艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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消えない怨恨

現在、佐渡達は全員防波堤にて大淀が来るのを待機して待っていた

グラーフと叢雲は艤装を付けており一応、エアには大淀さんだけではなく他の人が来る可能性を考慮して女憲兵に化けてもらっている

 

 

「にしても、本当にこれ凄いデース……」

 

 

「本当、本物の憲兵見たい…」

 

 

金剛とイムヤが、エアの全身を見ているが確かに何ら遜色ない程に女憲兵である

きちんとした制服、整った髪にメガネに真っ黒な髪に黒い帽子

正に憲兵と言うほどにしっかりとしている

 

 

「ま、これが特技だからね

こんなものお手の物よ?」

 

 

「おいエア、変なことだけは起こすなよ?」

 

 

「分かってるわよ、流石にね」

 

 

するとエアは「あー、あー」と声を出していくと少しずつ別の人間の声に変えていく

 

 

「うん、こんな感じかしらね

では佐渡提督待ちましょうか」

 

 

「本当にお前のそれ凄いよな…

グラーフどうだ?」

 

 

「……あぁ、来たみたいだな

二人、こちらに向かってきている」

 

 

グラーフは艤装を展開しながら、艦載機を飛ばしながら辺りを警戒してもらっている

 

 

「……だが、その近くに深海棲艦の艦隊が見える」

 

 

「あ、ごめんそれ私の艦隊

時間だもんね、連絡しとくわ」

 

 

エアはポケットから、艦載機を取り出すと空に向け投げるとかなりの速度を出していきながら飛んでいく

 

 

「……待て、お前艦隊何て持ってたのか?」

 

 

「えぇ、私に良く従ってくれる良い子達よ?」

 

 

「……うん、深海棲艦の艦隊が反対側移動を始めた

これでぶつからないだろう」

 

 

しばらくすると、水平線の向こう側から二つの影が見えて来る

 

 

「お、見えたな

エア」

 

 

「分かっていますよ、佐渡提督」

 

 

先程まで聞こえていたエアの声とは違い少し違和感を覚えエアを見るとやはり見た目は完璧な憲兵な為更に違和感を覚える

 

 

「……確かに、こんなんじゃ分かるわけないよな…」

 

 

佐渡がそう呟くと、目の前から大淀と明石が到着し防波堤に上がってくる

 

 

「お久しぶりです、佐渡提督」

 

 

「はい!遠路遥々ご苦労様です!

すみません大淀さん」

 

 

「いえ、大丈夫ですよ

本日の予定は特にありませんでしたから」

 

 

「お久しぶりです!佐渡提督!!」

 

 

「おぉー!明石さん!お久しぶりです

すみません、本日は工廠のお仕事休んでまで来ていただいて」

 

 

「いえ!構いませんよ!

特に急ぎの物は無かったですから」

 

 

二人が会話していると大淀がキョロキョロと周りを見ている

 

 

「……所で、佐渡提督

彼女は?」

 

 

「あー、えっと、グラーフ」

 

 

「………あぁ、大丈夫だ周りにはこの二人しか居ない」

 

 

「むぅ…信用してくれてなかったんですかー!佐渡提督ー!」

 

 

明石は頬を膨らませながら怒っていると佐渡は「あはは」と乾いた笑いをしている

 

 

「すみません、万が一がありますからね……」

 

 

「まぁ、仕方ありません事が事ですからね…

所で、そちらはどこの憲兵さんなのですか?

ここには憲兵さんなんて……」

 

 

大淀が言うと佐渡はエアの肩を叩くと「はぁ」と溜め息をつくと帽子を取りくるくると回し始める

 

 

「大淀、大本営所属

羽田元帥の秘書艦  

大本営の経理や全鎮守府の艦隊運営の指示を出している切れ者

趣味は読書とショッピング

工作艦明石と大の仲良し

癖は、そうね驚いたりすると右手に拳を作る」

 

 

「!!!!」

 

 

エアは次に明石を見るとゆっくりと説明していく

 

 

「明石 大本営所属

五十嵐(いがらし)少佐の艦娘

今は大本営で唯一の工作艦として工廠を仕切っている

趣味は機械弄りとスイーツ巡り

癖は、良く暇になったりすると髪を弄るかしらね?」

 

 

「どうして!私の事を!?」

 

 

「………成る程、佐渡提督彼女が…」

 

 

「あぁ、エア

姿を戻せ」

 

 

佐渡がそう言うと、帽子を投げ捨てると黒い帽子は空に消え髪は白く染まりどんどん伸びていき、服装も真っ黒な制服から白いシャツに変わり身長も伸びていく

エアは全身の擬態を戻すと髪を払いその姿を二人に晒す

 

 

「……………………えぇ間違いないですね」

 

 

「嘘………空母棲姫?」

 

 

「はぁい、『二人とも初めましてではないわね

久しぶり』かしらね?

貴方達の大本営を潰した空母棲姫 名前をエアよ

よろしくね?」

 

 

エアが微笑みながら自己紹介を終えると、大淀は後ろに後退るが明石は下を向きながら俯く

 

 

「佐渡提督、彼女が?」

 

 

「お電話したとおり、彼女が空母棲姫の歴戦種です

私達艦娘には敵意が無いらしく今は大人しいですがーーー」

 

 

「佐渡提督、ごめんなさいもう一度良いですか?」

 

 

大淀と佐渡の会話に突然明石が割り込み、二人の視線は明石に向く

 

 

「明石……?」

 

 

大淀がいつもと違う明石の態度に混乱しているが、佐渡はその態度が何なのかは何となく察すると叢雲に顔を向け頷くと明石に話始める

 

 

「……彼女は、提督殺しそして空母棲姫の歴戦種です」

 

 

「そう……です…か」

 

 

「明石?どうしたの?」

 

 

「ごめん、大淀……

これは私の責任にして良いからね?」

 

 

すると、明石は拳を握り締め唇を噛みながら何かに耐えているのだが次の瞬間艤装のクレーンを思い切り振り上げエアに向かっていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

 





次回

邪魔をするな!!

明石さんの怒りは次のお話で語られます

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