艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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大演習会 VS沖縄 三

「悪いわね!早めに潰させてもらうわよ!!」

 

 

「え、えぇ!?」

 

 

叢雲は走りながら、主砲を構え砲撃すると潮は何とかギリギリで避けるとそのまま叢雲から逃げるように水上を走っていく

 

 

「こ、来ないでください!!」

 

 

潮は逃げてはいるが連装砲を叢雲目掛けて砲撃するが叢雲には当然当たらずどんどん距離を詰められる

 

 

「逃がさないわよ!」

 

 

「ひぃ!」

 

 

鬼の形相で向かってくる叢雲に怯えながら魚雷を準備すると叢雲目掛けて雷撃を放つと叢雲もそれに合わせて雷撃を放ち二人の間に水柱が上がる

だが水柱が消えるよりも先に叢雲が水柱の中から突っ込んでくる

 

 

「捉えた!!」 

 

 

「ひぃ!!」

 

 

叢雲は腰の主砲が当たる距離まで詰めると潮目掛けて砲撃を撃ち全弾命中させる

 

 

「ぐぅ!」

 

 

「まだまだ行くわよ!!」

 

 

「潮ちゃん!!」

 

 

阿武隈が古鷹に背を向け潮の援護に向かおうとするが古鷹がその行き先目掛けて砲撃を撃ち動きを止めさせる

 

 

「敵に背後を見せるのは愚の骨頂…ですよ?」

 

 

「く、あの時は頼りになる人でも敵だとキツいですね!!」

 

 

阿武隈は潮を気遣いながらも古鷹目掛けて突っ込んでいく

一方潮は叢雲の連激に圧倒され逃げるだけしか出来ず砲撃を撃っても雷撃を放ってもことごとく撃ち落とされてしまっている

(阿武隈さんの言うとおりやっぱりこの人強い

私なんかが相手出来るわけがないよ……)

 

 

「どうしたのかしら!

逃げることしか出来ないの!?」

 

 

叢雲は逃げ腰の潮を構わず砲撃しているが少し苛立ちが募っていくが集中し距離を詰め近接戦に持ち込もうとする

 

 

(やっぱり、私なんかより曙ちゃんや満潮ちゃん達の方が絶対よかったんだよ……

私なんて…)

潮は半分叢雲に勝つのを諦め連装砲を離しかけると同時に会場から大声で声援が送られる

 

 

「潮ーーー!頑張れー!!」

 

 

「がんばれー!潮ー!!」

 

 

「潮!相手が恩人だからって強いからって諦めるんじゃないわよ!!」

 

 

その言葉に叢雲も止まり会場がその三人に集中する

 

 

「満潮ちゃん…朧ちゃん…曙ちゃん…」

 

 

その三人は石澤が連れてきた沖縄のメンバーでそこには石澤も立っている

 

 

「潮ー!頑張れー!!

叢雲なんか倒してしまえ!!」

 

 

石澤の応援でメンバーに選ばれた時の事を思い出す

 

 

 

 

 

 

 

 

「えぇ!私が、だ、大演習会に!?」

 

 

「そうだ、お前に頼む」

 

 

「そ、そんな…私なんかより曙ちゃんや満潮ちゃん、それに他の方の方が……」

 

 

「潮」

 

 

「ひゃ!ひゃい!!」

 

 

石澤はその言葉と共に潮の両肩に手を当てると真っ直ぐに潮を見つめる

 

 

「今回、必ず叢雲が出てくる

あれを倒せるのは阿武隈、霧島そしてお前だけなんだ

このメンバーじゃないと恐らく全く勝機はない

だから頼むお前は、お前が思ってるほど弱くない

俺が保証する」

 

 

「え、えっと……分かりました…

頑張ります……」

 

 

「それでこそだ!頼むぞ!!」

 

 

 

 

 

 

(そうだよね提督が信じてくれているんだよね…

曙ちゃん達も応援してくれているんだ…それなら!!)

 

 

離しかけていた連装砲を力強く握りしめると突っ込んでくる叢雲に再び標準を定める

 

 

「逃げてばっかりじゃ駄目!

戦うんだ!!」

 

 

 

 

 

 

 





次回

小心者の決意と雷撃姫

次回潮が選ばれた真の理由が明かされ叢雲がそれに答えるように力を発揮します


そろそろ明石が欲しいのですが2ー5の攻略をどうやるか分からなくて諦めている提督がこちら


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