「は?何それ?」
「もしかして叢雲知らなかったの?
海軍の権限で何とかなる物なら何でもくれるんだって
例えば一週間の鎮守府全体お休みとか、世界旅行行きたいとか
でも鎮守府で一つ何だってさ」
叢雲も同時期に瑞鶴からその話を聞いており古鷹と顔を合わせる
「小笠原は何かお願いするんですか?」
「ん、んん~、秘密かな?」
古鷹が何とか濁らせるがそんな話を聞いたこと無い小笠原メンバーは冷や汗をかいているが瑞鶴は胸に着けたアクセサリーを触りながら呟く
「そう……絶対に負けられないのよ…」
「そう言えば、瑞鶴
それ何?誰かからのプレゼント?」
「あ、これ?
これは……なんと言うかお守りよ
ある大好きな先輩から貰った物なの……」
瑞鶴は胸にかけたアクセサリーはクローバーの髪留めであるのだが少しボロボロになっているのにも関わらず瑞鶴は大切にしている様だ
「……それって貴女を元仲間の?」
「うん、実はね阿武隈には話したんだけどね
私はある海域に出撃してるときに鎮守府は壊滅したんだ
でもその時、翔鶴ねぇと赤城先輩と加賀先輩を一気に失ったの
そして、加賀先輩は最後に私をその海域から逃がすために一人で深海棲艦の艦隊に向かっていったの
私はその後何とか沖縄にたどり着いたんだけどね……」
瑞鶴は過去の話をしていると叢雲達はそれを聞きながら飲み物を口にしている
「その加賀先輩から貰った物なのこれは
かっこよかったんだよ……
一人で姫級相手に制空権奪ったり、規律正しくて、誇り高くて、自分にも他人にも厳しかったけど尊敬してた……」
「大好きだったんですね、その先輩が」
「うん!だから負けられないの!!
今回優勝して、ある姫級を追う許可を出してほしくてね」
「ある姫級?」
叢雲達が首を傾げると阿武隈がその次を話そうと食べ物を飲み込む
「何かね、その海域から脱出する際に瑞鶴は姫級が生まれる所を見たらしいの
でもほとんど覚えていないんだって」
「へぇ?姫級が…ね」
叢雲がその姫級の話を聞いた瞬間艦娘を攻撃しないと言うエアを一瞬思い出したがそんなことあり得ないと思い忘れることにした
「でも、その加賀って人有名ですよね」
四人の会話に横入りするように叢雲の目の前に後ろからたい焼き差し出すと叢雲は受け取りながら振り返るとそこには大井と北上が腕組みしながら立っていた
「貰うわよ」
「えぇ、さっき北上さんと買って余ったの」
叢雲は貰ったたい焼きを半分にすると瑞鶴に渡すと四人と合流しながら歩いていく
「それで、大井どういうこと?」
「まぁ、私は海軍のデータベースを見ただけですがその当時艦娘達にもそれぞれ最強と呼ばれた者達が居たそうなんですよ
その一人が誇り高き一航戦加賀
彼女は現空母達に語り継がれる程に強く、勇ましく、誰よりも強い信念と誇りを持っていたそうなんです
確かにその時二人の後輩を持っていたと見ましたがまさか瑞鶴さんが……」
「へぇ~?大井っち博識だねぇ~」
「そんなことありませんよぉ!あ、北上さんあちらのタピオカドリンク飲みますか?それともベビーカステラはどうですか?」
「うーん、後でにしようかなぁ?
そんなことより雷撃姫~」
北上が絡むとキャラが変わった様に大井は豹変するが北上は叢雲の肩を掴む
「何よ?」
「今から宣戦布告するね~
私達が優勝したら大井っちは私達佐伯鎮守府が貰うからね」
「「「………………は?」」」
次回
ルール変更
北上さんが略奪愛に目覚めた!?
ヤンデレ北上さん書いてみた……いや似合わないよなぁ…