艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

262 / 594
会議 五

「そうだ……グラーフツェッペリンは解体すべきだ!!

我々の不祥事を知る艦娘何て言うのは解体しなくては!!」

 

 

「そうだよ…こいつらは兵器なんだ

代用は効くんだからな!!」

 

 

「だが霧の海域については?」

 

 

「それを聞き出してから解体でも良いではないか?

なら拷問と行こうではないか!!」

 

 

東雲の話に次々と元帥や大将達は賛同していき、声を上げていくが東雲は再び発砲し全員を黙らせると佐渡は東雲を睨み付ける

 

 

「そう怖い顔をするなよ佐渡

これでもお前達には感謝してるんだぞ?

沖縄での海戦は見事だったよ

それに免じて『グラーフツェッペリンだけの解体』で済ませてやるんだからな?」

 

 

そのグラーフだけの解体で済ませると言う言葉に引っ掛かり佐渡は机を叩き質問を投げつける

 

 

「待ってください!どういう意味ですかそれは!?」

 

 

「ほほう?それなら不幸持ちの金剛に拒食症のイムヤ

元犯罪者の大井達も解体処分にしてほしいのか?」

 

 

「何でですか!?あいつは関係ない!!」

 

 

「あるに決まってるだろバーカ

あいつらも全ての海軍の闇を知っているんだ

俺なら迷わず全員解体だ

それに古鷹だっけかな?あいつの方が率先して解体してやりたいねぇ」

 

 

その言葉を聞いた瞬間佐渡の中で何かがプッツンと切れ机を力強く叩き付ける

 

 

「てめぇ!!あいつらがどんな酷い目にあって心に傷を負っても尚生き続けようとしてるか分かってるのか!!

今必死になってこの世界で海軍で生きていこうとする決意をけなすのかクソジジイ!!」

 

 

「貴様!大元帥に何て口を叩いているのだ!?」

 

 

「大元帥!こいつは反逆罪ですよ!!」

 

 

佐渡が怒りを露にしておりながら敬語を一切使わない暴言に他の元帥達が怒っているが東雲は笑っている

 

 

 

「黙ってろ老害共、今俺はコイツと話してるんだ

ジジイではないがな?

そんなことは知ったことないさ

そいつらは兵器だ勘違いするな佐渡

お前の隣に居るのは鉄と金属で出来た人間の真似事をしているただの兵器なんだよ!!

そんなことも分からないのか!?」

 

 

「なら兵器は泣くのか!笑うのか!苦しむのか!?

お前達がそこでふんぞり変えることしか出来ない奴等にこいつらの何がわかる!?

こいつらは毎日苦悩しそれでも国の為に!人間達の為に!平和の為に戦い続けているんだぞ!!」

 

 

「それがそいつらの存在理由だ!

そうでも無ければこんな人間の真似事をする兵器を作るわけがないだろうが!!」

 

 

二人の言い争いは続き何度かグラーフが止めようとするがそれを叢雲に止められる

大将や元帥達も二人の話を聞きながら時にそっぽを向いたり飲み物を飲んだり震えたりしている

すると二人は息を切らし言い争いは一旦止まる

 

 

「ほほう?それならお前はグラーフツェッペリンをどうしても解体したくないと?」

 

 

「あぁ!!こいつは俺の艦娘だ!

誰にも手を出させない!」

 

 

「そうか、良いだろう

それなら条件を出してやる

貴様が居る机の中を見てみろ?」

 

 

 

 

 

 

 






次回

強さこそ全て

最近誤字報告を受けては居るのですがどこだか分からないで困惑している駄目作者がこちら
語彙力無いと本当に駄目ですね…


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。