が長かったので定着してるんですよ?

提督は嫌いですか?」

 

 

「いんや?どっちの金剛も好きだぞ?」

 

 

「ふふ、ありがとうございます提督」

 

 

佐渡は抱擁を解くと金剛に背中を向けると金剛が細い指でその背中を触る

 

 

「………提督?これ痛くないですか?」

 

 

「ん?あぁ、そんなに昔でも無いんだけどな

それは治せないらしい

まぁ、俺に取っては勲章見たいなもんさ」

 

 

佐渡の背中は中心から焼け焦げているその他にも深い切り傷等があり大きな古傷として残っている

 

 

「痛そう…ですね」

 

 

「まぁ、ぶっちゃけ死ぬほど痛かったよ?

でもこれは俺と叢雲に取っての信頼の証しでもあるんだぜ?」

 

 

「え?それってどういうーーーー」

 

 

「金剛!ここですかぁ!!!」

 

 

金剛が聞こうとした瞬間風呂場の扉が開かれ大井が入ってくる

 

 

「大井!?」

 

 

「あっ、ヤバいデース!」

 

 

「やっっっと、見付けたぁ!!貴女ねぇ!やりすぎなんですよ!!!

提督!彼女は連れていきますからね!!」

 

 

「あ、はいどうぞ」

 

 

「helpme!!提督ー!!!!」

 

 

大井に腕を引っ張られながらズルズルと連れていかれ金剛は浴室を後にする

 

 

「あはは……賑やかな一日だったなぁ…」

 

 

佐渡は一人残された湯船に再び浸かりながらのんびりと背中の傷に触れていた

こうして、金剛との一日は過ぎていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 





次回

何としてでも

最近大型建造をやっているのですが狙ってるまるゆが来ない……
辛い


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