艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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彼女の選択 ー大井ー 八

大井から、朝食を貰うと木原は「そう言えば」と言い、ポケットから携帯を取り出し

部屋の電気をつける

 

 

「大井、脱げ」

 

 

「………え?」

 

 

木原の発言に、驚きを隠せない大井は戸惑いを隠せず後退りをする

すると、木原は大井に近付き、睨み付けながらドアを蹴りつける

 

 

「命令だ、早くしろ」

 

 

「……はい」

 

 

大井は震えながら、着ている衣類を脱ぎだすと、木原はニヤニヤとしながら、それを眺めている

服を全て脱ぎ終わると、両手で秘部を隠そうとするが木原に止められる

 

 

「隠すな、敬礼」

 

 

「………はい」

 

 

木原の命令に逆らえるわけなく敬礼をすると、パシャっとカメラ音がする

 

 

「ど、どうして!!」

 

 

「あぁ?今度上官がな、うちに来るんだけどお前を抱きたいんだってよ

んで、その写真だ」

 

 

大井はその言葉に、顔を青ざめる

大嫌いな男に身体を許す、これがどれ程キツいものかこいつには分かるまい

例えるなら、全裸の状態でミミズ風呂に入れられてるほどに気持ち悪い事なのだ

その様子を木原は、ニヤニヤしながら見ている

 

 

「まぁ、断るなら北上を…」

 

 

「やります!!やらせてください!!」

 

 

大井は、全裸の状態で木原に土下座する。

その様子を見た、木原は大井の頭を踏みつけ上機嫌になる

 

 

「そうそう、その意気だぞぉ?

にしても、本当に良い身体してるよなぁ……

ここで、味見してみるか?」

 

 

木原は、脚を退け大井の髪を持ち上げ大井の全身を舐めまわす様に見る

気持ち悪い、吐きそう

大井はそれだけを感じながら、人形の様にただ耐えている

 

 

「んー、だが上官は処女が良いって言ってたし……

仕方ねぇ、後で別の奴でも使うか

良し、行っていいぞ」

 

 

掴んでいた手を放し、大井を床に落とすと木原は再び煙草を吸い始める

そそくさと、服をまとめ大井は「失礼致します」と言い部屋を後にする

 

 

直ぐ様、近くの部屋に入り服を再び着てトイレの個室に駆け込む

そして、今朝と同じように胃酸を吐き出す

気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い

 

ただ、それだけが大井の心を支配していた

 

 

少しすると、個室から出て再び鏡で身だしなみをチェックするとトイレから出る

 

 

「でも、耐えないとね

北上さんの為に

そうだ、佃煮……」

 

 

艤装から、佃煮を取り出して中身を確認する

 

 

「……良し、味、匂い問題なし

これなら、北上さんも喜んでくれるかな?」

 

 

「今日も北上さんの為に頑張ろう!!」

 

 

そして、再び艤装に佃煮をしまい、頬を叩き気合いを入れ執務室に向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大井っち……」

 

 

それを影から見ている者が居るとも知らずに

 

 

 

 


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