艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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大演習会 VS磯風 二

大井達が激戦を繰り広げる中会場では途中で負けてしまった石澤と葛城が佐渡達の決勝戦をのんびりと見ていた

その隣には北上もおり息を飲みながらその戦いを見ていた

すると後ろから二人が息を上げながら走ってきている

 

 

 

「はぁ、はぁ!ごめん提督さん!遅くなっちゃった!」

 

 

「ごめんなさい提督!試合どうですか!」

 

 

「遅いぞ二人ともそうだね

とりあえず制空権は小笠原が取って有利かな」

 

 

「そんでもって利根、赤城、グラーフがアウトってところだよん」

 

 

「あ、北上さん……」

 

 

「やっほー阿武隈

大丈夫今日は弄らないから」

 

 

阿武隈は北上を見ると後退りをするがそれよりも試合に集中しており大井と磯風達を見ていた

 

 

「ねぇ、北上

あの磯風って」

 

 

「うん、恐らくだけど長門の右腕で近接戦闘を得意としてるね

しかも持ってる艤装も撃ち合いより近接で仕留めやすい様に工夫されてる

正直、長門もヤバイけどあれも何とかしないと小笠原に勝ち目は無いんじゃないかな?」

 

 

「そこまでなのか…

磯風…」

 

 

「叢雲が居るけど向こうも陸奥が相手だし長門は後ろでなにもしていない……

これって勝ち目あるの?」

 

 

 

 

北上の分析を聞きながら葛城と石澤は大井達の戦闘に集中し瑞鶴と阿武隈が心配そうに話している

北上は大井に勝って欲しいと思っていたそれでも心配ではある

(今の大井っちが負けるとは思えないけどかなりの手練れだよ

どうする気?大井っち……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「金剛!覚悟を決めるわよ!!」

 

 

「了解デース!!」

 

 

二人は再び磯風に向かっていくと磯風は艤装を軽く動かし大井から仕留めにかかり走り出す

 

 

「まずはお前から倒させて貰おうか!

大井!お前達の覚悟とやらを見せてみろ!!」

 

 

走り出した大井は単装砲を磯風に向けながら足に付いている魚雷発射管から雷撃を放ちその後砲撃をする

 

 

「同時撃ちか、避けられないとでも!!」

 

 

大井が放った雷撃は真っ直ぐに磯風を捉えるが磯風意図も容易く避けると同時に大井の砲撃を相殺し更に近付くのだが

 

 

「そうくると思ったわよ!!

金剛!」

 

 

「了解デース!」

 

 

大井は魚雷発射管から魚雷を取り出すとそのまま磯風に投げ付ける

 

 

 

「なっ!まさかそのまま使うつもりか!?」

 

 

「fire!!」

 

 

そしてその投げつけた魚雷を狙い金剛が砲撃すると魚雷は空中で撃ち抜かれ爆発を起こし三人は爆煙に包まれる

 

 

「ぐ、ただの魚雷ではないな……

目眩ましか!小癪な!!」

 

磯風は主砲を真下に向けると自らの足下を砲撃しその爆発でまとわりつく爆煙を吹き飛ばすと辺りを警戒するのだが真後ろから捕まる

 

 

「捕まえたわよ!!」

 

 

「何!?」

 

 

いつの間にか磯風の真後ろに回り込み羽交い締めにするとそれを抜け出そうと抵抗する

 

 

「金剛!やりなさい!!」

 

 

「なっ、貴様まさか!!」

 

 

磯風は羽交い締めにされながら爆煙の先を見ると金剛が主砲をゆっくりと磯風と大井に向けており背筋を凍らせる

 

 

「そうよ……これが私の覚悟よ!!」

 

 

「くそ!離せ!離せぇぇぇぇ!!」

 

 

羽交い締めにされた磯風は暴れ始め主砲を真後ろの大井へと向けると砲撃するが全く離れようとはせず金剛が砲撃準備が整う

(……大井、貴女の覚悟流石デス

後は任せてください!!)

 

 

「全砲門!fire!!」

 

 

「いくら貴女でも!金剛の砲撃に耐えられるかしら!?」

 

 

「貴様ぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

磯風は慌てて自らの身体を捻ろうとするが大井は足を絡ませ無理矢理にでも動かさないようにすると二人は金剛の砲撃が当たり爆煙に包まれる

しばらくすると爆煙が晴れるとそこには水上に膝をつく磯風と砲撃に巻き込まれ吹き飛ばされた大井が水上に倒れていた

 

 

「ま…だまだ!私は……負けん…ぞぉ!!」

 

 

大井が吹き飛ばされて居るが意識はあり何とか立ち上がろうとするが背中の艤装が爆発を起こし再び水面に倒れる

対する磯風は艤装こそ壊れているが主砲が二門生きており再び大井へと主砲を向ける

 

 

「…こ、小癪…な真似を……しや…がっ…て!!」

 

 

「大井!!」

 

 

主砲を向けられている大井は立ち上がろうとするが痛みに耐えきれず再び倒れそうになるが足の艤装を水面に叩き付けると同時に水中に雷撃を放ちニヤリと笑う

 

 

「は、はは!…あんた達…な…んかに…負けな…いわ…よ!」

 

 

最後の力を振り絞り磯風の主砲を避けるとその腕を掴み自らの側に連れ込みそのまま覆い被さるように捕まえる

 

 

「き…さ…まぁ!」

 

 

「終わりよ……磯風…

貴女も道連れよ!!」

 

 

その言葉に嫌な予感を巡らせると水中からこちらに向けて雷撃が放たれており逃げようとするが大井が上から押さえつけており逃げられず諦める

 

 

「一つ…聞かせてくれ…」

 

 

「な…によ?」

 

 

「グラーフと言い…何故…お前…達は…そこまで…やれる?

我々…は……兵器だぞ?…少しは…妥協…しないか?

何故…あの鎮守府に…仲間に…こだわる?……」

 

 

磯風の質問に大井は微笑みながら答える

 

 

「あそこが…あそこだけが…私達の居場所だからよ

あんた達の鎮守府と同じでね」

 

 

大井の返答に磯風はため息混じりに微笑むと脱力する

 

 

「なる…ほど…私の…負け…だな」

 

 

磯風が言い終わると二人は大井の雷撃が直撃し水柱に包まれしばらくすると二人が気絶しながら倒れており双方の艤装と主砲が破壊されていた

 

 

「大井!磯風!戦闘不能!!」

 

 

「大井!」

 

 

金剛は倒れた大井に駆け寄ろうとするがぐっとその気持ちを抑え込み長門へ向き直る

 

 

「まさか磯風がやられるとはな……

犯罪者共やるじゃないか?自らを犠牲にしてまでもやり遂げるとはな

そこだけは認めてやろう」

 

 

「長門!!」

 

 

「良いだろう、相手になってやろう金剛」

 

 

長門は主砲を動かすと金剛に向き直り金剛も主砲を構えながら大井を横目に見ると他の艦娘達が大井を連れていっており目の前の長門に集中する

(作戦とは言えど仲間を撃つのはちょっと嫌でしたが、ここからは私一人デス!

必ずやり遂げてみせます!!)

 

 

 

 

 





次回

戦艦同士の激突


佐渡が仕掛けた作戦とは?それは最後までのお楽しみです

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