「お前、その言い分ならそのカナに詳しいのか?」
「詳しいと言うか友人だし?
ちょくちょく遊びには行ってるわよ?」
「なら居場所をーーー」
「言うわけないでしょうが
友人を売らないわよ」
エアはそこで機嫌を損ねたのかプイッとそっぽを向くと佐渡は舌打ちをする
「まぁ、でも忠告はしといてあげる
私はともかく、カナとクイーンには手を出さないのが賢明よ
あいつらはただの姫級なんかじゃないからね
戦うなら犠牲覚悟で挑みなさい
あの二人は私みたいに甘くないからね」
エアはニヤリと笑いながら答えると佐渡達は背筋がゾクッとするのを感じる
「……だが、倒さないといけない敵なのは確かだ
いつかはぶつかるんだろうな」
「ま、頑張りなさいって精々ね」
「と言うか、何でお前は提督にしか興味ないんだ?」
「さぁねぇ?生まれた時から艦娘はどうでも良くてあんた達提督と言う存在そのものが嫌いだったんだし?」
「……お前、まさかとは思うが元艦娘なのか?」
「さぁ、分からないわ
過去の記憶なんて物は無いし、私が深海棲艦として生まれた意味も分からないわ
でも、何かやることがあるってことは明確に分かってる
それが何なのかは分からないけどね」
二人が会話しているとそれを割り込むように大井が咳払いをする
「ごほん、とりあえず彼女は危険です
ここに置いておくのはかなりよろしくないことです」
「へぇ?じゃあこの小笠原が危険になっても良いんだぁ?」
エアの含みある発言に全員の目が集中する
「……待て、それはどういう意味だ?」
「だって、この小笠原島は『私の縄張り』だもん
それを放棄すると言うことはこの鎮守府に大量の深海棲艦が流れ込んでくるわよ?」
その発言に全員が驚き唖然とするが佐渡は直ぐ様エアに詰め寄る
「まてまて、何だその縄張りっての!?」
「あら?知らないの、私達姫級はそれぞれ自らの
んで、ここを保有しているのは私って訳」
「待て質問させろ!!
お前がここを潰したのか!?」
「違うわよ、ここを潰したのはクイーン
それで別にここの鎮守府を潰したかったからってここを放棄してね
なら頂戴って貰ったの」
「まさかとは思うけどこの近海に深海棲艦が居ないのって……」
「私が露払いしてるからよ?この鎮守府は私専用のお風呂だったしね」
「そう言うことだったのか…
だから近海に深海棲艦の……待て!!お前なら何でこの前この鎮守府を攻撃した!?」
佐渡はここに着任した時の事を思いだし聞くとエアは首を傾げると思い出したのか手を叩く
「あー!あれね!あれはあんた達への警告よ」
「じゃあ!警報器切ったのは!?」
「私、あの音嫌いなのよ」
「お前が犯人かぁ!?」
「そうよ?悪い」
エアがどや顔していると佐渡は溜め息を付きながら頭を抱える
「よかったじゃない?司令官、悩みが一つ減ったわよ?」
「逆に増えてるよクソッタレ……」
叢雲がにやにやとしているが佐渡は更に深い溜め息を付き頭を悩ませる
次回
そうだ!彼女に頼ろう!
次回の行動で一波乱になります
まだ終わりませんよ?