艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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提督(佐渡)艦娘(叢雲)

時は流れ現在は夕方になり叢雲は防波堤にて一人夕暮れを見ていた

(…あんなこと言っちゃった…

悪かったとは思うわでもアイツも悪いのよ

馬鹿司令官…)

 

 

周りを見ると夕陽が海の向こう側沈んでいき溜め息を付きながらこれからの事を考える

(まぁ、良いか司令官がそうしたいならそうすれば良いし

私は私でーー)

 

 

「やっと見付けたぞ!!叢雲!!!」

 

 

その言葉に思わず振り返るとそこには寒い中汗だくになりながら息を上げている佐渡が居た

 

 

「何か用?小笠原の司令官様

私は貴方にーー」

 

 

「ごめん!お前に断りもなく勝手に決めて!!」

 

 

「…………」

 

 

「確かにアイツを許せないのは分かる!

でもな!俺は権力とか唐澤に頼まれたとか海軍とかの理由じゃなくて俺が助けたいと思ったんだ!!」

 

 

「………はぁ…」

 

 

「だが頼む!アイツにチャンスをやってあげてくれないか!?」

 

 

 

「……はぁぁぁぁ……」

 

 

 

佐渡が頭を下げながら頼んでいると叢雲は更に深く溜め息を付きながら佐渡に近寄り顔だけを上げさせる

 

 

「てい!」

 

 

「あいたぁ!?」

 

 

叢雲は佐渡にデコピンをするとまた防波堤に戻り座るとそっぽを向きながら怒っている

 

 

「それともう一つで許して上げる

こう言うとき私はどうして欲しいんだっけ?」

 

 

「………俺、汗臭いぞ?

走ってたから…」

 

 

「あっそ、それじゃ許さない」

 

 

「……分かったよお姫様」

 

 

すると佐渡は叢雲の真後ろに座るとそのまま腰を持ち上げ自分の太股に下ろすと後ろから抱き寄せる

 

 

「本当ね、かなり汗臭い」

 

 

「だから言っただろうが……」

 

 

「でも嫌いじゃないわよ?」

 

 

「おいおい、おっさんの汗の匂い嗅ぐのが趣味なのか?」

 

 

「誘爆式投げられたい?」

 

 

「やめろ、洒落にならん」

 

 

佐渡に抱き寄せられながら叢雲は沈む夕陽を見ながら呟く

 

 

「こっちこそごめんね

あんたの事考えないで勝手に言ってた」

 

 

「いやいや、今回は全面的に俺が悪いんだよ

本当にごめん」

 

 

「私も悪いわよ、あんたの気持ちも分かるのに古鷹を優先し過ぎた

ごめん」

 

 

「いや、俺も自分の気持ちを優先し過ぎて古鷹に気を回して無かったんだごめん」

 

 

二人は謝りながら話していくと叢雲が今日あった出来事を話し出す

 

 

「今日ね、加古達が接触してきたの」

 

 

「!!

古鷹は大丈夫だったのか!?」

 

 

「えぇ、二人を知らないって言って無理矢理無視してたわ」

 

 

「そうか……やっぱり古鷹はまだ…」

 

 

「治ってはないわね

恐らくまだ引きずってるしそれを恐がってる」

 

 

佐渡は溜め息を付くと「そうか…」と呟きかなり辛い表情をしながら歯を食い縛る

 

 

「なぁ俺達は古鷹を守れてるのかな?」

 

 

「分からないわ、でも彼女に笑顔は戻った

これだけでもかなりの進歩よ」

 

 

「そうだなぁ……」

 

 

叢雲に言われるがやはり佐渡は疑問に思う今の自分は彼女の為になっているのかと

 

 

「なぁ叢雲、長門はやっぱり駄目か?」

 

 

「駄目よ、彼女を入れるなら私は抜ける

でもね佐渡私から一つだけお願いがあるの」

 

 

「何だ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「長門を選んであげて私じゃなくて」

 

 

「……え?」

 

 

予想外の叢雲の発言に佐渡は驚き言葉を失う

 

 

 




次回

叢雲の思い

佐渡と誰よりも長く付き合い共に歩んできた叢雲
だが、彼女は自分ではなく長門を選んでほしいと願う
その訳とは?

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