「駄目です」
「………どうしてもかしら?」
「駄目です」
「…佐渡何とかして?」
「無茶言うな」
エアからの祝い品を食べ終わった後金剛とイムヤは姉妹や潜水艦の仲間に相談事があるらしく退席し現在大井、古鷹、エア、叢雲、グラーフと佐渡だけが残り明石さんと話をしていた
「嫌大丈夫よ?身体は動くし別に何もないわよ?」
「駄目です、今日は大人しくしていてください
あのですね?叢雲さん、貴女の身体はかなりボロボロなんですよ?
一応その輸血用の高速修復材を使って中も治しておりますが正直脳にかなりのダメージがあります」
先読みのリスクで叢雲は無理に身体を動かし過ぎたことにより脳にかなりのダメージを負っており更に全身を無理に動かした影響が重なり身体の内部はボロボロになっていたのである
「だからこの通り私はーーー」
「これでもですか?」
「ーーー!!!!」
明石は叢雲の脹ら脛を思い切り握りしめると苦悶の表情と共に脚を押さえておりため息を付く
「はい、佐渡提督も分かりましたね?
これが今の彼女です
本日は安静にしてもらいますよ?」
「えぇ、分かりました
ありがとうございます、明石さん」
明石はそれだけを伝えると静かに病室を後にすると叢雲がかなり機嫌が悪い
「それだけ無茶してたって事だ諦めろ」
「……じゃあ、私へのご褒美は?」
「ご褒美?」
すると叢雲は布団の中に隠れながらしくしくとわざとらしく泣き始める
「あーあ!私頑張ったのになー!
あの戦艦長門を倒すために無茶ばっかりしたのになー!
血反吐吐いて意識グラグラでも頑張ったのになー!」
「いや、あのな?叢雲さんや?
今日はダメだって言われたろ?な?お前達よ?」
叢雲の言葉を聞くとその場に居た佐渡以外は全員クスクスと笑いながら叢雲の演技に合わせる
「そうだな、叢雲は命懸けで頑張ったのにアトミラールからのご褒美がまだだな?」
「そうよねぇ?普通頑張ったらご褒美が必要なんじゃない?」
「提督?叢雲は、ここまでボロボロになっても戦ったんです
何かありますよね?無かったら魚雷投げますよ?」
「少し位叢雲にご褒美上げた方がよろしいと思いますよ?提督?」
「…………………お前ら…
何が目的だ…」
「「「「提督が私達のお願い事位聞いてくれないかなー?」」」」
古鷹達が声を揃えて同じことを言うと佐渡は頭をかきながら深いため息を付く
「……分かったよ、じゃあ俺の出来る範囲でお前達のお願いを叶えてやるからーー」
「「「「やりー!!」」」」
叢雲達は顔を合わせ喜んでいると溜め息を付くとエアが手を叩く
「あ、私用があるからちょっと出掛けるわよ?」
すると佐渡にウィンクを飛ばすとそれを納得したように大井と古鷹に声をかける
「あー、古鷹、大井
ちょっと用があるから一緒に来てくれ」
「え?あっはい?」
「分かりました!」
二人は佐渡に着いていくと去り際にエアがグラーフにウィンクをするとビクンとグラーフが跳ね病室に叢雲とグラーフだけが残される
「……叢雲、良かった無事で」
「まぁね、あんた達位守れないとあの司令官の片腕は名乗れないわ」
するとグラーフは静かに叢雲の胸に飛び込むと静かに泣き始める
「ありがとう……叢雲…本当にありがとう……」
「はいはい、大丈夫よ
あんた達は絶対に守るわどんな障害だろうと敵だろうと倒して見せるから
私は信じてなさい」
「うん……うん…
怖かった…負けるのが…死にたくない…
ありがとう…叢雲…」
叢雲は溜め息を付きながらも微笑み窓の外を眺めながら泣いているグラーフの頭を撫でていた
「そうよ…私は強くあり続けるのよ……
アイツと同じように…」
佐渡達はその様子を廊下で聞いていると静かにその場から解散していく
次回
大事な話
叢雲は勝利したことを噛み締めながらまだ強くなりたいと望む
それは己が守る大事な物のために
そして、ある提督が佐渡に近付く
自らの全てを佐渡に託すために