エアの騒動から二週間後10月下旬外は肌寒くなりつつあり提督室は暖房器具を付け暖かくしている
今日は真面目に大井、グラーフと共に執務を続けていた
「大井ーお茶ー」
「はいはい」
「グラーフ、そこの資料頼む」
「分かった」
「ちょっと佐渡ー
この漫画続きないの?」
「そこの戸棚に無いか?」
「うん?あ、あったサンキュー」
現在エアは完全なだらけきっておりソファに寝転びながら提督室にてのんびりと漫画を読み漁っていた
「……と言うかエアさんや?そろそろ普通の服を持ってきなさいよ?」
「えー、でも着心地良いしこれ楽だし」
エアは佐渡から何枚か借りているシャツを着ており下着は付けているがギリギリの所で見えない状態で正直佐渡にはキツイ状態である
「いやほら、ね?」
「……ほほう?もしかして中身が見たいのかなぁ?」
佐渡の反応を楽しみたいのかエアは起き上がり佐渡から借りているシャツを上下させながら煽っている
「辞めよう?俺今執務してるんだよ?」
「あーら残念その手を止めれば見えたかも知れないのにねぇ?」
その言葉にピクッと反応するとそれを見たエアはニヤリと笑いながらシャツを捲り上げようとする
「ほらほら~?見えるわよー?
私は深海棲艦だから憲兵さんには捕まらないわよ~?」
「見るしかねぇじゃねぇか!!!」
「駄目に決まってるでしょうが!!」
佐渡は完全に手を止め立ち上がりエアの脱衣ショーを見ようとするが、その瞬間に大井から魚雷のクッションを投げ付けられる
「辞めなさい!!ちょっとエア!仕事の邪魔しないで!!」
「アッハハハ!ごめんごめん、こいつの反応が楽しくてね?
それに、そろそろ来る頃だから一息入れないかしら?」
エアの発言に大井とグラーフは首を傾げると廊下からドタドタと走ってくる音が聞こえ佐渡はクッションを退ける
「何だ?」
「来たかしら?」
「て、提督ー!!」
バァンと大きな音を立てて扉が開くと汗だくの金剛が肩で息をしながら入ってきており佐渡に詰め寄る
「金剛、ノック位しようぜ?
それとはいタオル」
「あ、ありがとうございまーす……
じゃないんデース!!し、深海棲艦がーーー」
すると不意に提督室の部屋がノックされ佐渡は金剛を避けて扉を覗く
「はいはい、どうぞ?」
『失礼致します』
提督室の扉が開かれるとそこには
「え!!」
「何!?」
「うん!?」
「失礼致します、こちら小笠原鎮守府佐渡提督の執務室改め提督室でよろしかったでしょうか?」
「そうよ!やっと来てくれたわね!ソラ!」
ソラと呼ばれた重巡リ級が艤装を外した状態で立っており両手には手提げ袋を持っているのを見るとエアが立ち上がり向かっていく
次回
訪問者
突然来た重巡リ級!彼女の目的は……
なんて、大したこと無いんですけどね
自己紹介にて、空母棲姫 エア更新!!