叢雲は走りながら砲撃をすると長門は拳でその砲弾を弾くと次に艤装を振り回し長門に直撃させると顎を蹴りあげる
「ぐ……この!」
長門が主砲を叢雲に向けると長門の攻撃を先読みし艤装を水面に突き立て足払いをすると続けて腹部に拳を入れるのだが
「ぐぅぅ!!」
脳の痛みが激しく余り強くは殴れず長門にはほとんど効いておらずそれを軽く受け止め殴りかかってくる
「この程度か!貴様の拳は!!」
「っ!うるさい!!」
長門の攻撃を先読みし拳の角度と速度を理解するとその腕を掴みそのまま組伏せると艤装を長門の腹部に突き刺すが長門は痛みに耐え蹴り飛ばす
「同じところを狙うのが上手いな!貴様!!」
何度も艤装で同じところを突き刺され長門の腹部は青く染まり内部出血をしていた
そこを押さえながら戦うがやはり叢雲の先読みにより一切攻撃が当たらずどんどん後ろに下がっていく
(ぐぅ……足も限界だ…流石に走るのも不可能か!!)
足の艤装はほぼ破壊されており他の艤装も叢雲の攻撃が蓄積し煙を上げており限界を感じる
(後少し!!)
叢雲は身体の限界を感じながら激痛の頭に何とか耐えながら長門の攻撃を交わし少しずつ後ろに下げていき足下にある何かを蹴り飛ばしそれを長門の足下に流していきながら何とか戦う
「終わりよ!長門!!」
艤装の中から一発だけ魚雷を取り出しそれを長門に投げ付けると長門はそれを交わそうとするが叢雲は先に右の主砲でそれを撃ち抜き長門に最後のダメージを与える
「ぐぅ……くそぉ…不味いな…」
長門の艤装がとうとう黒煙を上げ始め叢雲はその姿を見るとニヤリと笑い艤装からもう一つの魚雷発射管を取り出し左手に付けると長門に突っ込んでいく
「トドメよ!!」
叢雲が二つの雷撃を長門の至近距離で当てようと飛び上がると長門がニヤリと笑う
「どうやら、貴様の先読みも時間切れの様だな?」
瞬間長門は飛び上がり叢雲の首を空中で掴むとそのまま掴んだ状態で主砲を叢雲に向けるとほぼ至近距離で砲撃する
「くたばれぇぇぇ!!」
「ガハッ……こん…のぉ!!!」
叢雲は主砲が直撃し爆煙と共に吹き飛ばされるが何とか雷撃だけは放とうとするがとうとう先読みのリスクが身体を蝕み視界が歪み身体に力が入らなくなり合計六発の雷撃があらぬ方向へと射出されると水上を転がりながら倒れてしまう
「はぁ……はぁ……終わったな……」
長門は次こそ勝利を確信していた
主砲をもしも耐えていたとしても先程の様子から恐らく身体が限界を迎えているのは明白だった
痛む身体を持ち上げると長門は息を整えると遠くに飛ばされた叢雲を見る
「雷撃姫 嫌駆逐艦叢雲よ……
貴様に敬意を表す
私をここまで、追い込んだ事誇るが良い…」
長門が話していると叢雲は歪む視界とほとんど力が入らない身体を無理矢理にでも動かし艤装を水面に突き刺し膝をついた状態で長門を見る
「貴様は限界の様だな?
私はもう少しなら動ける
さて、お前のトドメと行こうか!!」
だが、叢雲は微笑んでいたそれが時期に声を上げながら笑いその声が会場全体に響き渡る程に大きくなると長門は怪訝そうな顔をする
「……何が可笑しい?
貴様とうとう、壊れたの?」
「アハハハハハ!
違…うわよ……この戦いが…終わった…から…ね…
嬉しくて……ハハ」
「そうだな、お前の負けーーー」
「作戦完了、あんたの負けよ
雷の一撃に沈みなさい」
「………何だと?」
長門が疑問に思っていると周囲から何かがこちらに向かっていることに気付き周りを良く見ると先程叢雲が放った雷撃が長門に向かってきており背筋を凍らせる
「な、何故だ!?先程の雷撃は私を捉えていなかっーーー
…そうか!誘導性魚雷!?」
叢雲はニヤリと頬を吊り上げていると長門は何とかそこから動き逃げようとするが足の艤装が最早使い物にならないほどに破壊されており動けない
「無駄よ……私の最後の…先読みで…あんたは……動けない!!」
「小癪な!!」
長門は艤装を使い向かってくる魚雷を撃ち抜こうとすると水上の浮遊物を改めて見ると更に背筋を凍らせる
「な……なん…だ…こ…れは!?」
やっと叢雲達の作戦に気付いた長門を見ると更に笑い長門は震える手で水上の物を拾い上げるとやっと浮いていた物を理解する
「ぎょ…魚雷!?
だが、何故こんなところに!?
しかも不発弾だと!
……貴様!まさか、最初からこれが目的だったのか!?」
「そうよ…長門……あんたははまったの
司令官の謀略にね…」
次回
作戦
最初から佐渡の作戦が水面下で動いておりそれが最後になり発動し長門を絶対絶命まで追い込む
そろそろ次のイベントですねぇ
皆の育成を早くしないと…