「くそ!見えん!!」
長門は直接探照灯を当てられ目が眩み手で目を隠すのだがその手を正確に古鷹に砲撃され上手く隠れられていない
しかもその間に叢雲から全方位での砲撃を受け少しずつダメージが蓄積していく
「夜は私達の方が有利だね!!」
古鷹が砲撃している間叢雲は少し離れ艤装から棒を取り出すとそれを水中を入れゆっくりと静かに航行する
(確かここら辺よね?)
少しすると棒が何かに当たり水上を良く見るとあるものを確認しその場を離れる
(良し場所は覚えた後は誘導すれば……)
すると古鷹が長門から砲撃を受けているのを確認し急いで戻る
長門は古鷹の探照灯を受けながらがむしゃらに砲撃するがそれを全て避けながら古鷹は長門の左足を撃ち抜き少しずつだが確実に艤装を破壊していた
(もう少し……長門の視力が戻る前に!!)
「……一つ聞かせろ貴様は何故戦う?」
長門の質問に古鷹は思わず砲撃を辞めてはいるが長門への探照灯は消さずに当て続ける
「お前の事は提督から聞いた
だが、貴様は兵器だ
私も変わらない
それなら貴様が生きている行為自体が海軍にそして世界に不安と裏切り行為をしているのが分かるだろ?
大人しく解体されたらどうなんだ?裏切り者よ」
その言葉に古鷹は微笑みながら残っている主砲を下ろす
「……うん、そうだね
私は軍にこの世界には入らない存在だってのは分かってるよ
最初は私だって死ぬことだけを考えてたんだ
正直死にたかった、轟沈したかった、こんな苦しい事が続くなら自沈したかったよ」
「なら、何故貴様は戦う?
自らを生かすためでは無いのか?」
長門の質問に古鷹は微笑みながら自らの拳を見ながら強く握り締める
「違うよ、私は私の事なんてもうどうでも良いの
私が犠牲になれば皆が助かるなら喜んで死ぬよ
でもね、あの時私は提督……佐渡さんと叢雲に救われて言われちゃったんだ
『お前が死ぬのは俺達が許さない
生き続けろ俺と叢雲の為に』ってね怒られたの」
目を閉じると古鷹の脳裏にはその言葉と二人の怒りと泣いている姿がこびりついている
(そう……私はもう私だけの命じゃないんだ…
あの時私は『二人の
「だから私は戦う
皆の為に、私を救ってくれた二人の為に全てを賭けて貴女を倒します
貴女が佐渡さんと叢雲の邪魔をすると言うのなら
二人の前に立ち塞がるのであれば」
「貴女を倒します
私の為ではなく二人の為に
私の全てを尽くして貴女を
邪魔をする貴女を倒して私達は前に進むんだ!!」
古鷹の想いを聞いた長門は一つの疑問を感じながらもこの艦娘が昔の自分に似ている気がしていた
海軍よりも仲間の為に戦い共に戦場を駆けていたその記憶が蘇るが歯を食い縛る
「……貴様の思いは分かった
成る程な、貴様らが何故強いのか分かった気がするよ
訂正しようお前達がただの犯罪者だとは思わない
だからこそ、私は貴様らを倒し海軍に正義を証明し平和をもたらす」
古鷹の探照灯に当てられながら長門は深く息を吐くと何もせずに古鷹に主砲を構えると正確に古鷹を捉えるが何とかそれを交わす
「どうして!?探照灯で見えないはずなのに!!」
続けて長門は古鷹に主砲を構えるが後ろから叢雲が接近し近接戦をしようとするのだが長門は振り返り叢雲の首を掴む
「ぐっ……が…な…!!」
叢雲は何故長門に探照灯が効いていないのか顔を見て初めて気付いたそう長門は眼を瞑り何も見ない状態で叢雲を掴んでいたのだ
「目が見えないのであれば貴様らが出す音、気配、声で大体の位置を把握すれば良い
舐めるなよ、私は貴様らとは違うのだ」
すると叢雲をゼロ距離で主砲を構え吹き飛ばそうとするが何とか叢雲は長門の掴みから脱出し距離を取ろうとするが逃げる瞬間腕を掴まれそのまま投げ飛ばされるが何とか着地するが長門はそのまま主砲を構える
「ヤバっ」
「撃てぇ!!」
叢雲は体制を立て直そうとするが先程投げ飛ばされた衝撃で少しふらつき反応が遅れてしまう
(不味い、避けられない!!)
当たると確信した叢雲は急いで主砲を動かし自らを隠そうとするが
「やらせないよ!!」
古鷹が急いで叢雲の前に立ち塞がり長門の主砲をその身で全て受け止めるとそのまま爆煙と共に倒れる
「古鷹!!」
叢雲は倒れる古鷹を支えると主砲が全て破壊され艤装も使い物にならないほどに破壊され左目の探照灯が少しずつ暗くなりつつある
「ゲホッゲホ……ごめん…叢雲…
やっちゃった…」
「馬鹿何してるのよ!私は大丈夫よ!」
「もう……また…強がって……」
最早戦えない古鷹は叢雲の頬を優しく撫でると途切れそうになる意識をギリギリまで保ち叢雲に全てを託す
「私達の……エースを…守る…のが…私の…仕事…だから…」
「……そうね…ごめんありがと古鷹」
「ふふ……それで…いいん…だよ…
後は…お願い…叢雲……私達の…邪魔を…する
長門を……倒して…
私のヒーロー…?」
「…任せなさい、必ずあれを倒して貴女達を守るわ
ゆっくり休んで」
叢雲の言葉を聞いて古鷹は安心した様にゆっくりと意識を手放すと大淀の判定が入る
「古鷹!戦闘不能!!」
大淀の判定が入ると同時に叢雲は気絶する古鷹を抱え運びに来た艦娘に手渡し長門を睨み付ける
「……待たせたわね、正義の戦艦長門」
「やっと貴様と二人での対峙か
犯罪者 雷撃姫叢雲よ」
次回
二人のエース
次回より叢雲と長門のタイマン勝負となります!
仲間と提督の為に戦う者と
己の信念の為に戦う者
勝利はどちらに…
やっとここまで書けた気がする…