艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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今回は対沖縄戦になります





大演習会 VS沖縄

艤装置き場にて瑞鶴は深呼吸しながら鏡の前に立ちあるものを握りしめていた

 

 

「…………絶対『手掛かり』を見付けるチャンス何だから勝たないと」

 

 

瑞鶴は鏡に手を当てると今はなき加賀の姿と言葉を思い出す

 

『どんな相手にも油断せず

真っ向から行きなさい貴女は決して弱くない

五航戦だけど私達は誇り高き正規空母よ

覚えておきなさい瑞鶴』

 

 

「………うん、頑張るからね加賀先輩」

 

 

そう呟くと握り締めていた髪飾りを右に付けると頬を叩き気合いを入れる

 

 

「瑞鶴行くでー?何しとるんや?」

 

 

「行くよー!瑞鶴!!」

 

 

「ごめん!今行くー!」

 

 

「じゃあ、皆!頼むぞ!!

相手は強敵であり恩人だが容赦はするな!!」

 

 

「「「「はい!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

対して佐渡達小笠原の艤装置き場では全員の準備が終わりそろそろ全員出場しようと水上に立っていると部屋の扉が開き佐渡が入ってくる

 

 

「おっす、お前ら緊張してないかー?」

 

 

「提督ー!!」

 

 

「いや、ちょっと待て金剛!!

艤装付けたままはよせ!!」

 

 

「あれ?司令官どうしたの?」

 

 

金剛が艤装を付けたまま飛び込んでくるがその顔を擬態したエアが鷲掴みにしながらニコニコしている

 

 

「あんたそのまま突っ込んだら佐渡死ぬわよ?

コイツを殺すのは私よ」

 

 

「む、むぅ……我慢しマース…」

 

 

「え、エア……来ていたのか…」

 

 

「グラーフぅ?負けたら承知しないわよ?」

 

 

 

エアに言われると金剛はしぶしぶ引き下がりグラーフは何故かエアを怖がっている再び水上に戻ると佐渡は叢雲に近付いていく

 

 

「何?司令官」

 

 

「叢雲、行けるか?」

 

 

「あら?良いの?」

 

 

「あぁ、頼む」

 

 

「了解よ」

 

 

佐渡と叢雲はそれだけ言葉を交わすと佐渡は離れていくが古鷹以外は首を傾げている

 

 

「じゃあ!お前ら!頑張ってこい!!」

 

 

「「「「「「はい!!」」」」」」

 

 

元気よく挨拶をすると全員会場へと航行していく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ!皆さんはじまりますよ!この大会Aブロック最後の戦い決勝戦です!

Aブロックにいる8つの鎮守府を打ち破り今その頂点が決まります!!

羽田元帥今までの戦いは以下がでしたか!?」

 

 

「どの鎮守府も連携と良い練度に仕上がってきており素晴らしいと思います」

 

 

「おぉ!羽田元帥から賞賛のお言葉を頂けました!

今大会はテレビ中継も来ておりますからね世界各国でこれをご覧になっている皆さん!彼女達を応援してあげてくださいね!!」

 

 

恵比寿がテンションを上げながら話していると大淀が羽田へアイコンタクトを送ると羽田が恵比寿へ促す

 

 

「恵比寿さん、そろそろ」

 

 

「おぉっと申し訳ありません!ではAブロック決勝戦を開始致します!

では対戦カードの発表です!!」

 

 

恵比寿は羽田に言われると自分の机にあるパソコンを弄り始めると会場の巨大モニターに対戦する二つの鎮守府を映し出す

 

 

「まず!怒濤の進撃!こんな鎮守府海軍にあったのか!?と海軍上層部も噂で持ちきりの辺境地にある鎮守府!

小笠原鎮守府!対戦する艦娘達はこちら!!

 

旗艦 駆逐艦 叢雲

重巡 古鷹

軽巡 大井

戦艦 金剛

潜水艦 伊168

正規空母 グラーフツェッペリン

 

になります!!」

 

 

恵比寿が説明すると入場口から叢雲達が航行しながら会場に入ってくると会場から歓声が上がる

 

 

「何か、会場の人増えてない?」

 

 

「まぁ、決勝戦だしね」

 

 

「でも楽しくなりそうデース!」

 

 

「対するは小笠原と同じ本島には無いが先日戦艦棲姫に襲われ何とか迎撃に成功した鎮守府!

沖縄鎮守府!

対戦する艦娘はこちら!!

 

旗艦 軽巡 阿武隈

戦艦 霧島

重巡 妙高

駆逐艦 潮

軽空母 龍驤

正規空母 瑞鶴

 

になります!!」

 

 

恵比寿の説明後入場口から阿武隈達が入場してくると再び会場から歓声が上がり潮がびくついているが阿武隈が宥めている

 

 

「やっぱり、こうなっちゃうかー

知ってたけどさ?」

 

 

整列した両者はお互いを見合わせていると瑞鶴が艤装を持ちながら叢雲を睨む

 

 

「負けないからね、叢雲」

 

 

「こっちもよ瑞鶴」

 

 

「勝つのは私達ですよ!古鷹さん!」

 

 

「負けませんからね、阿武隈さん」

 

 

お互い軽く挨拶を済ませると握手を交わしそれぞれ配置につく

 

 

「そう言えば情報によりますとお互いの鎮守府には有名な方が居ると聞いておりますが?」

 

 

「えぇ、沖縄には武勲をあげている軽巡阿武隈と元最強と呼ばれた正規空母加賀の弟子にあたる瑞鶴がおり

対する小笠原にも雷撃姫と呼ばれる強力な駆逐艦の叢雲が居ます

どちらが勝つかは分かりませんね……」

 

 

「しかも、その雷撃姫 叢雲さんは未だに動いておりませんからね

成る程……これは熱い戦いになりそうですね!

では大淀さん開始の合図を!!」

 

 

恵比寿から指示を受けた大淀は頷くと片手を上げる

それと同時に小笠原と沖縄のメンバーは艤装を構える

 

 

「対戦……開始!!」

 

 

 




次回

激戦!対沖縄艦隊

戦いの火蓋が下ろされ二つの鎮守府がぶつかります
さてどちらに軍配は上がるのでしょうか?

未だにカスガダマやってますが資材消費やっばいですなぁ……


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