大井から告げられた驚きの真実を聞き、とりあえず敵意が無いエアを移動させるため佐渡のシャツを着せて場所を移動し現在食堂にて鎮守府全員が集まっていた
エアに関しては佐渡の腕に捕まっており大井は相変わらず主砲を下ろさず他の四人は睨み付けている
「………とりあえず、空母棲姫さんや
その腕を離してくれないか?色々と俺がキツいんだけど?」
「いやーよー離したら撃たれるし~?」
「……大井、頼む下ろしてくれ
俺がかなり辛い、腕に当たるこの柔らかいのは男にかなり効く」
「…………提督、本当に大丈夫何ですよね?」
「あぁ、信じてくれ」
「……分かりました、信じます」
大井はそう言うと主砲を下ろすとエアも佐渡から腕を離すとため息をつく
「ふぅ……死にかけたぜぇ」
「へぇ?あんた女に免疫ないの?こんな職場の癖に」
「うるせぇな!!流石に朝から背中に生乳当てられて!更に一枚しか着てねぇ服で押し当てられたら普通に困るだろうが!!」
「あはは!それもそっかごめんごめん!」
まるで、幼なじみの様な対応をするエアに対し佐渡は少し警戒しながらも大井達は睨み付けている
「それで!お前が提督殺しなんだな?空母棲姫?」
「エ ア よ!空母棲姫は辞めて!
あんた達が勝手に付けた名前で呼ばれたくないんだけど?
まぁそうよ、私が提督殺しよ?」
「証拠は?」
「そうねぇ……じゃあ、そこの大井!」
「え!私!?」
エアは大井を指を指すと微笑みながら続ける
「北上は元気?いや、悪かったわね
貴女にあんなことさせちゃって
でもあれしか貴女を救えないと思ってね?許して頂戴」
「はい?貴女は何を言ってーーー」
「それと、霧の海域で轟沈したアイオワは貴女が佐世保鎮守府で会った人じゃないわよ
佐世保鎮守府に居たのはわ た し
それと貴女に魚雷を渡したのも私よ」
その言葉に、大井はビクッと震えるとエアは「あー、あー!!!」と声を上げている
「ごほん
HEY!大井、久しぶりですね!!
今日はmeと握手してくれますか?」
「!!!!
う、嘘……」
大井は驚きの余り、後退りをするとエアは立ち上がりゆっくりとその姿形を変えていくと大井の目の前に行く頃にはアイオワに完全に化けていた
その姿を見ると大井は口に手を当てながら驚く
「ほら、meと握手してください?
二一◯◯のお偉いさん共のpartyは阻止出来て良かったね?」
「貴女……だったんですか…」
「そうよ、私は元々木原を狙っていてね
殺す機会を探していたんだけど、流石に貴女達を見ていて不味いと思ってね?
予定を早めたのよ、結果貴女は死にかけてしまったのは許してね?」
「……あの時はありがとうございます
でも貴女は私の提督に刃を向けました、貴女は敵です!!」
大井が主砲を構えるとエアは擬態を解き元の姿に戻ると後ろへと飛び退く
「あら、嫌われちゃった残念ねぇ
私は貴女達艦娘の事は大好きなのに」
エアはゆっくりと歩いていき佐渡の隣に座ると大井も主砲を下ろし席に座る
「とりあえず、お前が提督殺しなのは分かった
まさかとは思うが、お前ここの奴等全員知ってたのか?」
「んー、少なくとも大井、金剛、イムヤは知ってたわ
グラーフに関しては手が遅れた感じかな?
ドイツの建造場に潜入した時に密かに建造されているのを知って急いで戻ってきて調べたら小笠原鎮守府に居るって知ったのだけど……」
そう言うと、エアはグラーフを見ると微笑むとグラーフはビクッと反応する
「……問題なかった様ね
あーあ、アイツをもっとエグく殺してやればよかった
何でこんな可愛い娘が物なのよムカつくわ」
「待て、空母棲姫ーー」
「エ ア !!」
「……エア、誰何だそのアイツって?」
「あら、決まってるじゃない?
貴女を運んでいた船長よ」
「「!!??」」
「お前!!アイツをどうしたんだ!?」
「殺したわよ?今頃、この近海に住む鮫の糞何じゃない?」
軽々と人を殺すエアに佐渡はため息をつきながら頭を軽く殴る
次回
何でも知ってる?
次回、提督殺しの本領垣間見せます
物理より精神攻撃って怖いですよね……