「吹き飛べ!!」
「当たらないわよ!」
長門の砲撃を軽々と叢雲は避けながら対して長門に砲撃を当てるが長門にはほとんどダメージが蓄積しておらず思わず舌打ちをする
「相変わらず硬いわね…」
「誉め言葉として受け取ろう!」
砲撃を受けたのにも関わらず長門は爆煙から出ると叢雲に拳を振りかざすがそれを見越し叢雲はそれを避けようとすると
「撃てぇ!」
「やばっ!」
避けた瞬間体制が悪いにも関わらず長門が主砲を放ってきており持っていた棒の艤装を海上に刺すと無理矢理交わし長門に主砲を向けるのだが
「もう食らわないさ!」
「ちょっとあんた!何よそれ!」
長門は叢雲の主砲を掴むと空高く投げ飛ばしそれに主砲を構え砲撃してくる
「逃げられまい!吹き飛べ!!」
「こんのぉ!」
砲撃をするタイミングで叢雲も長門へ砲撃すると砲弾がぶつかり二人は爆煙に包まれるが叢雲がバックステップをしながら爆煙から出てくるとそれに続けて長門が拳を叢雲に振り下ろしそれを避ける
「あんた!随分と荒い戦い方ね!!」
「お前もだろ!!」
長門に思うように近寄れず叢雲は砲撃をするが全く効いている様子はないが少しずつ長門の艤装が軋んでいるのを確認する
(艤装には効いてるのかとなるとこいつ本人の耐久か!)
普通の艦娘とは明らかに違う長門にたじろいながらも横を見ると金剛達が応援してくれており頑張らないと再確認すると再び長門へ向き直る
「む、艤装が軋むか少し無茶が過ぎたか?
まぁ良い先に当てれば勝ちだ」
「……余裕そうね」
叢雲は少し息を上げているが長門は少し息を上げておらずどうするかと叢雲は考えるが不意に長門から声が掛かる
「一つだけ聞かせろ
貴様は負けるつもりは無いのか?」
「はぁ?どういう意味よ?」
仁王立ちをしながら長門は叢雲を見下ろすとその眼が先程とは違い明らかに敵意を剥き出しにしていることが分かる
「正直、私の主砲とこの拳は出来るだけ深海棲艦に使いたい
だからこそ、今ここで貴様が負けを認めれば私はこれ以上戦わない
どうだ?」
その言葉に叢雲は吐き捨てるようにため息と共に長門を睨みながら言う
「負けを認める?そんなことするわけないでしょ?
そっちこそ負けを認めればここで終わりにするわよ?」
叢雲の言葉に一瞬の沈黙が会場を包むと長門は深い溜め息と目付きが先程より変わりつつある
「そうか………なら」
叢雲には長門の目付きが変わった事に気付くと同時に背中に冷たい氷を入れられた様にゾクッと来る
「お前を私の敵と認識する
正義を執行する」
次回
正義執行
次回から長門が抑えていた本気を出し叢雲に襲い掛かり窮地に追い込まれます
最近金剛のレベリング改二両に向けてやってますが資材消費がががががが