艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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二人の反逆者

突然現れたその男と艦娘に一同唖然とする中大本営の窓から拡声器を使いながら東雲が怒号を上げる

 

 

「佐渡!!!!!!!

貴様!!!何してやがる!!!!」

 

 

「おー、怒ってる怒ってる

恐いねぇ叢雲先生?」

 

 

「あんた意外と余裕あるのね……

あんなに怒ってる東雲見るの初めてよ……」

 

 

新人提督、改め佐渡は広げた両手を腰に当てるとやれやれと言うポーズを取ると東雲に説明していく

 

 

「だーかーら!!この艦娘は俺が頂いていく!!

これが俺の願いだ!!」

 

 

「そんなこと!!許可出来るわけ無いだろうがぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

大元帥東雲の怒号に気圧されていた元帥達だがその光景を改めて理解すると佐渡へ怒号を飛ばしていく

 

 

「そうだ!貴様!何をしてやがる!!」

 

 

「貴様新人だろう!?そんな犯罪者を庇いおって!!」

 

 

「退け!そいつは処刑されるんだ!!」

 

 

「殺せ!!ソイツを殺せ!!」

 

 

その怒号を聞いていると佐渡は怒りを露にしながら拳を握りしめていると窓から覗かせている元帥達に指を指しながら言い放つ

 

 

「黙れ!!グズ共がぁ!!

自分では手を下さす艦娘を使って犯罪者を処刑する?

ふざけるな!!!

そんなにこの艦娘を殺したいなら貴様らがやれや!!

銃を持ち!剣を持ち!こいつの苦しむ声を聞け!

こいつら艦娘はてめぇらの玩具(道具)じゃねぇ!!

こいつを殺したいならかかってこい俺が相手してやるからよぉ!!」

 

 

その声はギリギリ古鷹に届いていた

分からない

私は見捨てられた存在なんだよね……?

何で貴方は私を助けようとするの?

辞めて、私は死にたいの……どうして?

 

 

そう考えている間に古鷹は静かに気を失う

自らがまた死ねないと言う事実を抱えながら

 

 

佐渡の言葉に威圧されたのか元帥達は黙ってしまう中一人の艦娘が佐渡の目の前に立ちふさがる

 

 

「退いてもらおうか新人提督」

 

 

「断るよバーカ

誰かお前なんかの指示を聞くかっての

戦艦長門」

 

 

近くに近寄る長門に対し佐渡は睨みを効かせながら笑みを浮かべていると長門は主砲を佐渡に突き付ける

 

 

「司令官!!」

 

 

 

「…もう一度言う退け

ソイツは犯罪者で私達の敵だ」

 

 

「二度も言わねぇと分からないのかアホ

退かねぇよコイツは俺の物だ

これ以上誰にも手を出させねぇ

撃てるもんなら撃ってみろ」

 

 

一歩も譲らない両者に他の艦娘も慌てており叢雲は主砲を長門へと向けていると東雲の怒号が響き渡る

 

 

「もういい!!!!

その艦娘、古鷹一番艦古鷹の処刑は中断とする!!!!

佐渡 満!!貴様は今すぐ大会議室に来い!!!

処刑は今この時をもって中止だ!!!」

 

 

その言葉と共に東雲は姿を消し他の元帥達も慌てているのだがそれを見ると佐渡はニヤリと笑う

 

 

「どーも、そんじゃこの艦娘は貰っていくぜ」

 

 

「……………」

 

 

大元帥たる東雲の言葉には全員が従うしか無いのだがそれでも大本営は大混乱になっていた

そしてこの男佐渡の話がやったことは大本営中を駆け巡る

 

 

犯罪者の艦娘を庇い処刑を中断させた前代未聞の凶行として

そして、それをやったのが新人であり東雲が連れてきたと言う事実が

 

 

「行くぞ、叢雲

その艦娘大丈夫なのか?」

 

 

「……大丈夫、息はあるわ

かなり損傷は酷いけど…

と言うかあんた本当に度胸あるのね

普通艦娘にしかも戦艦の主砲突き付けられてまともに立ってられないわよ?」

 

 

「ハハハ!伊達に戦場を渡ってなかったからな!」

 

 

すると叢雲は何とか古鷹を抱き抱えると佐渡を盾にしながら航行し二人で岸に向かう

 

 

「にしてもお前の艤装にこんな使い方あるとはな

ビックリしたぜ」

 

 

「普段はこんな使い方しないわよ

と言うかこれが正規の使い方じゃないんだからね?」

 

 

佐渡の足には叢雲の耳型の電探を踏んでおりそれを使いながら何とか水上に立っていた

 

 

その後ろから長門が歯を食い縛りながら光景を見ており主砲を静かに構える

 

 

「長門さん!?駄目っぽい!それやったら!」

 

 

「邪魔をするな、ここで確実に仕留めてやる犯罪者め」

 

 

長門が主砲で古鷹を捉えるとインカムから唐澤の声が聞こえる

 

 

『辞めろ長門

これ以上の追撃は我々の罪になる』

 

 

「…………了解した」

 

 

唐澤に言われた長門は静かに主砲を下ろすがやはり悔しそうに歯を食い縛る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あれが正義の戦艦か

末恐ろしいな、まるで犯罪者を根絶やしにする化け物見たいだな

ああいうのは下手に刺激すると危険か?

 

………だが自棄に執着してるな

いつかぶつかるなアイツとは)

 

 

「どうかしたの?司令官」

 

 

 

「んー?別に何でもねぇよ」

 

 

 

佐渡は長門の殺気に気付いておりいつでも応戦出来るように腰にあるもう一つの閃光手榴弾に手を伸ばしていたが杞憂に終わってホッとしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回

裁判

古鷹を助けた佐渡は東雲に呼び出され裁判にかけられる
そして、古鷹を見守る叢雲にもある艦娘が牙を向ける


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