艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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大演習会 VS舞鶴 二

舞鶴が整列すると叢雲の目の前に長門が並びお互い睨み付ける

 

 

「やはり貴様達はここに来たか

分かってはいたけどな」

 

 

「へぇ?あんたがそんなこと分かるとは驚きね?」

 

 

叢雲と長門が一触即発の空気に包まれているなか恵比寿が再びマイクを取り出すと決勝戦のルール等を説明する

 

 

「睨み合う両者!ではここで決勝戦特別ルールのご説明をさせて頂きます!

今回の戦いには通常の戦いと加えて夜戦が追加されます

この夜戦は通常と違い会場全体を真っ暗にし行われます

観客席の皆様は今から職員がお配りする暗視ゴーグルをお付けください

そして!何と!今回の決勝戦は全国へ配信されております!」

 

 

恵比寿の説明後会場のカメラが中央に整列する二人をアップしながら撮影しておりその様子を全国の人達がテレビにて見ていた

 

 

「更に更に!ここである御方のご紹介をさせて頂きます!

では登場して頂きましょう!この海軍の最高責任者 大元帥 東雲憲次郎さんでーす!!」

 

 

恵比寿の合図と共に東雲が矢矧と共に会場に現れると歓声が沸き上がり東雲が手で合図をすると矢矧がマイクを手渡す

 

 

「えー、どうもこんにちは

私がこの海軍のトップ東雲だ

めんどくさい挨拶は抜きにしよう

君達も戦いが見たくて仕方ないと思うからな」

 

 

マイクを握り締めながら東雲は目の下に居る叢雲達と長門達を見下ろすとニヤリと笑う

 

 

「これから俺はお前ら兵器に送る言葉をやろう!!

勝ってみろ!お前達の願いを!お前達の思いが本物ならな!

精々あがき潰し合え!以上だ!!」

 

 

そこまで言うと東雲はマイクを投げると矢矧が受け取りお辞儀をするとゆっくりと会場の奥へと消えていく

 

 

「相変わらずですね……

まぁ良いでしょう!

では!毎度お馴染み対戦する艦娘達のご紹介です!

小笠原鎮守府からは!

 

旗艦 駆逐艦 叢雲

重巡 古鷹

軽巡 大井

戦艦 金剛

潜水艦 伊168

正規空母 グラーフツェッペリン

になります!」

 

 

「お次!最強と言われ今回の大演習会の優勝候補!!

対戦する艦娘達はこちら!

 

旗艦 戦艦 長門

正規空母 赤城

駆逐艦 磯風

戦艦 陸奥

重巡 利根

駆逐艦 綾波

 

になります!!」

 

 

恵比寿の紹介を終えるとお互い整列しながら睨みあっていると長門が口を開く

 

 

「もう一度だけ言おう叢雲

貴様が欲しい我が鎮守府に来い」

 

 

「あんたの所に行く位なら自沈を選ぶわ」

 

 

「そうか、なら貴様を倒して認めさせてやろう

我々の『正義』を」

 

 

「何が正義よ、古鷹とグラーフを犠牲にする正義なんて知らないわ」

 

 

「………待つデース叢雲

それはどう言うことデスか?」

 

 

叢雲の話に金剛達は叢雲に目を向けると溜め息を付きながら変更された契約内容を話し出す

 

 

「こいつらが勝ったら古鷹とグラーフだけを解体するって話よ」

 

 

「「「「はぁ!?」」」」

 

 

その言葉に全員驚き古鷹は目をパチクリとさせる

 

 

「な、何で古鷹何ですか!?

古鷹は関係ないデース!!」

 

 

「そ、そうよ!解体されるのは私達なのでしょ!?」

 

  

「そこの戦艦に聞いてみたら?」

 

 

叢雲が長門に指を指すと全員がそちらを向く

 

 

「この大会で我々が優勝すれば我々舞鶴に叢雲、大井、金剛、イムヤに来てもらう

ただし、古鷹 グラーフ 佐渡提督は解体と解任だ」

 

 

「ど、どうして古鷹が解体なのよ!!

彼女は何もしてないでしょ!?」

 

 

「そうか、貴様らは知らないのかその大罪人を

まぁいいどうせお前達を倒せば見ずには済むからな

大元帥の決めた事だお前達が喚いても変わらん

それが嫌なら」

 

 

長門はそこまで言うと艤装を構えながら仁王立ちをする

 

 

「我々に勝つことだな

どうせ、お前達何かが勝てるとは思えないけどな」

 

 

 

 

 

 




次回

開戦

挑発しそして古鷹を目の敵にする長門
その真実は近い内に語られます

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