「あー!勝てないネー!」
「はぁ、はぁ、強いですねやはり……」
大井と金剛は二人だけでソラ率いる四人の深海棲艦を相手しておりソラ達は無傷なのだが大井と金剛は模擬弾ですっかり真っ黒になっており金剛は海上に寝転がっている
「そうでも無いですよ?
お二人ともかなり強いとは私は思いますよ」
ソラは他の深海棲艦達に指示を出すと各々休みながら自分達の艤装をチェックし始めておりその間にソラは二人に近づいていく
「四対二では分が悪いのよ…
あいつはなに考えてるのよ…」
大井が呟くと佐渡を睨んではいるが佐渡は古鷹と叢雲の戦闘を凝視しており気付いていない
「でも、あの二人様は私達に完勝されましたよ?
正直とんでもないですねあの二人様」
「あれは別格ネ……
どう考えても可笑しいヨ…」
ソラと金剛が叢雲と古鷹を見ると叢雲は近接戦古鷹は少し距離を取りながら砲撃しているが動きに一切無駄がない
「でも、あのお二人も貴方達と同じ艦娘なんですよ?
それにお二人もあの方達と近い実力はありますよ」
「「え?」」
ソラの言葉に驚いた二人はソラに向き直ると艤装をチェックしながらソラは二人を指差す
「大井様は近接戦闘
金剛様は砲撃支援
役割をハッキリとこなしていることは素晴らしいです
ですが貴女方には足りないものがあります
恐らくそれを佐渡様は見破っていたのでしょう」
「…実力?」
「…技術デース?」
「どちらとも違いますよ
答えはですね」
ソラは、艦隊に戻るとル級とリ級の手を取ると握手を交わす
『仲間を信じ恐れぬことです』
「仲間を信じる……」
「恐れぬ事デース……?」
大井と金剛はお互いを見ると眼をパチクリとさせる
ソラはその手を繋ごうと二人に近付いていく
「貴女方の連携は素晴らしいです
ですが貴女達は最後にどちらかを恐れてしまっています
仲間に当たるのではないか、被弾させてしまうのではないかと恐れています
それは貴方達が心の底から相手を信じてないからです
あの二人は違います」
ソラは二人の手を取り握手させると演習している叢雲と金剛へ眼を向けると二人はハニカミながらも全力で戦っている
「あの二人は固い絆で結ばれています
それに加え恐れがありません仲間が被弾するそんなこと考えないで真っ直ぐに信じ戦っていますそこが貴方達の違いです
お心当たりがあるのではないですか?
仲間を信じきれない事に、どこか恐れはありませんか?」
ソラは両手の人差し指を二人の胸に当たると二人には心当たりがあり身体を震わせる
「二人の話しは聞いております
他人の為に自分を犠牲にしてきた大井様
自らの不幸が原因で接触を控えている金剛様
今のままでは貴方方は佐渡様のお役に立てませんよ?
ここはいっそ二人とも振り切って見てはいかがですか?
小笠原の為に、仲間の為に、佐渡様の為に」
「仲間の役に…」
「小笠原の為に…」
「「提督の為に…」」
大井と金剛はお互いを見合せ佐渡を見ると叢雲と古鷹に同時に指示を出しておりその姿を見て二人は微笑む
「……そうね、あいつに私達の成果をみせてやりましょ!金剛!!」
「……そうデースね!提督の為にやってやりマース!!」
二人がやる気を取り戻すとソラは微笑みながら他の深海棲艦達に指示を出すと全員主砲等を構える
「では、そろそろ休憩を終わりにしますよ
特訓再開!」
ソラが指示を出すと再び深海棲艦は動き始めると金剛と大井はお互い頷きながら向かっていく
「付いてきなさいよ!金剛!」
「それはこっちのセリフデース!大井!!」
次回
友を撃て
エアの艦隊は苦楽を共にしており小笠原並みの連携をもったかなり強力な艦隊になっております
と言うよりはソラ自体がそもそも有能なのですがね……