艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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会議

「着いたな

悪かったな、グラーフ、叢雲連れてきて」

 

 

「別に私はいつもの事だし」

 

 

「私も特に問題ないが何故私が呼ばれたのだろうか……」

 

 

現在三人は大本営の入り口手前に立っているこの前提督殺しの事件以来だがあの時より遥かに警備が緩くなっており憲兵は一人だけ門前に立ち腰には銃と警棒が携えられている

 

 

「行くぞ、嫌な予感しかしないがな」

 

 

佐渡の声と態度に二人も気付きゆっくりと大本営の扉を開けるとそこには

 

 

「やぁ、佐渡君待ってたよ」

 

 

「お久しぶりです佐渡提督」

 

 

「羽田元帥に大淀さん!?どうしてここに」

 

 

羽田と大淀が三人を待っていたらしく入ってすぐの廊下に立っていた

 

 

「実はね君達の案内役を大元帥に言われていてね

付いてきたまえ」

 

 

佐渡達は顔を見合せると羽田と大淀の後ろにそれぞれ付いていく

 

 

「羽田元帥、本日私達が呼ばれたのは何のご用でしょうか?」

 

 

「うん……実はねグラーフさんの事に関してなんだ」

 

 

「グラーフ?」

 

 

「私……か?」

 

 

「君にスパイ容疑が掛けられてる」

 

 

「「「!?」」」

 

 

唐突の事過ぎて佐渡達は驚くと同時に佐渡はグラーフを背中に隠す

 

 

「と言っても、私はそんなことあり得ないと言ったんだけどね

どうやら他の連中が騒いでてね

ほら提督殺しの件もあるしね」

 

 

提督殺し、エアは現在小笠原鎮守府に残してきては居るが古鷹達に監視を任せている

だがそれでもエアはかなりの人間を殺してるから仕方はないのだが

 

 

「……何でグラーフが?」

 

 

「まぁ、警戒しないでくれ

何かあったら私が守るよ

彼女の在籍がねまだ日本とドイツの間でね

宙ぶらりん状態でさ、それを見たロシアに行ってた連中が騒いでいるのさ」

 

 

その話を聞くと納得はするだがグラーフは流れ着いた艦娘であり村山元帥がそれをペットとして買ったと言う事実もあるのに何故と佐渡は考えていると羽田元帥と大淀はある部屋の前で止まる

 

 

「佐渡君、彼女を頼むよ

ここから、私は君達に一切の援護は出来ない」

 

 

「はい、分かりました」

 

 

部屋の看板を見ると大会議室、通常は使われない会議室でありここは大元帥や元帥達、大将の位が使う専用の会議室である

ただしここを使うためには大元帥の許可が必要である

何故かと言うと

 

 

「……海軍裁判所か」

 

 

ここの別名は海軍裁判所、罪を犯した者等が基本的には連れてこられる場所だからである

羽田が扉を開けるとそこは薄暗くになっているが部屋の構造はまるで裁判所その物である

 

 

「お連れしました、小笠原鎮守府提督 佐渡提督と秘書艦叢雲 グラーフツェッペリンです」

 

 

「良し、では羽田元帥こちらに

佐渡大尉はこちらに」

 

 

案内の者がそれぞれ連れていくと部屋の電気が付きそこには三段に別れた裁判場があり、下段に大将十五人中段に元帥九人そして一番上に大元帥東雲が珈琲を飲みながら座っている

すると東雲は佐渡を見るとニヤリと笑い佐渡は睨み付ける

この海軍には大将に立つものが二十人元帥の地位に立つものが十人そして、大元帥が二人と言う構成になっている

今回の会議では唐澤の姿は見えない

 

 

「では、これではグラーフツェッペリンに対するスパイ容疑について審議する」

 

 

審議が始まるとグラーフは震えており佐渡と叢雲はその手を握りニカッと笑う

 

 

「アトミラール…」

 

 

「任せとけ!」

 

 

「…分かった、信じよう」

 

 

すると大元帥はあくびをしながら座っていると近くに置いてあるロールケーキを頬張りながら羽田を見るとこくんと頷く

 

 

「この度突然お呼び立て申し訳ありません佐渡大尉

実は今回お呼びしたのは彼女グラーフツェッペリンがドイツのスパイであると言う事です

佐藤元帥、証拠を」

 

 

「はい、こちら配布される資料をご覧ください」

 

 

佐藤元帥は指示を出すと大淀ともう一人の艦娘が全員に資料を手渡していき佐渡にもそれが来るのだが全く訳がわからない物だった

 

 

「この資料には、彼女グラーフツェッペリンの建造先で入手した資料になります

彼女は最初、普通の艦娘として建造されドイツの艦隊に派遣される予定でした

ですが、派遣される二日前に突然村山元帥が彼女に一目惚れを起こし買い取ったと記述でしたが、生前、村山元帥は購入してないと言っておりました」

 

 

佐渡はその資料を見ると確かに村山元帥は購入した履歴は無くグラーフはドイツの所属となっている

 

 

「つまり彼女は自分から村山元帥に買ってほしい、ペットにしてほしいと強く志願し、日本の大本営に侵入し混乱を招いたスパイの確率がかなり高いと思われます!!

よって私は彼女の解体!及びドイツへの返還を所望します!!」

 

 

「なっ!」

 

 

突拍子も無いことを言われグラーフが反論しようとするが佐渡はグラーフの前に手を出しそれを辞めさせる

 

 

「佐渡大尉、反論は?」

 

 

「えー、とりあえず村山元帥が購入したかはともかく彼女はスパイではありません

彼女は小笠原に流れ着いた艦娘です

これに関しては紛れもない事実です、それに彼女は小笠原に流されたときかなり疲弊していました

そんな、彼女がスパイとは訳が分かりませんね」

 

 

 

 

 

 





次回

艦娘とは?

グラーフに掛けられたスパイ容疑は一体誰が捏造したのでしょうかね……

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