艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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大演習会 VS赤城

「……そうだな、私はまだ赤城に勝てるわけないのにな」

 

 

グラーフは深く息を吐き頬を叩くと再び気合いを入れ直し目の前の赤城を向き直る

(赤城とはかなり差がある

それならその差を埋めるなんて考えるな

私は空母だ、今私に出来ることをやるだけだ……

目の前の赤城を無力化しないと叢雲達が苦労する…

赤城から制空権を取ることが出来るのは私にしか出来ないことだ!!)

 

 

「もう終わりですか!貴女の実力はそんなもんですか!?」

 

 

赤城が弓を引き絞り再び艦載機を飛ばしてくるがグラーフは最低限の艦載機で自分を守り赤城の隙を伺っていた

(狡猾に…そして確実に…

落ち着け…焦れば敗けだ…)

何もしてこなくなったグラーフに苛立ちを覚え赤城は弓矢を更に増やしグラーフへ止めを刺しにかかる

 

 

「これで終わりにします!ごめんなさい!グラーフさん!!」

 

 

「今だ!!」

 

 

その瞬間グラーフは、弓矢を引き絞る赤城に突っ込んでいくと艤装から艦載機を何機かを空高く飛ばし残りを直接攻撃を仕掛けると赤城は驚き慌てて矢をしまう

 

 

「なっ!艦載機の皆さん!お願いーーー」

 

 

「させないさ!!」

 

 

グラーフは艤装から高角砲を取り出し赤城の艦載機を破壊しそのまま赤城へと突っ込んでいく

 

 

「まさか!そんな物を持っていたんですか!?」

 

 

「秘策は最後まで取っておくものさ!!」

 

 

そのまま赤城へ高角砲を向けるが空からの爆撃によりグラーフは被弾し少し飛行甲板が損傷する

 

 

「くっ!まだあったのか!?」

 

 

「貴女方は近接戦闘を仕掛けてくるのは分かっていましたからね

何機か空高く飛ばしておいて正解でした

終わりです!!」

 

 

先程のグラーフが飛ばしてきた艦載機を撃破し赤城が弓矢を引き絞り艦載機を飛ばそうとする

(……すまない!皆!!)

その瞬間傷を負いながらもグラーフは爆煙から出ると弓矢を引く赤城に向かっていくが全く怯まずその矢を放つ

 

だがその瞬間グラーフは右手に持った飛行甲板を放たれた弓矢に突きだし矢が艦載機に変わる寸前で突き刺されそのまま飛行甲板を貫通し右手に当たる

 

 

「なっ!貴女自分の飛行甲板を!?」

 

 

無理矢理赤城の攻撃を辞めさせると矢が突き刺さったまま近付き左手で赤城の弓を掴む

 

 

「っ!流石に痛いな……

だが、捕まえたぞ赤城」

 

 

「正気ですか!貴女自分の武器を破壊してまで私を捕まえるなんて!?」

 

 

 

弓を捕まれた赤城は慌てながら離れようとするがグラーフががっしりと掴んでおり更に反動を利用し飛行甲板を捨てると右手で赤城を近付ける

 

 

「正気さ……ただ、ちょっと教えてくれた人が荒くてね

すまないな、赤城貴女も『道連れ』になってもらうぞ」

 

 

グラーフの言葉に引っ掛かり嫌な予感を手繰らせた赤城は空を見上げるとそこには先程グラーフが飛ばした艦載機が真っ直ぐに二人に落ちてきており混乱する

 

 

「まさか!貴女私と一緒に!?」

 

 

「ハハ…悪いなこれしかお前を倒す方法が見当たらなくてな…

正直航空戦では勝てないからな、お前を『無力化』することにするよ!!」

 

 

グラーフの顔を見ると決意と覚悟を決めており間違いなく自爆するつもりらしく離れようとするが

 

 

「これで終わりだ!赤城!敵機直上!急降下爆撃!!

制空権は…貰った!!」

 

 

「離れなさい!」

 

 

グラーフは力強く掴み全く離そうとせずその間にも爆撃機は迫り二人目掛けて大量の爆撃を放ち赤城は逃げる事が出来ずに二人は爆煙包まれる

 

 

しばらくすると爆煙が晴れるとグラーフは赤城からは離れており水上に横たわりながら気絶しており赤城は飛行甲板と弓矢が破壊され爆撃による熱のせいで艤装が使い物にならないほどに変形している

 

 

「くっ……ごめんなさい…提督…」

 

 

「グラーフツェッペリン!戦闘不能!

赤城!戦闘続行不能!」

 

 

大淀の判定が入ると会場は沸き立ち拍手が送られる

その戦いを中継で見ていたエアは微笑みながらアイスを頬張る

 

 

「まだまだね、まぁ及第点位かしらね」

 

 

「おいおい…無茶し過ぎだろ…」

 

 

 

 

判定後直ぐ様その場を離れないと行けないのだが今回の戦いが激戦となっており運ぶはずの艦娘がグラーフを運ぼうとするのだが危険すぎて近寄れなくなっているとまだ動ける赤城が気絶しているグラーフに近づき見下ろす

 

(彼女は着任して間もなく更に戦闘経験も浅いはず

それなのに…私を無力化するために自らすら使う…か

普通では有り得ませんね

ですが、彼女をここまで突き動かす物が気になりますね

そんなにあの提督は素晴らしいのでしょうか?)

 

赤城はそこまで考えていると微笑みながら自らの艤装をほとんど外しグラーフを背中に抱える

 

 

「ほら、行きますよグラーフさん

私に勝ったのにそんな姿情けないですよ?」

 

 

少しゆっくりにはなるが航行しているとグラーフが寝息と共に静かに呟き笑う

 

 

「アトミラール…私は…やった…ぞ…」

 

 

「………ふふ、私の完敗ですよグラーフさん

お見事でした」

 

 

二人はゆっくりと戦場となっている海上を離れていきながら終始赤城は満足そうに微笑んでいた

 

 

 

 

 





次回

駆逐艦と重巡

次回は叢雲と古鷹の戦いになります!
最近せきろうを買いましたが難しい…でも面白い!!

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