長門の言葉にカチンと来た金剛と大井は明らかに機嫌が悪くなる
「大井、こいつぶちのめしましょう?」
「あら奇遇、今私もそう思ったわ」
叢雲に加え大井と金剛も睨み出すと長門は少し離れ全員各々の配置に付いていくと恵比寿がそれを見るとマイクを取りながら興奮気味に話し出す
「いやー!今回の戦いは本当に興味深いですね!!
現最強と呼ばれ絶対的な正義の鎮守府、正に海軍の鑑と呼ばれる鎮守府対問題児や海軍から見捨てられた者達が行く最前線の鎮守府
正に真逆の鎮守府対決!羽田元帥どう考察しますか!?」
「そうですね、どちらの鎮守府にもエースと呼ばれるかなり強い艦娘が居ます
舞鶴には代表とされる正義の戦艦長門
小笠原には代表とされる雷撃姫叢雲
正直、火力や装甲面で言えば小笠原に勝ち目は無いでしょう
ですがあそこはそれでもここまで勝ち進んで来ました
どうなるかは私にも考察しきれません」
「確かにそうですね!雷撃姫に関してはまだとっておきを見てませんから楽しみではありますね!!
では、長らくお待たせ致しました!開戦と行きましょう!!」
恵比寿が合図をすると大淀が頷くと手を天高く上げると両者は睨みあい艤装を構える
「試合………開始!!」
大淀の合図と共にイムヤは潜水し、グラーフと赤城は艦載機を発艦させる
金剛と大井は共に長門を狙いを定め走っていくが長門は仁王立ちしながら待っている
「まずは長門からデース!」
「えぇ!行くわよ!」
「悪いがそうは行かない」
その言葉と共に二人と長門の間に磯風が入り込み主砲を二つ構えながら対峙する
「舐めないでくださーい!叢雲じゃないんだから一人で私達相手なんて無理デース!」
「果たして、それはどうかな?」
金剛が突っ込んでくると同時に磯風は足元に砲撃すると目の前に水柱に包まれ思わず顔を隠し主砲を構えるが直ぐ様水柱は消え視界が開ける
「What?磯風どこデース?」
視界が開けたのだが磯風がどこにもおらずに目の前には仁王立ちする長門だけであり金剛は困惑していると大井が叫ぶ
「金剛後ろ!!」
「後ろ?」
金剛が振り返るとそこには鬼の形相で音もなく迫る磯風が主砲を構えており慌てて避けるのだが磯風は主砲を二つ構えており体制を崩した金剛に近接戦闘砲撃を仕掛ける
「いつの間に!」
「私の得意はな、叢雲とちょっと似ていてな
正直そっちを相手したかったのだが仕方無い
お前達で我慢しよう」
体制を崩した金剛に主砲を押し付けようとすると横から大井の援護砲撃が来るが軽々と避け二人と距離をとる
「さてと、では私はお前達の相手と行こうか?」
「くっ、めんどくさそうデース」
「同感ね、叢雲よりは大丈夫だとは思うけど」
二人が対峙し航空戦が始まってる最中叢雲と古鷹目掛け三人が突っ込んでくる
「二人とも油断しないでね!
叢雲は長門が認める実力者よ」
「「了解!!」」
「さてと、私達もやろっか古鷹」
「うん!叢雲とならどんな相手でも倒せると思うからね!」
二人は艤装を構えると三人と対峙しその姿を長門は静観しており叢雲の動きを観察していた
(奴の動きを見切っておかないと負ける…か
提督は奴を過大評価し過ぎなのではないか?
確かに彼女は強いが)
長門が考察しているがその意味を次の瞬間理解することになった
「じゃあ、我輩から行くぞ!
その駆逐艦先にもらっーーー」
利根が叢雲に照準を定めた瞬間真下から雷撃により足の艤装が爆発し体制を崩す
「なっ!初手から攻めてきおったか!?」
水中を覗くとそこにはイムヤが魚雷を両手に持ちながら利根を狙っており再びその二本の雷撃を放つ
「くっ!綾波!爆雷を頼むぞ!!」
「分かりました!!」
綾波は慌てて爆雷を取り出し利根の真下に居るイムヤに投げようとするがその手を正確に古鷹が砲撃で撃ち落とす
「させませんよ」
「貴女は最初から狙ってたわよ!!」
すると陸奥が古鷹に向かっていくが瞬間的に何か背後に殺気を感じ艤装で自分を守ると爆発し何とか衝撃に耐える
「貴女の相手は私では無いですよ?
ね、叢雲」
「そうよ?あんたは私が潰すわ」
「……本気?私は戦艦よ?」
陸奥と叢雲は睨みあうと古鷹は利根を綾波は爆雷を片手にイムヤを狙いだし会場がざわめいていると恵比寿の実況が聞こえてくる
「な、な、何と!!
雷撃姫こと叢雲が一人で戦艦の陸奥と対峙したぁ!?」
「あいつ、正気なのか?
わが舞鶴は私以外もかなり強いのだぞ?」
長門が驚いていると叢雲は陸奥に向かい走りだし陸奥もそれを倒すべく主砲を撃ち始めると各々の戦いが始まる
次回
真面目に狡猾に
次回はある艦娘の変化についてのお話です
すいませんかなり長くなりますのでご了承くださいませ……
そして、未だに2ー5が攻略できない()