全員がソファーに座る中叢雲は窓際に背を預け長門を睨み他の艦娘達も長門を睨んでいる
「……とりあえず、良いな
お前達?」
佐渡が中間に座っていると明らかに全員が長門に対し敵意を剥き出しにしており長門は完全に萎縮している
「提督、とりあえず彼女は何故こちらに?
彼女は正義の戦艦そして舞鶴を代表する最強の艦娘ですよね?」
「あぁ、ちょっとな
こいつが抱えてる問題があるんだよ」
「へーそうなんデースか……」
大井が冷静に佐渡に聞いているが金剛だけは完全に敵意や殺気だけを向けており佐渡も溜め息をつく
「でもそうよね?彼女がこっちに来る理由なんてないじゃない?
そもそも私達は嫌われてるんだし?」
「いや!……その…違うんだ…
私は別にお前達が嫌いと言うわけではなく……」
「だが貴女は私達を犯罪者と呼び敵対していたではないか?
まぁ私は犯罪等犯していないのだがな
それにアトミラールの事も嫌っていたではないか?」
「あぁ……だがお前達がかなり辛い立場であったと唐澤さんから聞いてな
すまなかったお前達を犯罪者呼ばわりして」
そう言うと長門は全員に頭を下げる
イムヤや大井達は特に長門に関しては悪くも思ってなくそれだけで許しているのだが金剛だけは違った
「ほう?それだけで許すとでも思ってるのですか?
戦ってるとき貴女は言いましたよね?
使えない不幸な艦娘だと」
「あぁ、言った
すまなかった貴女も辛い思いをしたと唐澤さんからーー」
長門が頭を下げようとした瞬間金剛はイラつき長門の襟を掴むと持ち上げ顔を近付ける
何人かがそれを止めようとするが佐渡がそれを首を降って止めさせる
「私への謝罪が欲しいんじゃない!私の仲間への謝罪が欲しいんですよ!!
貴女は私の大事な仲間を侮辱した!そして貴女は叢雲を殺そうとした!それだけは許さない!!
誠意があるならそれぐらい見せてください!!」
「………分かった」
すると長門は近くにあったフォークを取ると金剛に差し出す
「……なんデースか」
「私を好きにしてくれて構わない」
その言葉にイムヤ達は困惑するが長門は更に続けて話す
「お前達が受けた傷はハッキリ言って分からない
だから好きに痛め付けてくれ
お前達気が済むまで好きにしてくれ構わない
焼こうが斬ろうが構わない
誰にも言わないし弁明もしない」
金剛は渡されたフォークを見ると握り締めると長門を睨み付けながら降りかざす
「駄目!金剛!」
「そうよ!金剛!
そんなことしても何にもならないわよ!!」
大井とイムヤが止めようとするが金剛は思いっきり振り下ろし長門へとフォークを突き刺そうとする
それと同時に長門は痛みに耐えるため目を閉じる
「だぁぁぁぁぁぁ!!!
ムッかつきますねぇ!!
長門!!」
フォークを振り下ろし机に突き刺すと同時に長門に軽いデコピンをするとそのままソファーに座ると拗ねるようにそっぽを向く
「………やらないのか?」
「はっ!やったところで何にも変わりまセーン!
これでチャラにしてあげまーす
これから仲間になるのにこれ以上やっても駄目ですからね」
「………すまない」
「もういいか?金剛」
佐渡が待っており金剛は静かに頷くと佐渡は長門がこちらに飛ばされてきた理由を話し出す
「今から話す内容は、俺が唐澤大将から聞いた話だ
口外はするなよ?」
次回
正義の影
唐澤に呼び出され佐渡はある部屋に通され三人だけで話し合う
そして、唐澤は覚悟を決める