艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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新たな仲間? 三

佐渡達は工廠を後にすると全員でその艦娘が来ていると言う提督室へと向かっている

尚、エアのソラ達はまだしばらく工廠にて二人の罰があるらしく残っている

 

 

「新人デースか……

こんな時期に来るなんて驚きデスね?」

 

 

「そうね……まぁでもここに流される艦娘何てそう言うもんじゃない?ねーイーちゃん?」

 

 

イムヤが話すとイーちゃんは抱き抱えられながらコクコクと頷き大井が佐渡に近寄る

 

 

「提督、私新人か来るなんて聞いてませんよ?」

 

 

「まぁ言ってないし、言う暇が無かったんだ

すまないな」

 

 

「そうですか、その艦娘は大丈夫なのですか?」

 

 

「あぁ、俺が連れてきた艦娘だしかなり強い奴だからな」

 

 

佐渡が言うかなり強いと言う言葉に引っ掛かったがとりあえず艦娘が無事なら良いやと思いながら佐渡の後ろを付いていくと提督室へとたどり着く

 

 

「新しい艦娘ねぇ?どんなの娘かしら?」

 

 

「私が来てからは初めてになるな?

いつもこんな感じだったのか?」

 

 

「いいえ、普通は皆酷い状態からでしたから私達も初めてですね!」

 

 

提督室の扉の前にたどり着くのだが佐渡は一向に扉を開けない

嫌、開けようとするのを躊躇っている

 

 

「何よ?司令官、早く開けなさいよ?」

 

 

「……古鷹、ちょっとこい」

 

 

「は、はい?」

 

 

佐渡は古鷹の呼び出すと隣に立たせ手を繋ぐ

 

 

「……提督?」

 

 

「俺を信じてくれるか?古鷹」

 

 

「…はい!貴方を信じてますよ!」

 

 

「…分かった」

 

 

確認するように佐渡は古鷹の手を握ると提督室の扉を開きそこにはある艦娘が一人ソファーに座りながらじっと待っていた

 

 

「っ!提督!!」

 

 

「ちょっとちょっと!何で貴女がここに居るのよ!!」

 

 

「どういう事デースか!?」

 

 

「アトミラール!何故彼女が居る!?」

 

 

大井達が驚く中叢雲はその艦娘を睨み付け古鷹は繋いでいる手を強くに握りしめる

 

 

「何だ、適当に茶菓子でも食べてて良かったんだぞ?

別にここに礼儀とかは存在しないんだし?」

 

 

「そう言うわけにもいかないさ

私はこうして生きてきたのだからな

それを捨てたら私は私でなくなるのだからな」

 

 

「とりあえず全員知ってるだろうが

自己紹介を頼む」

 

 

「分かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本日より舞鶴鎮守府から異動になった

戦艦長門だ よろしく頼む」

 

 

今回の大演習会最後の敵にして佐渡達を目の敵にしていた戦艦長門の姿がありこちらに異動してきていた

 

 

「………っ!」

 

 

長門の姿を見ると古鷹の手は更に強く握り締められ叢雲も警戒する

 

 

「……本当に深海棲艦が居るんだな…」

 

 

長門はイムヤに抱かれているイーちゃんを見ると全員でその姿を隠すようにすると佐渡も溜め息を付く

 

 

「落ち着けお前ら」

 

 

「落ち着けですって!提督!!

こいつは!!」

 

 

「分かってる、だがこいつもこっちに流されてきてるんだよとりあえず全員座れ

説明するから」

 

 

「……すまない、やはり私は…」

 

 

「良いからお前も座れ長門

とりあえず説明だけはさせろ」

 

 

 

 

 

 

 





次回

問題を抱える戦艦

長門が小笠原に異動となった
通常ではあり得ない事に金剛達は困惑する



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