艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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大演習会 前日 七

佐渡は東雲が用意した艦娘達が居るホテルに隣接しているホテルに泊まっていた

そして、ある人をベットに正座させながら佐渡は困り果てて居た

 

 

「…………なぁ?何でお前が居るの?」

 

 

「何でって来たからよ?」

 

 

「そうじゃねぇよ、お前留守番頼んだよねぇ!

何でここにいるんですかエアさんんん!?」

 

 

そう、佐渡を困り果てさせていたのは小笠原鎮守府で留守番させていたはずのエアだった

セーラー服に身をまとい星の髪飾りをしながら佐渡を待ち構えて居たようだ

 

 

「大丈夫よ、留守番はソラとイーちゃんに任せてきたし!」

 

 

「そうじゃねぇよ!!何で俺の部屋に居るんだよ!

てか、突然ベットの布団が盛り上がってパンパカパーンとか辞めろ!

ホラーゲームよりたち悪いわ!!」

 

 

「似てなかった?ある重巡を真似たんだけど?」

 

 

「似てたけど!そうじゃねぇ!!」

 

 

「皆でホテル何てズールーい!!

私も混ぜろー!」

 

 

「なら艦娘の方に行け!!」

 

 

「だって警備厳しいし?ここは大したことないしねー!」

 

 

エアはそう言うと再びベットに倒れると佐渡の隣でゴロゴロし始めそれを見ながら佐渡は頭を抱える

 

 

「お前……どうするんだよ夜は」

 

 

「あら、決まってるじゃない?

このベット大きいから一緒に寝れるわよ?」

 

 

「……まさか一緒に寝ろと?」

 

 

「YES!!」

 

 

「全力で断るわ!」

 

 

「えー、何でよー

一緒に寝ましょうよー?

私は深海棲艦だから憲兵関係ないわよ?」

 

 

「嫌、手を出したらお前に殺されるやん?」

 

 

「あら?どうかしらねぇ?

あんたの事知っちゃったし~?」

 

 

エアはそう言うと引き出しからあらかじめしまっておいた資料を取り出すと佐渡へそれを渡す

 

 

「……お前、どっからコイツを?」

 

 

「大元帥のパソコンから

まさかあんな厳重にされてるとは思わなかったわ

それとごめんね

私が優先的にやれば良かったわそれ」

 

 

エアが持ってきた資料はある情報が記載された資料であり海軍の重要機密の一つである

それは古鷹のプロフィールと佐渡、叢雲のプロフィールが記載された物だった

 

 

「ねぇ、佐渡古鷹の罪だけどーーー」

 

 

エアが佐渡に問いただそうとした瞬間佐渡達の部屋がノックされると扉の向こう側から声が聞こえる

 

 

『夜分遅くにすまない

唐澤だ少し時間を頂けないだろうか?』

 

 

「っ!?何で唐澤大将!?

ちょ、エア隠れろ!」

 

 

「えー、めんどくさいー」

 

 

『佐渡大尉、居ないのか?』

 

 

「あ、ちょっと待ってくださいー!」

 

 

佐渡がエアに布団を掛けると「ちょっと!」とエアは言うが佐渡は扉を半分だけ開けて顔を出すと扉の前には唐澤が立っていた

 

 

「はい!!何でしょうか!?」

 

 

「む……何故全身を出さない…

何かやましいことでもしてたのか?」

 

 

「い、いやーあれですよ唐澤大将

さっきまでエロ動画見てたもんで……」

 

 

「まぁ、提督たるものこう言うところじゃないと出来ないものな仕方ない

だが済まないぶしつけだが部屋に入らせてもらうぞ

外には聞かれたくない内容だからな」

 

 

「ちょ、ちょっと!?」

 

 

唐澤は佐渡の部屋の扉を思い切り開くと中にズカズカと入っていき佐渡も慌ててそれを追い掛け腰から銃をそっと取り出すと唐澤が歩みを止める

 

 

「ほほう?お前が隠していたのはこれか」

 

 

(しまったエア奴!

仕方ないここで唐澤大将を取り押さえるしか……)

 

 

佐渡は銃を唐澤の頭に押し付けようとすると唐澤は呆れた様子をしながらベットを見ている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前達、仲が良いのは分かるがそう言うのは一人で見ろ

猿橋」

 

 

「あはは、すいません唐澤さん

俺持ってきてなくて佐渡に頼んでたんですよ」

 

 

そこにはついさっきまでエアが転がっていたのにも関わらずそこに居たのは紛れもなく猿橋だった

両手にスマホを見ながらそこそこ音量を出しながらエロ動画を鑑賞していた

 

 

 

 

 




次回

佐渡と提督達

留守番をきちんと守れない自由奔放なエアは実は作者のお気に入りだったりします



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