艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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今回もグロが入ります!
ご注意を!




重巡(古鷹)の記憶 十八

それから私の毎日は地獄そのものだった

始まりは拷問室に連れていかれ拷問を受けその後高速修復剤をかけられ更に激痛に耐え尋問

そして、ご飯もまともに与えられず一日一食それに艦娘栄養食の為味が次第に分からなくなっていった

 

 

身体も痩せ細りどれだけここに投獄されているのか分からなくなっていたときその人に呼び出された

 

 

「古鷹一番艦古鷹 出ろ」

 

 

私はいつも通り拷問と尋問を終えると牢獄で休んで居たところを再び起こされ憲兵さんに連れていかれる

 

 

少しすると再び尋問室に呼ばれいつもの二人かと思ったのだが今回は違う後ろ姿がどう見ても女性だったのだ

 

 

その女性は座っており私も対面するように座ろうとするのだが力が入らずに少しよろけたが何とか座る

 

 

「……私が分かるか古鷹」

 

 

「……はい、何か御用ですか?長門さん」

 

 

その女性とは戦艦長門

正義の戦艦と言う二つ名を持ち海軍の中でもかなり大きな権力を持っている

何となく彼女が来たのは分かっている

 

 

「まどろっこしいのは嫌いでな単刀直入に聞く

お前がやったんだろあれを」

 

 

そう彼女がここに来たのはいつまでも私が話さないから艦娘を使って話させようとする魂胆だ

 

 

「……違います」

 

 

「嘘をつくな古鷹

お前の為にもならないぞ」

 

 

「……嘘をついてません」

 

 

「早く本当の事を言ったらどうだ?」

 

 

話が通じない…恐らくだけど彼女は他の人に言われたんだろう

彼女は誰よりと正義感が強く深海棲艦を憎んでいるだからこそ私が繋がっているかもしれないと言うのが許せないのだろう

 

 

「私は……違う!深海棲艦となんて繋がってません!!」

 

 

「いい加減にしたらどうだ!?」

 

 

私の胸ぐらを掴み長門さんは私を持ち上げるのだがその時どうやら違和感に気付いたらしい

 

 

「……お前、何でこんなに軽いんだ?」

 

 

持ち上げられた私の身体が普通の重巡より軽いことに気付いた長門さんの手を取ると最後の望みを言うように叫ぶ

 

 

「助けてください!私はなにもしてません!!」

 

 

「助けて……?お前は何を言っているんだ?」

 

 

長門さんを真っ直ぐ見るがその瞳の奥には怒りが見えており私の声が届いていないことが理解できた

この時、この人に助けを求めなければ良かったと思った

 

 

「この!!裏切り者が!!」

 

 

私の言葉が長門さんの怒りを買い壁に叩きつけられそのまま首を閉めてくる

苦しさの余り声も出せないで居ると片腕で私の腹部を殴り付けてくる

 

 

「貴様が!裏切り者なのは分かっている!!

早く!奴等の居場所を吐け!!」

 

 

怒号と罵声を浴びさせられながら私は部屋の角に蹴飛ばされその痛みを必死に耐えているのだが先程受けた拷問の影響もあり口から吐血すると長門さんが動きを止める

 

 

「はぁ…はぁ…艦娘の面汚しが…

どこだ!!奴等は!!深海棲艦達の住みかを吐け!!」

 

 

「し……り…ま……せん」

 

 

「このぉ!!」

 

 

「はいはーい、ストップストップ!

長門さんそこまでー

あんたがそれ以上やったら死んじまうよ」

 

 

途中でいつの間にか入ってきていた尋問官が止めに入ると長門さんは歯を食い縛りながら私に最後の蹴りを加えると尋問室を去っていく

それと同時に尋問官が私の髪を引っ張りながら廊下を引きずっていく

 

 

「お前、長門に何か言いかけたな?

どうやら拷問が足りないらしいな!!」

 

 

「っ!嫌!放して!!」

 

 

 

その言葉にどこに引きずられているの理解し直ぐ様振りほどこうとするが力が残っておらずそのまま引きずられてしまい部屋に投げ飛ばされる

 

 

「……あれ?古鷹ちゃんの拷問は終わりじゃなかったっけ?」

 

 

その部屋は拷問室

私の血液や汚れを掃除していた拷問官が首を傾げる

 

 

「こいつが外部に漏らしかけた!もっと酷くやれ!!」

 

 

その言葉と同時に扉を閉めると拷問官はゆっくりと私に近付き足を掴むと拘束し電気イスに座らせる

 

 

「いや!放して!!放してください!!」

 

 

「いやもっとやれってお叱り受けちゃったからねぇ

今日は更に続けよっか?」

 

 

その瞬間私の身体に電気を流され苦痛の余り声を上げる

 

 

「あぁぁぁぁ!!!!」

 

 

「さぁてとじゃあ今日は寝かせないでやっちゃうぞぉ?どれを試そうかな………

あ、艦娘ならある程度無茶も効くよねぇ!そうだ片足落としてみようか?」

 

 

「やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだぁぁぁぁぁぁ!!!

助けてよぉ!!誰かぁぁぁぁ!!!」

 

 

「うるさいなぁほら猿ぐつわ噛んでねぇ」

 

 

そう言うと拷問官は私に猿ぐつわを噛ませ鉈を取り出すと電気イスに座らせたままその鉈を太股にあてる

 

 

「じゃあ、一時的に脚とバイバイしようねぇ!」

 

 

「んんん!!(辞めて辞めてぇぇぇ!!)」

 

 

そして、鉈が思い切り振り下ろされ脚に激痛が走ると同時に右足の感覚が失くなるを実感した

痛みの余り泣きながら頭を横に振るうが拷問官はもう片方の脚に鉈を当てる

 

 

 

「じゃあもうひとつ行こうか!!」

 

 

 

そしてそこから私の意識は途絶えた

頭が痛みに耐えきれずどうやら気絶したらしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何で私が…こんな目になってるの?

 

 

 

 




次回

届かぬ希望

お久しぶりの投稿!
いやほんとごめんなさい
イベント突破出来なくなりかけてそっちに集中してました……
皆様は突破出来たでしょうか?
私は無事にコロラドさんとガリバルさんを迎え入れられました!
対地上兵器大事と実感させられた……


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