艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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重巡(古鷹)の記憶 七

鎮守府内に警報と共に爆音が鳴り響くと全員が飛び起きるが私は続けて放送室で全員に連絡する

 

 

「深海棲艦の強襲!!繰り返します!深海棲艦が攻めてきました!

全員速やかに避難してください!

提督を見付けしだい最優先に陸路を使い逃げてください!

出撃出来る艦娘は艤装を身に付け提督の援護に回ってください!!」

 

 

放送を終えると至るところから爆音が鳴り響き急いで外に出ると最悪だった

鎮守府の廊下は破壊され至るところで砲撃の影響で燃えており艦娘達が慌てふためきながら逃げている

 

 

「落ちついて!まだ上陸を許した訳じゃない!

下手に慌てると他の娘も怪我しちゃうから気を付けてください!!」

 

 

何とか皆を案内していると不知火さんと五月雨さんが走ってくる

 

 

「古鷹さん!!」

 

 

「そっちはどう!?」

 

 

「今日向さんと木曾さん達が応戦していますが流石に数が多すぎます!!」

 

 

「避難状況は!」

 

 

「ほとんどが完了していますが……

入渠施設にまだ取り残されているみたいで……」

 

 

「分かった!二人は皆を!私は入渠施設に行ってくる!!」

 

 

 

「待ってください!古鷹さん!!」

 

 

 

私が走り出そうとすると五月雨さんに肩を掴まれて止められる

 

 

「もう深海棲艦達は上陸を開始しています!

奴等の狙いは私達四人です!今古鷹さんが行ってもーーー」

 

 

「それでも!仲間を見捨てられない!!

任せておいて!私だって重巡何だから!!」

 

 

「無理ですよ五月雨、古鷹さんはこう言う方です

だからこれを渡します」

 

 

不知火さんに何か渡されそれを見るとインカムだった

 

 

「外で戦ってる日向さんと提督達とも直接繋がってるインカムです

必ず皆を連れてきてくださいお願いします」

 

 

「ありがと!不知火さん!!」

 

 

私は不知火さんからインカムを受けとると全速力で走り出す

(お願い間に合って!!)

ふと外を見ると確かに何体かが浜からこちらに向かい進撃してきていた

海上では木曾さん達が応戦しているが数が多すぎる

 

 

「どうしてここまで入れられたの………

計画的過ぎる、もしかして姫級が居るの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「状況ハ?」

 

 

「カナリ優勢

何人カハ鎮守府ニ侵入シタ」

 

 

海上の奥で戦艦ル級がヲ級に話しかけると二人はそこで現在の戦況を見ながら微笑んでいた

 

 

「マァ時間稼ギダシ良インジャナイカ?

アイツラニハ言ッテナイケドナ

ソレニシテモ良ク燃エルナ鎮守府ハ」

 

 

ル級は炎上する鎮守府を見ながらニヤリと笑い動こうとするとヲ級に止められる

 

 

「ヤメロオ前ガ死ンダラ私ガ怒ラレルンダ」

 

 

「……ソウネクイーン様ニ怒ラレルノハ勘弁ダワ

回収班ハ?」

 

 

「マダ見付ケテナイラシイ

沈ンダ場所ハ確認シタラシイケドナ」

 

 

「早クヤレト催促シテオケ

私達ハ囮何ダカラ」

 

 

ル級は時間を確認しながらヲ級と共に後ろで待機しながらある方角の海を見る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アノ人ガ作リ出シタ対陸上兵器

 

フェンリル(災いの狼)ヲ回収スルタメノナ」




次回 

守り抜く!!

強襲した深海棲艦達の目的は鎮守府を破壊することがサブ目標としているが容赦はしていない
そして、古鷹は命懸けで仲間を救おうとする



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