艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

225 / 594
提督殺し

全員が寝静まる夜佐渡は自室にて珈琲を飲みながら夜空の満月を見ていた

これから提督殺しがここに来るその緊張を解すために窓を開けゆっくりとその時を待っていた

すると扉がノックされるが入ってくる気配がない

 

 

「……来たか提督殺し」

 

 

『はぁい、お久しぶり佐渡提督?

どうだったかしら?疑心暗鬼の六日間は?』

 

 

その声は一番最初にあった男性羽田の物とは全く違う声であった

女性の綺麗で高い声をさせながら提督殺しは背を扉に当てながらのんびりと廊下に立っている

 

 

「最悪だったよ

まさか、仲間を疑う時が来るとは思わなかったね」

 

 

 

『あはは、仲間を疑ったんだ?

あれほど、信頼やら絆とかはほざいていたのに

それで、私を見つけられたのかしら?』

 

 

「あぁ、見付けたよ偽物のお前をな」

 

 

 

佐渡は珈琲を机の上に置くと扉の向こう側に居るであろう提督殺しを睨み付ける

 

 

「……質問良いか?」

 

 

『良いわよ?ある程度なら答えてあげる

どうせ私に殺されるんだしね?』

 

 

扉の向こうでは提督殺しが笑っているが佐渡は椅子に座りゆっくりと聞いていく

 

 

「なぁ、お前は艦娘か?それとも深海棲艦か?」

 

 

『さぁ?どっちでしょうね

それには答えられないわ

もし、万が一にも貴方が私の正体を掴めたら困るしね?』

 

 

「そうか

なら、何故提督や人間を殺す?」

 

 

『あら?分からない?

決まってるでしょ、お前達は艦娘を軽視し過ぎだからさ

お前達を私はずっと見てきたよ

ある者は艦娘を物の様に扱い

ある者は艦娘を簡単に轟沈させる

ある者は艦娘を自らの欲望を満たすために使い

ある者は艦娘を兵器として扱い好意を逆手に取り使い潰し

ある者は戦略として傷付いた艦娘平気で捨てた

 

それなのに艦娘は提督の為平和な海の為と命を掛けて戦っている

これでは艦娘が哀れではないか?

彼女達も生きている、感情があり、心がある

なのにお前達人間は自らが作り出せたからと言って彼女達を物のように扱う

それが許せないのさ』

 

 

提督殺しの発言に佐渡は納得している全てを見て居ないが佐渡自身もこの海軍に来てからそれを目の当たりにしてきたのだから

そして、『自ら自身も昔はそうだったから何も言えない』

 

 

「成る程な、なら俺みたいな提督は何故お前に狙われる?」

 

 

『あんたは確かに他の提督や人間と違うのかも知れない

でもね、どうせあんたも他の人間達と同じでしょ?

貴方も自分の身分が危なくなったら艦娘を犠牲にするでしょ?

 

 

「……ほう?と言うとお前まさか俺がここに来た理由を知らないな?」

 

 

『…どういう意味?貴方がここに来たのは海軍への反乱行為が原因でしょ?

大本営の資料にはそう書いてあったわよ?』

 

 

佐渡は立ち上がり珈琲を再び飲むと一息つきながら落ち着いて話し出す

 

 

「そいつはじじいが勝手に変えたんだよ

俺は元々ここに配属されるわけでは無かったんだよ

何せ、俺が海軍に来たのは海軍からのヘッドハンティングだしな

実際俺は、本島の佐伯鎮守府に叢雲と共に配属される予定だった

しかも、何人かの艦娘を与えられるはずだった」

 

 

『…何ですって?

ここが初期任務地点じゃない?

何をしたの貴方?』

 

 

 

「俺はある艦娘を助けるためにここに来た

まぁ正確には『ここへ飛ばされた』だがな」

 

 

 

 

 

 





次回

私が提督殺しよ?

次回提督殺しが正体を現すかも?
では、後少しで提督殺しの正体が分かりますのでヒントをあげます!

奴は誰にでも成り済ます事が出来ます
奴はその人物の過去を知っています
成り代わったのは叢雲と佐渡が大本営後です
そして、奴は一言だけその艦娘が言わないことを言ってしまいました
奴の狙いは佐渡の信頼を破壊することです

さて、貴方には分かりましたか?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。