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現在、提督室のソファにてエアを佐渡と叢雲で挟みその対面側に大淀が座り一息ついている
「さてと、それじゃエアどう言うことか説明してもらおうか」
「そうね、私と言うよりもそこの大淀に聞いたら?
とりあえずその後で話した方がいい気がするし」
エアがのんびりとお茶を飲みながら大淀に顔を向けると大淀も一口お茶を飲み話始める
「そうですね……
佐渡提督、大本営の事件は知ってますよ?」
「あぁ、確か二度目の戦争が始まった事件だろ?」
「えぇ、あの日全てが終わるはずだったのです
犠牲は決して少なくは無かったですがようやくこの戦争が終わりを告げると思い皆安心しきって居ました
何人もの艦娘が自分達の未来を考えたり、提督と結婚する等を考えていました」
そう言うと大淀は哀しそうな顔をするがその過去の話を続ける
「当時、私は羽田元帥の秘書艦兼旗艦を務め、明石は五十嵐少佐の秘書艦を務め良く二人で遊びに行ったりしていました
羽田元帥と五十嵐少佐は幼なじみでして、良くお互いの鎮守府に遊びにいっていました
そして、二人とも艦娘を大事にしかなりの戦果を上げ硬い絆で結ばれていました
そうして、告げられた終戦の日
私達はその日に提督に告白すると決めていたんです、戦争が終われば私達のお役ごめんですからね
でもそれは叶わなかった」
大淀は悔しそうに、湯飲みを握り締めながら歯を食い縛りエアを睨む
「貴方達が来なければ……
あの日は地獄そのものでしたよ…
本当に良くやってくれましたよね…」
睨まれているのにエアはそんなこと気にせずにのんびりとお茶菓子を食べていると佐渡に軽く殴られる
「痛いわね殴らないでよ」
「いや、お前真面目な話してるのになに食べてるの!?」
「ここのお茶菓子美味しいわね?」
「ねぇ、聞いてた?ねぇ、聞いてた?」
大淀の話を聞いていたエアはお茶を一口のみ溜め息を付くとのんびりと語りだす
「そんなこと言われてもね、私はあそこに参加したのはクイーンに言われたからでまさか大本営行くなんて知らなかったし、私はあの日はただの付き添いよ?」
「では!あの艦載機は何ですか!!
貴方と飛行場姫の物では無いんですか!?」
「あれ?あれは全てカナの物よ?
私はなーんにもしてないわよ
だって、あの時から私は大本営には良く出入りしてたし、当時の大元帥は私の対象じゃなかったしね」
「……カナとは?」
「あんた達が呼んでる飛行場姫の歴戦種よ
私達はそれぞれきちんとした名前があるのよ」
大淀が睨みながらエアを見ているがエアはそんなこと気にせずにのんびりとしている
「それに、あの作戦を考えたのはクイーンよ
私は乗り気じゃなかったのよ
私の殺す対象はあくまで人間
貴女達艦娘ではないわ
だから、私は手を出さなかった
それに、私が手を出していたらあれだけじゃ済まなかったわよ?恐らくあんた達全滅よ間違いなくね」
エアに言われると大淀は悔しそうに唇を噛むと溜め息混じりに続ける
「はぁ……
仕方ないでしょ、私一人であんな『化け物止めるなんて』出来ないんだから」
「おい待てエア
今止めるって言ったか?」
「えぇ、言ったわよ
だって、私は戦争とかあんまり好きじゃないし
どうせならどっかでのんびりとしていたいしね」
その言葉に、大淀が反応しエアへと詰め寄る
「戦争反対派何ですか!?貴女は!!」
「え?えぇ、私は特に興味ないし
私が殺すのは艦娘を無下に扱う提督だけよ」
「………その話本当何ですか?」
突然提督室の扉が開かれ、廊下から明石が艤装を外した状態で入ってくるとエアに詰め寄る
次回
加害者と被害者
明石とエアの話し合いが始まります
元々エアは艦娘とは敵対してない珍しい深海棲艦ですからそこまで戦争にはこだわりはないんですよねぇ