艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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会議 四

東雲 雄大

この男は現在の大本営を仕切る最高責任者でありかなり頭のキレる人間

見た目は普通の20代後半位なのだが実際は30代後半

銀髪に右頬に傷があり、背丈は167と小柄な物ではあるが等本人は一切気にしていない

東雲がこの大本営に来る前はもう一人の大元帥が仕切っていたのだがその人は大本営襲撃事件の時に負傷し現在も入院している

東雲は人間で遊ぶのがかなり好きで先程の様に決定的な証拠を大勢に突き付けてはその人間が絶望する顔が大好きと言うかなり歪んでいる

 

 

「……東雲大元帥、先程のはただの憂さ晴らしですか?」

 

 

「あぁ、そうだよ?何か文句あるか?

面白かったじゃないか、あいつの絶望と焦りと怒りの顔

あー、久々にスッキリしたわー

ロシアじゃできなかったからなぁ!!」

 

 

東雲はそう言うと高笑いしながら足を机に置くと煙草の煙を天井目掛けて吐くと他の元帥や大将は縮こまる

すると、グラーフが佐渡と叢雲に対し声を小さくしながら呟く

 

 

「何だ、アトミラール

大元帥は良い方なのだな?」

 

 

「……なわけないだろ」

 

 

「…えぇこっからよアイツの性格の悪さは」

 

 

グラーフが不思議がっていると羽田が資料をまとめ会議を終わらせる準備をしていると他の元帥や大将達も立ち上がろうとする

 

 

「では、東雲大元帥これにて会議はーーーー」

 

 

「は?何言ってるんだ羽田

会議は終わってないしむしろこれからやるんだろうが」

 

 

「ーーえ?大元帥、今何と?」

 

 

羽田が驚いていると矢矧が東雲にある資料を渡し煙草を加えながらそれを見ていると足で机を叩くと元帥や大将達は再び座り始める

 

 

「あと、先に言っておくわ

グラーフツェッペリンは解体な」

 

 

「「「「「「「「はい?」」」」」」」」

 

 

東雲のあまりにも唐突な発言に全員が唖然としていると佐渡がそれに反論する

 

 

「待ってください!先程グラーフはスパイじゃないと貴方も認めたではありませんか!?」

 

 

「あぁ、認めたよ?グラーフツェッペリンはドイツのスパイではなくて流されてきた積み荷の艦娘だ」

 

 

「なら!!」

 

 

「違うなぁ?佐渡

俺が言ってるのはそんな『大した事』ではないんだよ?

俺はそいつの『存在自体』が駄目だと言っているんだ

分かるか?」

 

 

東雲はグラーフを指差しながら答えると資料をペラペラと捲りながら足を戻し煙草の煙を吐きながら答える

 

 

「そいつは、海軍の闇部分について詳しく知ってしまった

そんなことは正直我々海軍に悪影響しか及ばない

それに他の艦娘にもそんなことがバレてみろ?こっちがどうみても悪人じゃないか

どうせ兵器なんだ作り直せば良いさ

変わりのグラーフツェッペリンなら私が用意してやろうただしそいつは解体だ」

 

 

 

「待ってください!グラーフはそんな他の人に言う何て事はーーー」

 

 

「ほう?証明できるのか?

そいつが確実に言わないと言う保障が?

俺にはそんなことが出来るとは思えないな

人間も艦娘も変わらないのであれば絶対にどこかでボロが出る

それならその前に殺す又は解体するのが吉だろう?

提督なら分かるよなぁ?佐渡提督」

 

 

東雲の正論にぐぅの音も出ないでいると羽田がそれに対し反論する

 

 

「でしたら!彼女をドイツに戻すのはーーー」

 

 

「脳がないのか貴様は

グラーフツェッペリンがドイツに戻したところで記憶が消せるわけではないだろ?

どうせ向こうでも同じように消されるさ

海軍の正義を貫く為にな?

それにな」

 

 

東雲はそこで一拍開けるとニヤリと頬を吊り上げながら嘲笑うように佐渡達を見下げる

 

 

「所詮こいつら艦娘は兵器何だよ

いくらでも代用は効く

資材があればいくらでも作り出せる兵器なんて修理しても意味はないだろ?」

 

 

 

 

 





次回

艦娘=兵器


最近艦これでの攻略が進まなくて辛い…
ほっぽちゃん強い…

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