私は気が付いたらどこかの部屋に居た
周りには小さな人間の様な者が私を見上げている身体の周りには幾つかの武器があり何だか分からなかった
(…どこだここは?私は……誰だ?)
疑問に思っていると近くの小さな人間が私の事を説明してくれた
自らが戦艦であり艦娘と呼ばれる存在であり戦艦であったときの話等を聞かされた
(確かに……そんな記憶が無いことも…無いな)
曖昧な記憶を頼りに思い出そうとしていると再び説明される
そして、ここは鎮守府と呼ばれる提督が仕切る海軍基地であることも伝えられると扉が開かれる
「おぉ!やっと来てくれたか!!」
目の前に居る初老の男性が私を見るや否や喜び
反射的に私は自らの名前を名乗る
「私が戦艦長門だ、よろしく頼むぞ
敵戦艦との殴り合いなら任せておけ」
「よろしく頼むぞ!長門よ!」
そう言うと初老の男性は私に手を差し出し握手を交わす
初老の男性は提督だった
提督は私達をまとめあげ戦場へ送り出し様々な事をしていること自らの存在理由等を説明してくれた
そして現在の戦況と敵の情報を教えてくれた
「ーーと言うことだ、戦況として若干優勢ではあるが向こうも新手の敵が増えつつある」
「成る程、深海棲艦と呼ばれる我々の敵…か」
私は写真を見ながら自らの敵を見ているが何とも言えない感じには包まれた
何か近いと言うよりは……類似していると言うか…
「なぁ、提督よ」
「どうした長門?」
「……こいつらは何故我々の敵なんだ?」
「そうだな、奴等は海上を支配しあまつさえ人間達を襲い殺している
向こうにも理由はあるのかも知れないが奴等とは対話何てものは出来ない
だから敵なのだ」
「成る程、分かった
なら私はコイツらを倒せば良いのだな?」
「あぁ!期待しているぞ長門よ!」
提督の真っ直ぐな眼を見ているとそれが正しいことだと思い私は提督の指揮に従い多くの深海棲艦を倒し戦い続けた
「ふぅ、こんなもんか……
提督終わった帰投する」
『了解、良くやった気を付けて帰ってこい』
海上で戦いを終え艦隊から少し離れてしまい戻ろうとすると真後ろで主砲を構えリ級が睨んでいた
(……コイツらは本当に悪なのだろうか?
確かに私達を唯一殺せる敵ではあるが…)
長門が悩んでいるとリ級が後退りをしているのを確認すると長門も主砲を下ろす
「……?」
「…貴様らと対話出来ないことは分かっている
だが戦う意思がない者と戦うのは私のプライドが許さん
私は『敵を見てはいない怯えている似たものを見た』
次、我々に挑むなら容赦はしないぞ」
長門の言葉を理解したのかそれとも長門からただ逃げたい一心だったのかリ級は全速力で長門から離れるとしばらく海上を走ると海に潜っていく
(……そう、次に私達の敵になるなら容赦は…しないからな)
そして長い月日がたった頃私はすっかり鎮守府の生活にも馴れ新しい海域の解放や多くの姫級鬼級を撃破していき仲間とも絆を深めながら成長していった
自らの正義と志を胸に秘めながら
ある時提督に呼び出され私は大本営に向かい二人の大元帥に出会った
「やぁ、君が戦艦長門かい?
噂は聞いているよ
多くの深海棲艦の撃破と海域の解放お見事だ」
「いえ、勿体ないお言葉です」
「あはは、やめてくれ私何かにそんな敬語なんて」
「馬鹿野郎、普通上の位の奴には敬語使うだろうが」
大元帥はとてもお優しい方だった
当時私は二人の大元帥と出会い知り合っていた
一人は力と絶対的な正義を振りかざす 東雲大元帥
一人は仲間と絆を大事にする
二人は対照的ではあるが私は二人を尊敬していた
「大元帥、この度我々を呼び出した目的とは?」
「あぁ!すまないね、実は長門にある称号を受け取ってほしいと思ってね」
「称号?」
すると如月は長門の前に立つと手を取ると優しく微笑む
「戦艦長門、我々は君にある通り名を付けることにした
貴殿の類い稀なる才能と実力を認めその志に敬意を表し
『正義の戦艦』と言う通り名を授けよう」
すると提督は喜び東雲と後ろに居た矢矧は拍手をしていた
その時は凄いものとしか思わず私は素直に受け取った
「…ありがとうございます、如月大元帥
有り難くその名を頂きます」
この事を仲間や皆に伝えると驚きと喜ばれ私は褒められた
そして、通り名の意味を教えられ私自身も喜んだ
(…認められたのか…私は海軍に…仲間に…大元帥に…間違っては無かったのか…)
こうして私は名実共に『正義の戦艦』として海軍に名を
これからも仲間を守り海軍の為に働き必ずこの世界の戦争を終わらせたいと思いながらそれと同時に
深海棲艦と対話出来ないものかと思っていた
次回
仲間
今回しれっと出てきた如月大元帥
現在の時間軸には存在していないですが今後書いていきたいと思います