艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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そして、物語は動き始める
一人の艦娘による願いと
ある男の勇気ある凶行によって





処刑

私の処刑が決まりその間私は死ぬことだけを考えていた

その日まで私は何もせず何も食べなかった

食事は処刑される本日まで手を付けなかった

 

 

やっと死ねるその願いが叶えられると思うと少し報われた気持ちになる

そんなことあるわけがないのに

 

 

そして、処刑場に連れていかれる前に最後の拷問があるらしく私は拷問室に連れていかれていた

 

 

「さってと、古鷹ちゃん

今日でお別れだねぇ!

と言うわけで今回の拷問は高速修復材を使わないで君を痛め付けることにするよ!」

 

 

拷問官はおもむろにバーナーとスプーン

そして、ハンマーを取り出しどれから使おうか悩んでいる

 

 

「最後だからね!取りあえず今日やることを言っておくと

君の両目を抉り取り、四肢の関節を破壊し、更にバーナーで君の喉を焼こうと思ってるんだ!

それと特別に君に選ばせてあげるね!

さぁどれからされたい?」

 

 

その声は楽しそうにしており私はそんなことはどうでもよく適当に返事を返す

 

 

「……何でも良いから早くして…

早く……殺してください…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

艦娘の処刑

普通は行われない事が行われると言うことで海軍の上層部も見つめる中それは行われる

通常処刑とは雷撃処分で済むのだが古鷹の罪がそれでは済まないと言われ本物の砲弾を使った処刑となっている

 

 

処刑場は、誰にも見られない様に大本営の近海にて行われる

大本営の窓からそれが見え周辺の海域は封鎖されておりどんな奇襲も救援も来ないようにと言うことだ

 

 

何人かの人間はこの処刑を楽しみにしてたり物珍しさで見に来ていた

だがその中でも全鎮守府の提督達は必ず召集されており全員その時を待っていた

それは藤谷率いる佐世保鎮守府も例外では無かった

 

 

「どうして!!

何で古鷹さんを裏切ったんですか!?皆さん!!」

 

 

青葉は声を上げながら処刑場を見下ろす藤谷達に怒りをぶつける

彼女も他の艦娘と共に尋問を受けていたが最後まで古鷹を庇い続けていたのだ

 

 

「青葉、落ち着いて?」

 

 

「何言ってるの衣笠!何で古鷹さんが助けてくれたのに私達が裏切ってあんな……あんな事言うなんて!!」

 

 

彼女は突然言われた解放に驚きを隠せずに皆に理由を聞いたところその真実を知った

藤谷や衣笠、木曾、日向達は彼女を裏切り捨てた真実を

 

 

「……青葉こうするしか無かったんだ

古鷹を見捨てなければ我々は助からなかった

提督も私達も」

 

 

「日向さん!本当にそれで良いと思ってるんですか!?

あの人は最後まで私達の為に戦い守ってくれたんですよ!!

それなのに!!」

 

 

藤谷達はある取引を尋問官達に持ち掛けられていた

そして、その取引に応じ彼等は彼女を古鷹を売っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私達の身の安全と保証、そして提督の解放を条件に古鷹さんを捨てろ何て取引に応じるなんて!!」

 

 

そう彼らは自らの保身為に彼女を切り捨てた

彼女が助けを求めている何て知らずに

 

 

 

 




次回

報われない天使

彼女の願いは彼等には届いていなかった
絶望の淵に立たされた彼女には誰も手を伸ばさない



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