艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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重巡(古鷹)の記憶 五

提督に誘われた映画の日当日私は一人公園で待っていた

周りにはカップルらしき男女が話し合ったりしており流石の私も恥ずかしくなる

 

 

(……いつか私もあんな風に…なりたいな…)

 

 

「古鷹ー!」

 

 

そう思いながら提督を待っていると遠くから声が聞こえ振り返る

どうやら走ってきていたらしく肩で息をしながら苦しそうにしている

 

 

「す、すまん……待ったか?」

 

 

「いえ!時間ピッタリですよ?」

 

 

「チクショウ……あいつらめ…」

 

 

提督が呟いていると私は辺りを見ながら青葉や他の娘達を見ているが全く見当たらない

 

 

「そう言えば提督?青葉達は居ないんですか?」

 

 

「え?」

 

 

「え?」

 

 

私が不思議に思っていると提督が「あー……」と頭を掻きながらそっぽを向く

 

 

「えっとその……今日は二人だけ…何だ?」

 

 

「……え?それって……」

 

 

流石の私も気付くと顔が熱くなるのが分かるそんな私を見ていると提督は私の手を引っ張ると無理矢理にでもここから離れようとする

 

 

「ほ、ほら!行くぞ古鷹!!」

 

 

「は、はい!!」

 

 

それから私達は二人きりのデートを楽しんだ映画を観に行って外で外食をして手は……ちょっと恥ずかしくて繋げなかったけど凄く楽しかった

そんな時間はあっという間に過ぎていき帰る時間になってしまった

 

 

「提督、本日はありがとうございました!」

 

 

「いやいや、こちらこそだよ

何かごめんな?こんな冴えない男と二人なんて嫌だったろ?」

 

 

「そ、そんなことないですよ!!

提督は素晴らしい御方ですよ!!」

 

 

ふと周りを見ると太陽が水平線に沈み辺りは夕暮れに包まれており見とれてしまう

 

 

「あ、あのだな!古鷹俺はーーー」

 

 

「綺麗ですね…」

 

 

「え!?」

 

 

提督が何か言いかけてる所に私は水平線に沈む太陽を見ながら呟いてしまう

その言葉を聞いた提督も私と同じ水平線に沈む太陽を見る

 

 

「……そうだな」

 

 

「提督、私は艦娘です

兵器です」

 

 

「分かってるさそんなこと」

 

 

「それに今戦争をしています

私達はそれが終わればお払い箱です」

 

 

「…………」

 

 

私は手すりに掴まりながら沈む夕暮れを背に提督に微笑む

 

 

「私達は貴方達とは違うんですよ

それでもこうやって接してくれるのは嬉しいです」

 

 

その言葉言うと提督は俯いてしまう

流石の私でも提督の思いには気付いてしまう

でも駄目、私がそれを受け入れてしまうと鎮守府の輪が乱れてしまう

今後に影響が出てしまう

 

 

「さぁ、帰りましょうか提督」

 

 

私がゆっくりと歩きだそうとすると提督は私の手を掴むと無理矢理に振り向かせる

 

 

「君が兵器だろうが関係ない!!

俺は君が古鷹と言う女性が好きなんだ!!」

 

 

「……駄目ですよ提督

私は貴方とは違う」

 

 

「違わないさ!じゃあ何で君達は泣くんだ!悩むんだ!!笑うんだ!!

それは人間だからじゃないか!!」

 

 

肯定したい

認めたい

でも駄目だ、ここでこの人の思いを受けてしまうと私は戦えなくなる

 

 

「違います!私達は兵器何です!

人間とは違い資材によって作られた兵器!!

だからごめんなさい!!」

 

 

「古鷹!!

俺は諦めないからな!!!」

 

 

私は咄嗟に逃げてしまった提督からあの人の思いから私自身が分からなくなりながらも混乱しながらも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもある意味これが良かったのかもしれないと私は後々思ってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だって、ここでそれを受け入れていたら私は二度と治らなくなったのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この人達に壊された心が

 

 

 

 




次回




古鷹は思う藤谷は必死になりながらも告白してくれたことを嬉しくそして悲しくも思う


そして、運命を分ける夜が来る

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