「何よ、貴方達出来てるの?」
「マジか佐渡君、君ホモかい?」
「「違うわ!!」」
佐渡と猿橋が声を合わせていると叢雲に横腹をつつかれると同時に他の艦娘達も葛城達に会いに行く
「ちょっと司令官
私達屋台巡りしてきて良い?」
「おう、今日は前日だからな
程ほどにな?」
叢雲は佐渡に許可を貰うとそれを全員に伝えるとそれぞれ屋台に向かって行くのを見送ると佐渡達は残される
「さてと、それじゃ俺達は俺達でいくか?」
猿橋の一言に賛同し佐渡達も屋台巡りを開始する
「そう言えば、佐渡は聞いたのか?今回のこの大演習会の内容を」
「いえ、全く」
「では、説明しますよ?
今回の大演習会はトーナメント形式で行われ全鎮守府合計で20個の鎮守府対抗だそうです
一応AブロックとBブロックに別れそれぞれ二つの鎮守府が勝ち残り最後にその代表同士の戦いにて優勝を決めるそうです」
「へぇ、因みに既に決まってるの?
そのトーナメント表は?」
「はいこれ、さっき見てきて撮っておいた奴
あ、私チョコバナナ買ってくる~」
「俺イカ飯~」
「たこ焼きでも買ってこようかな?」
佐渡にトーナメント表の写真を見せると全員食べ物を買いに行くと佐渡はゆっくりとそのトーナメント表を見る
Aブロックには、小笠原、佐伯、沖縄 他六つの鎮守府
Bブロックには、舞鶴、横須賀、呉、佐世保、他六つの鎮守府が名を連ねていた
(唐澤大将とは別枠か
なら決勝だなジジイ仕組んだな)
「と言うわけで明日はよろしくね?
佐渡君」
「ま、こっちとは準決勝で当たるとはおもうけどね」
佐渡が所属する小笠原枠は左端に書かれておりその逆端には沖縄
そして勝ち進めば二戦目に葛城とぶつかる予定になっている
「あーあ、うちも小笠原と戦いたかったな~
相手があれだからなぁ」
二人と対峙するのと違い猿橋はBブロックに居るため戦うのは決勝なのだが鼻から諦めている
「何でよ?猿橋さんの所も決勝に行けば……あ」
「無茶言わないでくれよ葛城さん
相手は最強の鎮守府って言われてる舞鶴だぜ?
勝てるわけ無いじゃん?
大和出しても多分ムーリー」
Bブロックには全ての鎮守府より圧倒的な戦力を誇りどの鎮守府より深海棲艦の撃破数が多い舞鶴鎮守府が配置されておりその為か猿橋は諦めている
「あれ、また出さないんですか?大和さん?」
「出さねーよ、あいつを出す程でも無いし
約束してるしなぁ」
「約束?」
「んー、気にするな独り言だから」
猿橋の約束と言う言葉に引っ掛かるが佐渡は再びトーナメント表を見るとある鎮守府を見付け気にする
(佐世保……あそこも出るのか)
佐渡が考え事をしていると石澤が猿橋を励ますように話し始める
「でも!この大演習会の『優勝商品』はそれほどの価値がありますから勝ちたいですよね!!」
「優勝商品?」
石澤の言葉に佐渡は首を傾げると葛城がチョコバナナを食べ終わり木の棒を佐渡に向ける
「さては知らないなぁ?その口振りからして」
「あれ?伝わってないのかい?
今回の大演習会で優勝したら『大元帥が一つ願いを叶えてくれる』らしいよ?」
「………………はい?」
そんなことを聞かされていない佐渡は驚きのあまり唖然としてしまう
次回
優勝商品
最近暇な時間が無くて中々辛い社畜です
あぁ…お休みが欲しい…