「…………………………………どぅして?
貴方も私ヲ裏切ルの?」
私は自然とその言葉が出てきていた
その声を聞くと若い尋問官が少しだけ焦る
「あ、ヤバやり過ぎたか?」
「おい!その映像を止めろ!!
その艦娘様子が可笑しいぞ!!」
二人の声が聞こえない
でも映像の提督の声だけがハッキリと聞こえる
私を裏切るその言葉だけが
『彼女はいつからかは分かりませんが深海棲艦と繋がりを持っていました
もしかしたら出撃したときに敵に誘惑されたのかもしれません』
脳裏に甦る提督の声が聞こえてくる
私が出撃し勝ちを残して帰ってくるとあの人はとても喜んでくれた
『良くやった!古鷹!流石うちの重巡エースだな!
皆も見習えよ!古鷹怪我はないか?
小破したか?すぐに入渠しろ!!』
いつも勝つと嬉しそうにしてくれる反面怪我をしたらいつでも心配してくれた提督
『古鷹は確かに私の個人的な情報まで知っていました
施設の管理も彼女に任せていることもありましたからもしかしたら古鷹が情報を深海棲艦に洩らしそれで入渠中の艦娘にたどり着けたんだと思います』
施設管理をしていたのは元々は不知火さんだけだった
五月雨さんはおっちょこちょいで良く物にぶつかったりしてたから壊す可能性を考えていたらしい
『うーん?やっぱり不知火だけだとキツいよなぁ……
あ!すまない古鷹!折り入ってお願いがあってな!
実は施設管理を古鷹にもやってほしくてさ……
良いのか!?本当にすまない!ありがとう古鷹!』
どうして?私は貴方の役に……貴方の為に働いてきたのに……何で……
『君は確か彼女を好いていたよね?
それも彼女の策略だったと思うかね?』
『……確かに彼女を愛していました
彼女は献身的に鎮守府の為に尽くしてくれていました』
辞めて…辞めて………辞めて……辞めて……それ以上話さないで……嫌だ…
頭を抱え耳を塞ごうとするも身体が動かない
震えが止まらずこの先に言われる言葉を分かっているのに受け入れられない
『君が好きなんだ!
兵器ではなく君と言う人間が』
嘘つき………嘘つき……
私を初めから駒の様に捨てるためにそんな言葉を言ったの?
兵器としてではなく人間じゃなかったノ?
『ですが、彼女はそれすらも計算に入れて私に取り入ろうとしてたんです
それを理解したときにはもう遅かったですが
手遅れになる前に裏切り者を見付けられて良かったです』
私は次の言葉を聞く前に身体と心が既にボロボロになり涙が止まらず顔がぐしゃぐしゃになりながら立ち上がる事すら出来なくなっていた
辞めて…辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて辞めて捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで捨てないで
壊れかけた私の思考はもうそれだけしか考えられなかった
皆が助けてくれるって信じて辛い拷問にも尋問にも耐えてきた私は限界に達していた
だが私の期待は淡く裏切られる
『彼女が犯人です……どうか処分をお願い致します』
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
私の心はここで壊された
信じてきた仲間達と
者たちによって
次回
壊レタ者
希望も未来も裏切られた彼女には失くなってしまった
信じてきた者達の裏切りは彼女の唯一の心支えを意図も容易く破壊した