古鷹の話を聞くために全員は居間に集まると部屋の寒さを和らげる為にストーブを付け佐渡が全員に珈琲を淹れている
「……なぁ、古鷹無理しなくて良いんだぞ?」
佐渡は古鷹を心配するが首を横に振るうと微笑みながら目を閉じている
「大丈夫です
先程より落ち着きましたし
もしまた発作が起きても今は皆が居ます
だからお願いしますね?」
古鷹の隣には叢雲とエアが座りそれに対面するように金剛達が座っている
「古鷹……その…古鷹の発作って何なんデースか?」
金剛がふとその話を持ち出し古鷹に聞くと古鷹が答えていく
「私の発作は昔、あることが原因で私は『自殺させるように洗脳を受けていたんです』
それの名残です」
「は…?自殺させるようにって何で?」
「恐らく、罪の重さを耐えきれなくなって自殺した方が海軍も都合が良かったんだと思います
自分達で手をくださなくても必ず死ぬように」
「ちょ!ちょっと待ってくれ!!
古鷹は何でそんなのを受けていたんだ!?」
突然古鷹に言われた話に付いていけてないグラーフが声を上げていると古鷹は静かに説明していく
「私は前に所属していた鎮守府である罪を着せられ海軍に囚われていました
そして、その時海軍の人達による尋問時洗脳に近いのを受け続けたんです」
「古鷹さんの罪……?」
古鷹の言った言葉に全員が不思議がる何せ彼女はここに居るときは全くそんな事をせず佐渡や皆に優しい為想像がつかない
「でも可笑しいよね、古鷹さんが犯罪を働くなんて有り得ないじゃない」
「あぁ、古鷹はいつも私達を気遣い助けてもくれる優しい艦娘だ
想像がつかない……」
すると古鷹の手が震え始めておりそれに気付いた叢雲がその手を握ると次に反対の手を佐渡が握る
「叢雲……提督……」
「大丈夫よ、私が付いてるわ」
「あぁ、俺もお前の味方だ」
「私の事も忘れないでよね!」
するとエアが古鷹の後ろから抱き付くと微笑みながら頭を撫でている
「……ありがとうございます
エアさん」
佐渡達に元気付けられ古鷹は深呼吸をすると「よし!」と小さく呟く
「実はね、叢雲と佐渡さんには何の罪も無くてね
私が原因で二人はここに……小笠原に飛ばされたの」
「それは聞きました、でも貴女一人を助けるために何故二人はここに?」
「私が着せられた罪を庇ってしまった為に二人は私と同じ罪を背負わされたんです」
「古鷹ちゃんを庇っただけでか?そんな有り得ないだろ
確かに犯罪者を庇えばそうなることはあるだがこんな所に飛ばされるなんて有り得ないぞ?」
「それほど重い罪なのです
私が着せられた罪と言うのはーーー」
古鷹は一瞬間を開けると再び深呼吸をし全員に目を向けながら話し出す
「私の罪は『反逆罪』
佐世保鎮守府に深海棲艦を招き入れたと言う事で私は捕まりました」
次回
国を裏切った者
古鷹の罪、それは反逆罪
国家に逆らい深海棲艦と共謀し鎮守府を陥れたと言う罪なのではあるが何故佐渡はそんなのを助けたのか?
イベントで二つめで早くもつんでます……
お願いだからフラグル級三人は辞めてくれ……