艦隊これくしょん ー誰ガ為ノ戦争カー   作:霧雨鴉

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二人の反逆者 二

「あーあ、まさかこんなことになるとはねぇ

全く呼び出しなんて初めてじゃねぇけどめんどくせぇな」

 

 

佐渡は叢雲と別れ古鷹を任せていると大会議室の目の前に来ておりため息と共に静かに扉を開ける

部屋は薄暗くまるで裁判所の様になっており一番上に苛ついている東雲が座っていた

 

 

「来ましたよ東雲大元帥

早くあの娘手当てをしたいんですけど?」

 

 

「貴様!!少尉の癖にでしゃばった真似しよって!!」

 

 

開幕から元帥らしい席から怒号が飛んでくるが佐渡は全く気にせず溜め息をつく

 

 

「そうだ!貴様が処刑を中断しなければこんなことにならなかったんだ!!!」

 

 

「あんな犯罪者を庇うとは頭イかれてるのか!?」

 

 

他にも席に座っている大将達が騒いでいると東雲が天井に向けて拳銃を空撃ちし場を静める

 

 

「黙ってろ

貴様らの意見なんぞ聞いてない

佐渡、あれは何の真似だ?

アイツは紛れもない犯罪者何だぞ?」

 

 

他の元帥達の怒号を物ともしない佐渡だが東雲に対してのみキチンとその理由を話す

 

 

「そうですね、ですが俺には関係ない

俺はアイツが欲しいから処刑を中断させた

それだけですよ」

 

 

「貴様!!あの艦娘古鷹がしたことを知らないと言うのか!?

ふざけるのも大概にーーー!!」

 

 

「黙ってろって言ってんだろうが藤谷元帥!!

奴がやったのは鎮守府に深海棲艦を招き入れ我々を陥れようとしたんだ

意味分かるな」

 

 

東雲の説明を聞いていると佐渡もその話を聞きながら頷く

 

 

「へぇ……あの娘が?

そりゃーお偉いさん達も怒るわけだ

そんな奴殺すに限るな」

 

 

「だから古鷹は死刑にするべきだ!!!!

今からでも遅くない!奴を死刑に!!」

 

 

「ならアイツは俺が貰っても問題ないですよね?」

 

 

「「「「は?」」」」

 

 

東雲以外が疑問に間抜けな声を上げると佐渡はニヤリと笑いながら腕を組んで答えていく

 

 

「だから、死刑にするなら俺にくれても問題ないですよね?」

 

 

「だから!奴は深海棲艦と繋がってーーーー」

 

 

「それは本当に?」

 

 

「……佐渡何が言いたい?」

 

 

「簡単な事ですよ

艦娘が人間を提督を裏切るなんてそうそうない

今までの歴史でそれが証明されている

そんなやつよっぽどの事をしたり艦娘を捨てたりするような奴だ

それこそ提督の責任なのでは?

艦娘に信じて貰えないなんてそんな奴に命何か預けたくないですからね」

 

 

「貴様に何が分かる!!新人のひよっこ少尉の癖に!!」

 

 

 

「なら言わせてもらうぞ

すぐそこに死が有り

仲間の死体が有り

銃に撃たれる痛みが

仲間達の恐怖が

お前に何が分かる?

俺から言わせて貰えば貴様らこそそんな所でお座りしている猿にしか見えないぞ」

 

 

元帥達は反論しようとするが佐渡は殺気を放ちながら全員を睨み付けると元帥達は萎縮してしまい東雲は溜め息を付く

 

 

「そいつはついこの間まで戦場を渡り歩いてきた化け物だ

そして一度として負けたことがない男

貴様らが話し合える相手じゃねぇんだよ

だがな佐渡、それは認可出来ない

古鷹は死刑囚だ

奴を生かしておくことは出来ないんだよ」

 

 

「へぇ?それなら俺との『取引』は無かった事にしますよ?

まぁ、それでもお前らを皆殺しにしてでもアイツは貰うけどな」

 

 

佐渡はニヤリと笑うと腰にあるホルスターに手を掛けると元帥達は怯え反射的に隠れようもするとそれよりも先に東雲が佐渡の机を撃ち抜く

 

 

「……落ち着け

だから貴様に提案があるんだよ」

 

 

「提案?」

 

 

「そうだ、古鷹が欲しいんだろ?

なら一つだけ方法があるそれは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴様もあの艦娘古鷹の罪を背負え

貴様ら二人が古鷹の罪を共に清算すると言うのであれば死刑は一旦先伸ばしにしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫かしらこの娘……」

 

 

叢雲は佐渡と離れ一人で古鷹の介護をしていた

近くにあったソファに古鷹を寝かせ

抉り取られた両目は自らの服を切り裂き目隠しをしており焼ききられた喉には佐渡から貰った薬が塗ってある

 

 

「……司令官平気かしら」

 

 

そう呟きながらふと立ち上がり古鷹の側を離れようとすると廊下の奥から一人の艦娘が艤装を付けたままこちらに近付いてくる

 

 

「……何か用かしら

戦艦長門」

 

 

「あぁ、古鷹をこちらに渡せ駆逐艦」

 

 

長門は一人で叢雲に接触を図り艤装を叢雲に構えたままでこちらに近付いてくる

 

 

「お断りよ、この娘は渡さない」

 

 

「……そうかならば力づくで頂くぞ!!!」

 

 

長門は不意に走りだし叢雲に向けて拳を振りかざしそのまま振り下ろす

確実に叢雲の頭を破壊するつもりだったらしく床に軽い凹みが付く

 

 

「本当に来るとはね驚いたわ

正義の戦艦」

 

 

「今のを軽く避けるか

貴様どうやら普通の艦娘では無さそうだな?」

 

 

長門の攻撃を交わし叢雲は後ろに飛ぶと自らの艤装から棒を取り出すと長門に向けて構える

 

 

「よこせ、その犯罪者を」

 

 

 

「渡さないわ、この娘は私が守る」

 

 

 

 

 





次回

海軍に逆らう二人

古鷹の死罪を消したいなら罪を被れ
その意味はこの海軍での未来を捨てろと言われた佐渡

そして長門は古鷹の生存を許さず提督に意思に反し追撃する

海軍から捨てられた艦娘
古鷹を救う事は並み大抵の事ではない

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