艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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歴戦の姫 七

「ごほん、ではそろそろ決めるとしましょう

彼女をどうするかを」

 

 

大井が仕切ろうとすると、全員大井へと目が行くのだがエアは珈琲を飲みながらのんびりしている

 

 

「……とりあえず、大淀に相談するのはどうだ?」

 

 

グラーフがそう意見を出すとエアがそれに手をあげる

 

 

「あら、それなら賛成

彼女なら何とかしてくれるんじゃないかしら?」

 

 

「待て、エア

あの人は大本営の人間だぞ?」

 

 

「あら?庇ってくれるの?」

 

 

「……まぁな」

 

 

「うふふ、優しいのねありがと

でも大丈夫よ、彼女なら実際なんとかできると思うわ

それに彼女は大本営の行動に反対派の艦娘だし?」

 

 

エアがそう言うと全員が佐渡を見ると佐渡は大淀に電話をする

何回かコールすると大淀が電話に出る

 

 

『はい、もしもしこちら大本営、羽田元帥秘書艦 大淀です』

 

 

「あー、突然ごめんなさい佐渡です」

 

 

『あぁ!佐渡大尉どうされましたか?』

 

 

「今って一人ですか?」

 

 

『いえ?隣に元帥がいらっしゃいますよ?』

 

 

「すみません、ちょっと他の人に聞かれたくない話なので一人になって頂けませんか?」

 

 

『……佐渡大尉、何したんですか?

セクハラですか?それとも…』

 

 

「あー、えっとまだしてないと言うかこれからするかもと言うか……」

 

 

『……?何かとんでもないことですか?』

 

 

「…まぁ、そんなところです」

 

 

『………分かりました少しお待ちくださいかけ直します』

 

 

そこで大淀とは通話が切れると全員が「どうだった?」と言わんばかりの顔をする

 

 

「ちょっと待ってな、大淀さんーー」

 

 

と言い掛けると再び携帯が鳴り出し全員に指を立てながら電話に出るために食堂の入り口まで移動する

 

 

「はい、もしもし」

 

 

『はぁ、はぁ、佐渡大尉!

周りには誰もいませんよ!』

 

 

「走ったんですか!?

何かすいません……」

 

 

『いえ、大したことありませんよ

で、何でしょうか?』

 

 

「実はですね……」

 

 

佐渡は今までの起きたことを全て大淀さんに相談すると向こう側で大声で叫ぶ

 

 

『提督殺しの正体が、歴戦種の空母棲姫!?』

 

 

「えぇ……

にわかに信じがたいですが…」

 

 

『で!彼女は!?』

 

 

「……今、うちの鎮守府に居ます

それで、彼女をうちに置いておきたいのですが…」

 

 

『駄目です!!』

 

 

「デスヨネー」

 

 

『と、言いたいのですがうーん……

彼女は何と?』

 

 

「ここに住みたいと…」

 

 

『貴方は大丈夫なんですか?彼女は仮にも空母棲姫、我々の敵です

しかも、提督殺しは相手を逃がしたことがありませんし…』

 

 

「それが、何か全くこちらに敵意が無いらしく

何かをするって感じでも無いんですよね

俺の事は嫌ってますけど」

 

 

『うーん……

とりあえず、そちらに伺っても?』

 

 

「大丈夫ですが…元帥には…その…」

 

 

『分かってます秘密にしてそちらに向かいますので

後すみません、明石を同行させても構いませんか?』

 

 

「構いませんが……何故に?」

 

 

『流石に私一人だと恐いですからね…

念のためです』

 

 

「分かりました、ではお待ちしております」

 

 

佐渡は電話を切り食堂に入ると全員がエアを向いているが大井だけこちらに振り向く

 

 

「どうでしたか?」

 

 

「とりあえず、大淀さんだけはこっちに来るって

後、明石さんも」

 

 

その名前にエアがピクッと反応する

 

 

「ねぇ、佐渡今明石って言った?」

 

 

「え、あぁ、うん」

 

 

「そう……ねぇ、佐渡

私が死にかけたら助けてくれるのよね?」

 

 

「え?まぁ、うん?」

 

 

「そう、なら良いわ」

 

 

その意味深の言葉に少し引っ掛かり、叢雲を呼び寄せると耳打ちしコクンと叢雲は頷く

 

 

「そんじゃ、全員防波堤に移動するぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「明石、居る?」

 

 

大淀は、大本営の地下にある工廠に来ると明石を呼ぶために工廠内を歩き回る

 

 

「ん?何か用?大淀?」

 

 

機材の真ん中から、ひょこっと明石が顔を出すと周りには妖精達も居り機材を弄っていた

 

 

「ねぇ、ちょっと良いかしら?」

 

 

「何々?何かの修理?」

 

 

「うん、ちょっと」

 

 

明石は機材をほったらかしにすると大淀に近づきその内容を聞く

 

 

「ちょっと、護送艦頼める?」

 

 

「え!私!?」

 

 

「うん、明石にしか頼めないの」

 

 

「いやいや!私なんかよりーー」

 

 

「お願い」

 

 

大淀のいつもと違う態度に明石は察したのか工具を床に置き着替えるために奥へと行く

 

 

「夕張ー、ごめんちょっと出てくるー」

 

 

「良いけどー、長いの?」

 

 

「まぁねー、ごめんここお願いねー」

 

 

明石はロッカーから服を取り出し着替えると置いてあったペンダントを取り出し首に下げる

 

 

「………提督、見守っていてくださいね」

 

 

そう呟くと、明石は早足で大淀に向かっていく

 

 

「ごめんお待たせー」

 

 

「じゃあ、行きましょ?」

 

 

明石と大淀は工廠を後にすると、海に向かって二人出歩いていくと明石が聞き出す

 

 

「ねぇ、どこに行くの?」

 

 

「小笠原鎮守府よ」

 

 

「え?何かあったの?」

 

 

「うん……かなりの問題がね」

 

 

「何々?教えてよー?」

 

 

明石が大淀の横腹をつつくと、大淀は辺りを見回し誰も居ないことを確認し明石に耳元で呟く

 

 

「……今から深海棲艦に会いに行きます

この事は黙っててね?」

 

 

「わーお……あの鎮守府凄いね…

今度は深海棲艦も引き取るの?」

 

 

大淀はそれ以上言わなかったが、明石は「そっか…」と言うとペンダントを力強く握りしめる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「深海棲艦か……平常心保てるかな…」

 

 

 

 

 

 

 

 






次回

明石


最近、仕事が忙しくて書くのが少し怠ってしまう…

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