艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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大演習会 VS北上編 三

教えを思い出した二人はお互い顔を見合せると頷きお互いの相手から離れ合流しようとする

 

 

「させないよ!」

 

 

北上がその合流を阻止しようとするが後ろから砲撃を撃たれているのを察し即座に避け振り返ると砲撃していたのは比叡だった

それを見た北上は溜め息をつく

 

「ちょっと比叡ー?」

 

 

「ご、ごめんなさい!お姉様を止めようとして……」

 

 

二人はその間に合流するとお互い息を上げながら軽く作戦会議をする

 

 

「金剛、私の事は気にしないで良いから比叡をお願い

北上さんは何とかするわ」

 

 

「オッケー大井

でも、援護できたらするデースよ?」

 

 

「そんなこと言ってさっき援護躊躇ったわよね?」

 

 

「ヴっ……sorry ネー……」

 

 

金剛が落ち込んでいると大井が背中を叩き気合いを入れる

 

 

「ほら!落ち込んでないでやるわよ!!」

 

 

「そうデースね!やるデース!」

 

 

「信じてるわよ、金剛!!」

 

 

「信じてマース!大井!」

 

 

二人はその言葉と共にお互い別々の相手に向かっていくのだが大井は一瞬振り返り雷撃を比叡に撃つとその音を確認した金剛も主砲だけを大井へと向ける

 

 

「比叡!相手デース!」

 

 

「望むところです!!」

 

 

と二人が対峙する瞬間金剛は急停止をするとぐるんと振り返り北上へ照準を合わせる

 

 

「北上さん!相手になりますよ!!」

 

 

「大井っち、負けないよ!!」

 

 

北上が大井へと集中していると比叡が叫び始める

 

 

「北上さん!避けて!!」

 

 

「え?」

 

 

比叡の叫びに驚き先程まで大井だけを見えていなかったのだがその真後ろに金剛が主砲を構え大井を撃とうとしているのを確認すると避けようとするが

 

 

「どこに行くんですか!」

 

 

大井がその前に単装砲で砲撃し動きを防ぐと後ろから金剛が主砲を砲撃する

 

 

「Fire !!」

 

 

金剛が放った砲撃は放物線を描き大井へと迫るが大井は振り返らずに少し横にずれるとそのまま北上へと着弾する

 

 

「くぅ……やるね!!」

 

 

放たれた砲撃を少し受けると右手の魚雷発射管に直撃し爆発を起こすが直ぐ様その装備を捨てると単装砲で大井へと応戦するが大井は既に距離を詰めておりそれに気づいた北上は単装砲を身体に押し当てる

 

 

「北上さんと私の装備はほぼ同じですからね!!

先にこちらを破壊させて貰いますよ!」

 

 

大井はその言葉と共に北上の足に付いている魚雷発射管に単装砲を押し当て砲撃すると爆発を起こし北上は体制を崩す

 

 

「やる…ね!

でも!」

 

 

その瞬間大井はとどめに雷撃を放とうとするが北上の単装砲が大井の足を狙い砲撃すると魚雷発射管が爆発を起こし体制を崩す

 

 

「くっ!」

 

 

「なら狙うのも当然だよね!!」

 

 

お互い体制を崩してはいるが無理矢理にでも雷撃を放ち同時に水柱が上がるが二人ともそれを何とか避け距離を取る

 

 

「はぁ、はぁ、流石ですね

北上さん」

 

 

「はぁ、まだこんなもんじゃないの

大井っち」

 

 

二人が接戦を繰り広げている中金剛と比叡は近接戦より距離を取りながら砲撃戦を繰り広げていた

 

 

「くっ、強いですね!お姉様!!」

 

 

「比叡!手加減は無用よ!!」

 

 

戦況は金剛の方が有利だった先程大井が放った雷撃が直撃しそのお陰で主砲が何本がやられてしまっており思うように身体が動かない

 

 

「まさか、さっきみたいな戦法を取ってくるとは思いませんでしたよ!」

 

 

「これは戦いよ?比叡

どんな手を使っても勝つんデース!

これが実戦だったらどうするんデースか!?」

 

 

金剛が比叡に話していると実戦だったらという言葉に反応した比叡は俯きながら考えていると金剛へ走り出す

 

 

「なら!!容赦しませんよ!!」

 

 

「そうくると思ってたヨー!」

 

 

比叡が走り出すと同時に金剛も距離を詰めるために走り出すと比叡の方が驚き少し怯む

 

 

「ひ、ひえー!?」

 

 

「小笠原式の戦いは近接戦闘がメインなんデースよ!」

 

 

金剛の気迫に押されながらも前へと進んでいくが怯んだのが遅れ金剛の方が早く比叡に近付く事が出来た

 

 

「比叡!苦しいけど我慢してネー!」

 

 

「えっ?」

 

 

比叡が驚いていると金剛は比叡の腕を掴むとそのまま自分の方へ引っ張るとそのまま首を掴み海上へ叩き付ける

 

 

「ガハッ、ゴホッゴホ!」

 

 

あまりの苦しさに喉を押さながら苦しんでいると金剛は転がっている比叡目掛けてほぼ0距離で主砲を構える

 

 

「えっ!お姉様!?」

 

 

「全砲門!Fire !!」

 

 

金剛が容赦なく比叡を砲撃するが間一髪でそれを避けるのだが次は金剛に足を掴まれると引きずると馬乗りになる

 

 

「逃がさないデースよ?比叡」

 

 

「お、お姉様!まさか…この状況で!?」

 

 

金剛はニヤリと頬を吊り上げると比叡目掛けて主砲を構えると人差し指を比叡に向ける

 

 

「チェックメイトね!比叡?」

 

 

「う、嘘でしょ!?」

 

 

その瞬間金剛の主砲が比叡を捉えるとそのまま0距離で主砲を砲撃すると二人とも艤装の爆発と爆煙に包まれる

しばらくすると煙が晴れ二人の様子が見えるのだが比叡は眼を回しながら艤装を破壊されており金剛もボロボロなのだがゆっくりと立ち上がり会場に向けてピースサインをする

 

 

「ひ、ひえ~……」

 

 

「勝利!ブイっ!!」

 

 

「比叡!戦闘不能!!」

 

 

 

「「「おおぉぉぉぉぉ!!!!」」」

 

 

金剛の勝利と同時に会場が沸き立つと大淀から判定が入ると同時に金剛はふらつくが大井の方へと向き直る

その歓声を聞いた二人は対峙しながらも微笑んでいた

 

 

「あちゃー比叡やられちゃったかー」

 

 

「金剛……無茶し過ぎよ…全く

私も少し無茶しようかな!!」

 

 

金剛に勇気を貰い大井は北上と再び対峙するとその向こう側で叢雲達が待っているのを見ると北上だけに集中する

(北上さんは私が倒す!!)

 

 

 

 





次回

北上の思い

次回北上がこの大会と言うよりは戦いに関する思いをぶつけます


ここ最近、カスガダマ?で瑞鶴堀をしていたらですね
何故か大鯨が出てきましてね?
君じゃないんだよぉ!!って叫びながら今もほりほりしてます
友人には羨ましがられバケツは減っていく……
装甲空母姫はええんや(嫌良くはないけど)でもフラグタ級二人は勘弁してよぉ!!



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