艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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夜 五

「死な……なきゃ……」

 

佐渡と叢雲が冷や汗をかきながら古鷹を助けたのにも関わらず彼女はまだ虚ろな目をしながら再び歩き出そうとするが

 

 

「ワン!」

 

 

先程主砲を撃ったイーちゃんが古鷹の進行方向へ立ち塞がり口を開けるのだがそれを見た古鷹は怪しく笑う

 

 

「良いよ……撃って……

嫌、撃って…今なら死ねる…アハハハ!!

殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して!!!!」

 

 

「古鷹!!」

 

 

まるで壊れた人形の様に死を求める彼女に佐渡は抱き付くと古鷹は暴れ始める

 

 

「放せ……放せ…放せ…放してよぉぉぉ!!

私はなにもしてないのに何で!何で!何で!何で!何で!何で!何で!何で!何で!何で!何で!何で!何で!何で!何でよぉぉ!」

 

 

「あぁ、お前はなにもしてない!だから安心しろ!

誰が何と言おうと絶対にな!!」

 

 

「嘘……つき…だって私を…」

 

 

「違うわ!貴女を傷付ける奴はここには居ない!!

だから逃げなくて良いの!私達の元に居て!!」

 

 

「…………………嘘だ」

 

 

古鷹は佐渡に抱き締められながらも暴れ始め無理矢理にでも佐渡の拘束から放れると頭を抱えながら再び苦しみ始める

 

 

「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だぁぁぁぁぁぁ!!!

そう言って私を騙すんだ!!裏切るんだ!!

どうせ!どうせ!私なんて!!」

 

 

「っ!駄目か!ごめんな古鷹許してくれ!!」

 

 

古鷹の苦しみを取りきれず佐渡は悔しさに歯を食い縛ると頬に平手打ちを当てると古鷹がその場に座り込む

 

 

「………………………痛い…私…何かしましたか?」

 

 

「良く聞け古鷹

お前は俺と叢雲の所有物だ!!

だから!お前の命は俺達の物だ!!

お前が勝手に死ぬことは絶対に許さない!!

目を覚ませ!古鷹一番艦!古鷹!!

俺と叢雲の天使(・・)!!」

 

 

「天……使?」

 

 

古鷹の頭の中にその言葉が反響していくと身体から力が抜けその場で小便を漏らしてしまうがそれと同時に目の混濁が消え次第に元に戻っていく

 

 

「………………提…督?」

 

 

「そうだ、お前の提督だ

佐渡 満 お前を奪った(・・・)人間だ!」

 

 

「………………叢…雲?」

 

 

「そうよ!貴女の相棒にして貴女を守ると決めた艦娘よ!!」

 

 

古鷹はその言葉を聞くと周りを見ると破壊されたスクラップマシン、皆の驚きの表情、エアの右手の傷を確認すると急いで謝る

 

 

「ご、ごめんなさい!私!また!」

 

 

「良いからそれよりも立てるか?古鷹?」

 

 

「は、はい!」

 

と元気良く返事を返し立ち上がろうとするのだがすぐにまた座ってしまい手足が震えている

 

 

「あ……れ?」

 

 

「やっぱりか……」

 

 

それと同時に佐渡が古鷹に近付くが自分の回りにある水に気付き佐渡を拒絶する

 

 

「だ!駄目です提督!私!今!」

 

 

「汚くないし、別に気にしないっての

ほらちょっと待ってろ」

 

 

佐渡は身体が動かない古鷹を抱えると風呂場へと向かっていく

 

 

「叢雲、大井、イムヤ

付いてこい、古鷹と一緒に風呂に入ってくれ」

 

 

「分かったわ」

 

 

「りょ、了解!!」

 

 

「はい!」

 

 

濡れた古鷹を抱えながら工廠の扉を開くと顔だけを後ろに向けながら他の者達にも指示を出す

 

 

「金剛、グラーフ、長門

すまないが工廠を綺麗にしといてくれ

スクラップマシンのそれは俺がやるから他を頼む」

 

 

「わ、分かりました……」

 

 

「分かった」

 

 

「了解」

 

 

「エア、イーちゃん入渠してこい

すまない

本当に助かったありがとう」

 

 

「勘違いしないでよあんたを救ったんじゃない

古鷹を助けたのよそこんところ理解しときなさい」

 

 

「あぁ、それでもありがとう

お前のおかげだよ」

 

 

「ワン!」

 

 

「うん、イーちゃんも最後ありがとうね?

ゆっくり休んでくれ」

 

 

佐渡はそれだけ指示すると工廠を後にする

 

 

「………ごめんなさい、提督」

 

 

「いや、お前は悪くない

俺が悪いんだお前の異変に気付けなかったんだからな

本当にすまない」

 

 

「そんなことありませんよ!

貴方はまた私を助けてくれたんですね……

ありがとうございます

こんな欠陥だらけの重巡(・・・・・・・)を助けてくれて」

 

 

佐渡は古鷹に言われると抱き抱える力を強めながら歯を食い縛る

 

 

 

 

 

 




次回



何とか古鷹の暴走を止めるが佐渡はそれを引き起こしたのは自分だと攻め続ける
そして、他の艦娘達は真実を問い始める

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