「ーーと言うわけです、唐澤大将」
『……そうか分かった
明日迎えをそちらに送る』
「いや、それは大丈夫です
私達の艦隊から何人か送り届けて貰うように話してあります」
『…分かった、すまない佐渡君』
「いえ、こちらこそお力になれず申し訳ありません」
佐渡は現在唐澤と長門をこちらで引き受ける事が出来ないと言う電話をしながら自室で月を見上げていた
「と言うより唐澤さん彼女に私が話した真実を伝えてませんね?」
『……………すまん』
その返答に本当に何も伝えてないと言うことを理解すると深い溜め息をつく
「あのですね、唐澤さん
正直、長門自体が我々とかなり仲が不仲なのを知ってますよね?
だから伝えてほしいと言いませんでしたっけ?」
『……すまない分かってはいたのだ
だが彼女を目の前にするとな…』
「告白前の高校生ですか…全く…
まぁこちらからも何とかーーーー」
「ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!」
といいかけた瞬間突然部屋の扉が思い切り叩かれ流石の佐渡もビクンッと跳ねると扉へ向き直る
『佐渡君?どうしたんだ?』
「あ、いえ、何か突然扉がーーー」
『司令官!!司令官!!
お願い起きて!司令官!!』
扉の向こう側からイムヤが息を切らせながら叫んでおり何か緊急自体であることに気付いた佐渡は唐澤との電話を切る
「すいません、唐澤さん
この話はまた明日しますねでは失礼します!!」
『待て!さっきの扉の音と言いどうしーー』
「待ってろ!今開ける!」
と唐澤がいいかけてるのを無視すると急いで扉の鍵を開けるそこには息を切らせながらイーちゃんが居ないイムヤが立っていた
「どうした!イムヤ!
何かあったのか!?」
「古鷹さんが……廊下を歩いてて……イーちゃんを蹴って……えっと…!」
「落ち着け!ゆっくり何があったのか教えろ!」
佐渡はイムヤを落ち着かせると深呼吸をしながら息を整えると先程合ったことを全て伝える
「古鷹さんがこの時間に廊下を歩いていて、何か様子が可笑しいの!
私を見ても理解してなくてしかもイーちゃんを蹴飛ばしてそれに!何かずっと謝ってて触るなって!!」
少し涙ぐんでいるイムヤは涙を袖で拭きながら説明していると佐渡の顔が真っ青に染まる
「何だと……?」
「それとね!何かもうすぐ死ぬって!!」
そのイムヤの言葉を聞いた瞬間佐渡の身体は動いていた
(不味い不味い不味い!!
何でだ!何で気付けなかった!クソクソ!!)
「司令官!」
走り出した佐渡を捕まえると佐渡は急いでイムヤにやることを伝える
「イムヤ!全員を起こせ!!
それと古鷹をもし見付けたら何としてもその場で捕まえろ!!
どんな手を使ってもな!!」
「え、でも触るなって…」
「良いから早くしろ!
間に合わなくなるぞ!!!」
「りょ、了解!!」
イムヤは走り出すと佐渡も鎮守府内を走り出しながら古鷹の行方を追う
(どこだ…クソ!無理に長門を招き入れたのが原因か!!クソ!!)
次回
狂う者
古鷹の様子を重くみた佐渡は鎮守府内を捜索する
佐渡にはその行動が何を示しているか理解していた
だからこそ彼は焦りながら捜索する