艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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認めない 二

「じゃあそう言うことだから」

 

 

「待て!叢雲!それだけは許さん!」

 

 

佐渡は叢雲がこの部屋から立ち去ろうとするのを止めるがこちらを振り返らずに提督室の扉を開ける

 

 

「悪いけど、『今の貴方』の命令は聞けないわ

じゃあね、小笠原の司令官様」

 

 

叢雲が冷たく言い放つと丁度エアが戻ってきたらしくすれ違うがその様子に譲ると驚きながら部屋に入ってくる

 

 

「ちょっとー?あんたたち叢雲に何したのよ?

あの子かなり怒ってるわよ?

ってあら?新人って長門だったのね!

私は空母棲姫のエアよ

よろしく~」

 

 

エアが軽く挨拶をするが全員が反応せず更に重い空気になっており不思議がる

 

 

「……何よ?あんたたち元気ないわね?

まさか叢雲を本気で怒らせたの?何したのよ……あんたたち…」

 

 

「…あの…その…」

 

 

「長門の加入を叢雲が完全拒絶してアトミラールに逆らったんだ……」

 

 

グラーフが事の発端を説明するとエアは「ふーん」と言いながら佐渡に近付くと頭を殴る

 

 

「いて!何すんだよ!」

 

 

「ばーか、早く行ってあげなさいよ

私の知ってる『佐渡と言う提督』はこんな所で項垂れてないわよ」

 

 

「……すまん、エア皆を頼む」

 

 

佐渡は走り出すと急いで提督室を後にするとどこかに行った叢雲を追いかけていく

 

 

「全く、世話のかかる奴ね

これじゃ私が一応深海棲艦ってこと忘れてるんじゃないの?

ま、そこの長門は私をキチンと理解してるみたいだけど」

 

 

エアが振り返ると長門が少しばかり警戒と睨みを効かせながら見ているとエアの前にグラーフが立ち長門から守ろうとする

 

 

「大丈夫よグラーフ」

 

 

「駄目だ、エアは私達の仲間だ

手を出させないぞ、長門」

 

 

「……嫌、すまない

つい癖でな手を出すつもりは毛頭ない」

 

 

「だそうよ、グラーフ?」

 

 

それでも、グラーフはエアの前から離れずに長門からエアを守っているとエアはにやりと笑い後ろからグラーフの胸を鷲掴みにする

 

 

「ちょ!え、エア!

どこを触っている!?」

 

 

「おぉー……これはこれは……かなり大きいわね?」

 

 

「辞めろぉぉぉ!

何で私の胸を揉むのだぁ!?」

 

 

「いやさ、前々から気になってたんだけど大きいなぁと思って

これは凄いわね……ちょっと!大井より大きいんじゃないの?」

 

 

グラーフの胸を揉みながら大井に話しかけると咄嗟に胸を手で隠すとニヤリと笑いグラーフを離し大井に迫る

 

 

「ちょ、ちょっと!エアなにする気!?」

 

 

「決まってるじゃない?

ここまで来たら貴女達の胸を揉んで大きさチェック!!」

 

 

「……そうだな私も揉まれたのだ全員公平であるべきだ!!」

 

 

「ちょ、ちょっとグラーフまで!?」

 

 

 

グラーフとエアは共謀して大井に襲いかかろうとすると全速力で逃げようとするのだが古鷹が謝る

 

 

「ごめんなさい!皆、私のせいで!」

 

 

その言葉に提督室に居る者達が全員動きを止めると古鷹に視線が集中する

 

 

「…何で古鷹さんが謝るの?」

 

 

「そうよ?古鷹さんは何も悪くないでしょ?

叢雲が意固地になってるだけでしょ?」

 

 

「ううん、叢雲は悪くないの

全部私のせいなの」

 

 

その言葉の意味をエアは理解しており無言になりながら立ち上がり長門に近寄ると耳元で囁く

 

 

「無知は罪よ正義の戦艦

お前がやったことは正義でも何でもない

ただの自己満足よ」

 

 

「……何だと?」

 

 

エアは囁くと古鷹の背中を押さえながら提督室を後にしようとする

 

 

「さ、ほら私お腹空いた!

古鷹さん何か作ってー!」

 

 

「え、エアさん!?」

 

 

エアは半分強制的に空気をぶち壊していくと古鷹に耳打ちをする

 

 

「叢雲はアイツに任せておきなさい

何とかしてくれるわよ」

 

 

「………エアさんありがとうございます」

 

 

「貴女を救えなかった

ただの自己満足よ

気にしないで」

 

 

エアは古鷹を強制的に連れていくとその姿を何人かは追いかけていくが大井だけは提督室に残り海軍のデータを漁り始める

 

 

「………三人に関して知りたい…

何を隠してるのあの人達は…」

 

 

 

 

 

 

 





初めて?の喧嘩

佐渡と叢雲以外に唯一その理由を理解するエア
古鷹を守ろうとする彼女の知る事の正体とは?

イベント前にやっと大井、霧島、古鷹をレベ99に出来ました……
今回は走りきるぞ!!

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