疲れた
もうそれが私の頭の中を支配していた
全身に痛みを感じていると最近は少しずつ馴れているのかベッドに横になっている時間が本当に楽になっていた
今日も昨日もずっと拷問を受けている
それなのに誰も助けに来てくれない
どうして?青葉も衣笠も加古も日向さんも五月雨さんも不知火さんも木曾さんもどうして助けに来てくれないの?
私の事を忘れてしまったの?
それとも……本当に……
私の頭の中には嫌な予感ばかり過るのだが無理矢理そんなことを考えないようにしながら頭を横に振るう
そんなことない……そんなことないよね…?
でも毎日聞かされている尋問官や拷問官の言葉がそれを煽ってくる
『君は捨てられたんだよ
だから諦めな
どうせ死ぬんだから』
『希望なんて持たない方が良いよ?
君は海軍からも鎮守府からも仲間からも捨てられんだからね』
違う……皆がそんなことするわけない………
そうだよね?提督……?
藁にもすがる思いで私はベッドの布団を握り締めるのだが突然憲兵さんから呼び出しがかかる
「古鷹、出ろ
尋問の時間だ」
…え?今日はもうやったのにまた何で?
この時一瞬だけ嫌な予感はしたのだけれど私は命令を聞くしか出来ずに憲兵に連れられ尋問室に通されるとそこにはニヤニヤと笑う若い尋問官が机に座っていた
「いやー悪いねちょっと急用で君に見て貰いたいあってね
ま、今の君には拒否権何てないんだけどね!」
「アハハ」と笑う若い尋問官と対照的にもう一人の尋問官は目を反らしており何なのだろうとは思いイスに座ろうとする
「全く二週間もアイツの拷問を受けてまだ言わないとは素晴らしい!
だから、俺考えたんだ君を本格的な壊さないと行けないと思ってね」
笑う若い尋問官を見ているが目の奥が笑っていない事に気付くのと同時に私を壊すと言う発言に嫌な予感がした
「君の仲間達からメッセージを貰っておいたんだぁ!」
その言葉にピクンと身体が動き目の前に置かれていたパソコンに集中するとしばらくするとデスクトップ画面が開く
久しぶりに皆の姿が見れるそれだけでも私はまだ頑張れると思い少し微笑むとその姿を見た若い尋問官が更に笑いもう一人がそれを止めようとするのだがその手は空を切る
しばらくするとテレビ画面になると木曾さんの後ろ姿が映りだす
その映像はこことは違い綺麗な尋問室と木曾さんを映していた
映像は4つに別れており一つの画面ではいつもの木曾さんの顔が映し出されており安心する
良かった、顔色が悪いわけではないし傷があるわけでもない私みたいに拷問は受けていないんだね
安堵のため息をつくと同時に木曾さんが暗い顔をしているのが見え心配にもなった
『さてと話してもらおうかな?
古鷹は深海棲艦と共謀し君達の鎮守府を落としたんだね?』
別の尋問官の言われると木曾さんが俯いているが服を握り締めるとすぐに放す
でもこの映像自体が私の事を狂わせる原因にもなってしまった
この時皆は私を庇ってくれると……そう願っていたのに
希望は……届かない
『そうだ、アイツが鎮守府に深海棲艦を招き入れたんだ』
「…………ぇ?」
突然の発言に私は言葉を失った
次回
壊れル
木曾の裏切りこれをきっかけに彼女の心を支えていた物
が崩れ始める