艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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今回少しだけグロが入ります!



重巡(古鷹)の記憶 十七

「起きろ古鷹一番艦古鷹」

 

 

私はその声で起こされる

ここに連れてこられてから三日が経過しており私は連日の様に尋問官から尋問を受けており全てを否定し続けた

全くやってないことや嘘をでっち上げようとしている尋問官達は日に日に態度が悪くはなっていたけど私は気にしないようにしていた

(今日も……また尋問か…何にもしてないのに何で…)

 

 

そして、いつも通り尋問室に通されるはずだったのだが今日は憲兵さんが別の道を通ってることに気付いた

 

 

「憲兵さん?尋問室はこっちじゃないですよね?」

 

 

私の質問に全く答えてくれない憲兵さんに疑問を浮かべながら付いていくのだが更に地下に連れてこられ階段を下りた瞬間鼻を覆う

 

 

「っ!何の臭い!?」

 

 

酷い悪臭と言うよりはまるで血生臭く動物の解体でも行ってると言うほどの臭いで私は嫌な予感が頭を巡る

 

 

「ここだ、入れ」

 

 

廊下のある部屋に通されそうになるのだがそのプレートを見て絶句する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「拷問室……何で…こんなところが……」

 

 

プレートには削られているが拷問だけは見えており背筋が凍り付く

それと同時に扉が開かれ中からは更に濃い血生臭さが漂い憲兵に蹴り飛ばされ倒れてしまうが直ぐ様立ち上がり出ようとしたのだが憲兵によって再び鍵が閉められてしまう

 

 

 

「何で!私は何もしてないんです!

出してください!!」

 

 

「………すまない、時間になったら迎えに来る」

 

 

それだけを言うと憲兵さんは帽子を深く被りその場が去ってしまう

 

 

「憲兵さーーーーー」

 

 

「はいはーい、君はこっちだよ!!」

 

 

私はいきなり背後から髪を掴まれ引きずられると無理矢理椅子にくくり付けられると目の前に誰か居るのが分かるのだがその人間はガスマスクと全身防護服見たいのを着ている

 

 

「はい、どーも犯罪者さん

拷問官でーす

いやー、今回は驚いた女の子か?

あ、違う艦娘か」

 

 

「放してください!私は何もしてない!

私は提督を裏切って何かない!!」

 

 

私が必死に説明するのだが拷問官は近くにある器具を触りながら鼻歌混じりにこの状況を楽しんでいる 

 

 

「どうすっかなー今日は

初日だし、簡単なのにしよっかなー」

 

 

「お願いです!私は何もしてないんです!」

 

 

「随分と威勢が良いねぇ……あ、そうだあれ試そっかな?」

 

 

「何で!何でこんなことするんですか!?

本当にここは海軍の大本営なんですか!?」

 

 

「あーうん、それは間違いないよ

自己紹介が遅れたね

俺の名前は……おっと秘密か

海軍大本営所属拷問官を勤めてます

簡単に拷問官と呼んでくれたまえよ」

 

 

準備を終えたのか拷問官は目の前の椅子に座りくくりつけられている私と対面する

 

 

「そう言えば君何もしてないんでしょ?

犯罪者らしいけど」

 

 

「そうです!私は何もしてないんです!だからーーーー」

 

 

だが次の瞬間私の希望は意図も簡単に打ち砕かれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「知ってるよ?そんなこと」

 

 

「……………ぇ?」

 

 

拷問官は立ち上がると私の両手を机に縛り付けると同時にボタンを押し次々と準備を進めていく

 

 

「じゃ、じゃあ何で!」

 

 

「決まってるじゃん?君は捨てられんだよ海軍に提督に」

 

 

「そんな訳ない!!だって提督はーー!!」

 

 

「あ、ごめん言い方間違えた正確には君は海軍の上層部に捨てられんだよ」

 

 

「上層部……?」

 

 

すると拷問官はナイフを私の両手の間に突き刺すと続ける

 

 

「そそ、君を犯罪者に仕立てあげないと君の提督のお父さんが困るって訳だから君はここに連れてこられた

つまり助けは来ないし君はここで死刑になるんだよ」

 

 

「そ、そんな!私はーーー」

 

 

次の瞬間右手の甲激痛が走り咄嗟に見ると先程置かれていたナイフが突き刺さっており痛みで口をつぐむ

 

 

「と言うわけで僕からは一言だけ言っといてあげるね

早く自分が犯人って認めることだ

まぁ認めなければ認めないほど僕の楽しみが増えるだけだから良いけどね」

 

 

「………私は…やってません…」

 

 

「ふふ、これは楽しめそうだね

じゃあまず指を一つずつ切り落としていこうか?」

 

 

ガスマスクで見えないがこの男は私を痛め付けるのを楽しんでいるこんな人が大本営に居るとは思わなかったけどそんなこと考えている最中に次は親指に激痛を感じるが何とか耐える

 

 

「……へぇ?耐えるんだ、まぁそれがどこまで続くのかな?楽しみだねぇ!!」

 

 

 

 

 




次回

苦痛

どんどん追い詰められていく古鷹
必ず藤谷が助けてくれると心から願いながら何とか耐え続ける


そしてやっとE3突破……己れポッポ妹(怒)


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